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診療マル秘裏話 Vol.490 平成25年4月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

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目次

1) 加齢黄斑変性(AMD)が主要な視力障害の原因
2)近視と難聴の合併症を引き起こす原因遺伝子

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】加齢黄斑変性(AMD)が主要な視力障害の原因

米国眼科学会(AAO)は4月3日、加齢黄斑変性(AMD)が
65歳以上の米国人の主要な視力障害の原因であるとした
研究を紹介しました。Ophthalmologyオンライン版に掲載
されました。

この研究は、被験者約5000人の視力低下の様子を、
眼疾患ごとに20年間にわたって追跡したものです。研究
によりますと、85歳以上の米国人の約15%がAMDにより
重度の視力低下を来しており、薬物治療や予防法が近年
発達したにもかかわらず、AMDが依然として失明の主因
であることが明らかになりました。

AMDは網膜の損傷により中心視力の永久的な喪失を来す
疾患で、米国では910万人以上が罹患すると言われて
います。初期症状に欠けるため、早期発見治療には眼科
専門医による定期健診が必須となります。

視力は高齢者のQOLに大きな影響を与えることから、
高齢化を控えた米国社会でAMDのような加齢に関わる
眼疾患にどう対応するかが注目されます。無料健診が
受けられるプログラムもあり、AAOは40歳でのベース
ライン眼健診、65歳以上の1、2年ごとの定期健診を
勧めています。またAAOは網膜専門医協会と共同で、AMDの
実態を知らせるイベントの開催や無料動画の作成を通じ、
この疾患に対する一般の理解を求めています。

健診で献身的に診療する。笑

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2】近視と難聴の合併症を引き起こす原因遺伝子

理化学研究所は4月2日、近視と難聴の合併症を
引き起こす原因は、神経系に発現する膜タンパク質
をコードする「SLITRK6遺伝子」にあると発表しました。

理研脳科学総合研究センター行動発達障害研究
チームの有賀純氏、ロンドン大学、マイアミ大学の
共同研究グループが、近視と難聴を併発する米国人、
トルコ人、ギリシャ人の3家系の遺伝子変異を解析
しました。SLITRK6遺伝子にそれぞれ異なる変異が
あることを見出しました。さらに、変異SLITRK6
タンパク質では、「シナプス形成を促進する機能」
と「神経突起の形成を制御する機能」が喪失して
いることも確認されました。

次に、変異と近視との関連をSLITRK6タンパク質
欠損マウスで検証しました。正常マウスより視軸長
(眼球の奥行きの長さ)の伸長幅が大きく、網膜の
神経回路形成が遅れることで、近視が起きている
ことを突き止めました。また、難聴については、
欠損マウスの内耳の神経回路形成に異常を来して
いました。

共同研究グループは、「今後、近視や難聴の発症
メカニズムの理解や新しい治療法開発への貢献が
期待できる」と述べています。

家系が家計に影響する。笑

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編集後記

以前のメルマガで、私の父親が亡くなる直前に
加齢黄斑変性であることが分かったというお話を
させて頂きました。早期発見、早期治療でないと
治癒は、見込めない上、眼科専門医による健診で
ないと発見できない恐ろしい病気です。父親が
晩年「眼が見えない」とずっと訴えていたにも
関わらず、治療ができなかったのが残念でなりま
せん。日本でも、専門医による健診を広く行なって
欲しいものだと考えています。近視と難聴を同時
に起こす遺伝子が見つかったことは、遺伝子治療
を含め、これからの新治療の端緒を開くものと
して画期的な発見であったと考えております。

偏西風が、変成された。笑

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