美しい肌Vol.288

2013-07-15 19:55:09

カテゴリー:女性の美容と健康

カーネイション10

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美肌の野菜&果物(各論:アニス)

 
 
アニスの正体

アニスとは、地中海東部沿岸原産のセリ科に

属する一年草で、古くからハーブの一種

として親しまれています。また、リキュールの

素材として使われます。学名を

「Anisum pimpinella(アニスム ピムピネルラ)」
といい、ラテン語で「2つの羽状」を意味する

「dipinella」に由来しています。葉の上部と
下部とで形が違い、上部が切れ込んで羽の

ように3つに分かれているため、このような

名前がついたとそうです。また、和を西洋茴芹

(せいようういきょう)といいます。アニスは夏に

なると小さな白い花をつけ、草丈は60cm

程にまで成長し、葉は鮮やかな緑色をして

います。半耐寒性の特徴を持ち、肥沃な

砂質でPH6.0~7.5の土壌を好みます。

アニスはアブラムシやアオムシを寄せ付けず、

またハチを誘って受粉を助けるなど他の

植物を一緒に植えることで他の植物の繁殖

を助けます。アニスの香りはスパイシーで、

また味覚としては少し刺激のある甘さを

持っています。香り成分は熱に強く、焼き

菓子やスープの香りづけにも使われます。

 
 
アニスの歴史

アニスは古代エジプトでミイラをつくる際、

主要な防腐剤として利用されていました。

また、薬草やスパイスとしても使われて

いました。イギリスでは、修道院でしか

アニスが栽培されておらず、高価な

スパイスとして輸入されていました。

1305年にエドワードⅠ世がロンドン橋を

通過するアニスに特別税を掛け、その

税金がロンドン橋の修復費用に充てられ

ました。古代ギリシアの時代には主に

薬草として扱われ、母乳の分泌を促進

する、あるいは分泌期間を延ばすものと

されてきました。また、魔よけとしての効能

を持つとも信じられていたそうです。

古代ローマ時代には、濃厚な肉料理や

宴会のごちそう、結婚式の祝宴の最後に

アニス、クミン、フェンネルといった種子を

焼き込んだケーキを食べるのが風習が

ありました。その名残でドイツでは、いまなお

焼き菓子にアニスの種子が風味付けとして

用いられています。この風習はウエディング

ケーキの由来となっています。日本には

明治初期に渡来し、現在でも少量栽培

されています。

 
 
アニスと八角の違い

シキミ科の八角(スターアニス)も同じ

アネトールを含みますが、アニスと植物学上

の類縁関係にはなく、全く別の植物です。

八角はアニスと似た味と香りを持ち、より

安価であるため、アニスの代用品として

使われることがあります。

 
 
アニスの使い方

アニスの利用部位は主に果実です。この

果実は種のように見えることから「アニシード」

と呼ばれ、香辛料として様々な料理の香り付け

や臭い消しに使われます。

また、アニスは葉や茎、花、根も食用とされ、

葉、茎、花はサラダに、根はスープやシチュー

などの煮込み料理に使われます。

アニスは現在ではマウスウォッシュの成分

としても使われているほか、種子から抽出される

アニス油が医薬品や化粧品に使われています。

 
 
アニスの有効成分

アニスのスパイシーな香りは、芳香成分である

アネトールによるものです。また、その他に

アニスケトン、リモネン、アニスアルコールなどを

含んでいます。

また、アニスシードにはサポニンが含まれており、

風邪や気管支炎などの時に痰を除いたり咳止め

のために使われます。

また女性ホルモンであるエストロゲンと似た作用

を持つため、女性特有のトラブル解消のためにも

使われています。これに関しては、美肌効果の

項で詳しく述べてみたいと思います。ただし、

女性ホルモンに影響を及ぼすことから、妊娠中の

女性の使用は医師の指示を仰ぐようにして下さい。

 
 
アニスの美肌効果

アニスに含まれる芳香成分・アネトールは女性

ホルモンであるエストロゲンと似た働きを持つため、

更年期障害の予防や改善に効くそうです。

更年期を迎えると女性ホルモンが分泌されにくく

なり、めまいや耳鳴りなど様々なトラブルを引き

起こします。

また、女性ホルモンは骨からカルシウムが溶け出す

のを抑える役割も持っているため、女性ホルモンの

減少は骨粗しょう症の原因のひとつといえます。

アニスに含まれるアネトールは、女性ホルモン・

エストロゲンと似た作用を持つため、更年期障害

を予防・改善する効果があるといえます。

また、それ以外にも生理痛を軽減させたり、生理周期

を整えたりと女性特有のトラブルにも効果を持ちます。

女性ホルモン・エストロゲンは、コラーゲンの合成を

促進します。女性ホルモン・エストロゲンは30代を

ピークにして低下していきます。女性ホルモン、とくに

エストロゲンの低下が体に及ぼす影響はさまざまで、

骨粗鬆症などの病気にかかりやすくなるということも

ありますが、美肌に関して言えば、皮膚が菲薄化

(薄くなって)して、たるんできます。そうした皮膚の老化

作用を植物性エストロゲンを摂取することによってある

程度防止することができるわけです。プエラリアミリフィカ、

大豆、ゴマなどに加えアニスもアネトールの働きで、皮膚

を美しく保つ作用が期待できます。

今回はここまでとさせて頂きます。

アニスを食べた姉の夫(義理の兄)は、義理の弟から

アネトール(姉とーる)と言われた。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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