美しい肌Vol.287

2013-07-14 15:16:21

カテゴリー:女性の美容と健康

バラの花11

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美肌の野菜&果物(各論:クリルオイル)

 
 
クリルオイルの正体

クリルオイルとは、海中に生息する甲殻類の

一種である南極オキアミから得られるオイル

のことです。オキアミは動物プランクトンの

一種で、世界中の海に分布していますが最も

大型で体長は5~6cm、体重は1~2gにまで

成長します。オキアミは、クジラをはじめとする

様々な生物のエサとなり、南極海の生態系を

支えています。クリルオイルは、南極付近など

の野菜が少なく肉中心の食生活を送っている

人々の健康を守るオイルとして重宝されて

きました。これがすなわち、エスキモー

パラドックスに通じるものです。エスキモー

パラドックスとは、エスキモー(イヌイット)の

人達が、野菜が少なく肉中心の食生活を

しているにも関わらず、心疾患や脳卒中が

少ないというものです。海獣とよばれる

セイウチやアザラシの肉を食べている

エスキモーの人たちが、食物連鎖により、

クリルオイルを間接的に摂取していると考え

られるからです。先進国における現代の

食事は、リン脂質の含量が減少しており、

食事から摂取しているリン脂質は総脂質量

のうちわずかで、その内リン脂質型の

ω(オメガ)-3系脂肪酸はさらにごくわずか

しかないため、意識的に食事から摂取する

ことが非常に重要であると考えられています。

ちなみに、エスキモーの人たちを、住んで

いる土地から、アメリカ合衆国に移住させて

アメリカ人と同じような食生活をおくって

もらったところ、ある一定期間の後、生活

習慣病(心疾患、脳卒中など)の発症率が

アメリカ人なみにアップしたということです。

クリルオイルに多量に含まれるリン脂質型

ω(オメガ)-3系不飽和脂肪酸のリン脂質は、

細胞を構成する主要成分であり、細胞膜の

機能で重要な役割を果たしています。

細胞膜や細胞内膜を経由する物質の輸送に

もリン脂質が必須であるため、体の細胞・組織・

器官の機能は様々なリン脂質脂肪酸の働きに

より成り立っているといえます。

 
 
クリルオイルの有効成分

クリルオイルはω(オメガ)-3系必須脂肪酸である

DHAやEPAを含むリン脂質や、海のカロテノイド

と呼ばれるアスタキサンチンなどを含むため、高い

健康増進機能が期待されています。

不飽和脂肪酸はω(オメガ)-3系、オメガ6系、

オメガ9系に分類されますが、現代の食生活では

オメガ6系(とうもろこし油、ごま油など)が過剰

になり、ω(オメガ)-3系(魚油、しそ油、亜麻仁油

等)が圧倒的に不足していることが指摘されて

います。青魚の魚油に含まれているEPAやDHA

は、通常はトリグリセリドという形状をしており、

こちらは流動性はありますが、高度不飽和脂肪酸

が酸化されやすいという弱点があります。

クリルオイルが注目されているのは、一般の魚油に

含まれているω(オメガ)-3脂肪酸が

「トリグリセリド結合型」であるのに対し、クリルオイル

は従来のトリグリセリド結合型に加えて、

「リン脂質結合型」のω(オメガ)-3脂肪酸を含んで

いるためです。

 
 
クリルオイルの生活習慣病に対する効果

クリルオイルや魚油に含まれる脂肪酸のDHA

やEPAは、海中の様な低温の環境でも固まる

ことがありません。動物の脂は常温でも

固まってしまいますが、魚の油は-40℃でも

液体のままというほどの不凍性があります。

こういった性質を持つDHAやEPAは、血流や

血管の健康を守る力を持っています。DHA

には、血管壁の細胞膜を柔らかく、しなやかに

する働きがあるため、血流を改善する効果が

あるといえます。

また、勢いよく血液が流れても血圧が高くなる

のを防ぐ働きもあります。同時に赤血球の

細胞膜をしなやかにするため、血流が改善

され血液がサラサラの状態になります。また、

DHAは悪玉(LDL)コレステロールや中性

脂肪を減らし、善玉(HDL)コレステロールを

増やす働きもあります。これらの働きにより、

血流を改善し、動脈硬化や脳梗塞、

心筋梗塞、高血圧、高脂血症などの

生活習慣病を予防できると期待されています。

さらに、EPAには高い血小板凝集抑制効果

があり、血栓をつくらせない働きがあります。

心筋梗塞や虚血性心疾患など、生活習慣病

予防の効果があります。善玉(HDL)

コレステロールを増やし、悪玉(LDL)

コレステロールや中性脂肪を減らす働きも

あります。この善玉(HDL)コレステロール

を増やし、悪玉(LDL)コレステロールや

中性脂肪を減らす働きというのは、大いに

注目に値します。他にこのような働きをする

油を含む食品は、海産物(特に背の青い

魚)以外にないので、悪玉コレステロール

が高く、善玉コレステロールが低い人には

背の青い魚を食べるようにと私のクリニックでも

指導しています。背の青い魚は、食物連鎖

によりクリルオイルやω-3不飽和脂肪酸を含む

近縁のオイルを取り入れていると考えられます。

さらにDHAやEPAは、高血圧の予防

や改善に効果的です。EPAの高脂血症に

対する効果はDHAも含めたn-3系列の脂肪酸

の作用として検証されてきました。1日あたり4g

以下のEPAとDHAを摂取する場合、悪玉(LDL)

コレステロール値を5〜10%低下させ、中性脂肪

も25〜30%引き下げる効果が報告されました。

ある臨床試験では、EPA600mgとDHA260mg

を高脂血症傾向がある人に12週間投与したところ、

中性脂肪の低下が認められました。実際にこの

2つの不飽和脂肪酸は、薬剤としても使われて

います。商品名をエパデールといいます。この2つ

の不飽和脂肪酸に加え、強力な抗酸化作用をもち

海のカロテノイドである、アスタキサンチンを含んで

いるクリルオイルには、生活習慣病を予防する働き

があるといえます。

 
 
クリルオイルのリン脂質結合型ω-3脂肪酸

オメガ3は主に食事を通して摂取されます。特に

出生前および小児期早期、すなわち、脳が急速

に成長と発達を遂げる時期には、脳におけるω-3

の細胞内合成が制限されると脳の健康維持が

不十分となることが証明されています。一生を

通じて、脳に認められるω-3の量は食事による

脂肪酸の摂取と脳の発達段階の影響を受けます。

脳内への脂肪酸の通過は制限されており、ω-3

脂肪酸とその他の必須脂肪酸のみが血液-脳関門

を通過します。血液-脳関門というのは、脳の関所

と考えられるもので、血液中の物質を簡単には脳

に通さないしくみのことです。ヒトの母乳に含まれる

ω-3脂肪酸は比較的少量ですが、その大部分が

リン脂質型です。リン脂質結合型オメガ3脂肪酸は

トリグリセリド型ω-3脂肪酸と比べて脳組織に

優先的に運搬されることが証明されています。その

メカニズムとして提唱されているのは、選択的に

ω-3系脂肪酸に結合してω-3系脂肪酸を脳内に

運搬する物質の存在です。このように、リン脂質は

脳組織にとってのω-3脂肪酸の優れた供給源である

と考えられています。

 
 
クリルオイルの美肌効果

女性の健康は女性ホルモンの影響を強く受けて

います。月経前になるとイライラしたり、気分が

落ち込んだり、肌トラブルが起こったりという体の

不調を月経前症候群(PMS)といいます。また、

40代後半から50代前半の閉経前後の10 年

では、ほてりや発汗、不安感などの症状の

更年期障害が起こります。これは年齢とともに

卵巣の機能が衰えることにより、ホルモンバランス

が崩れるためです。クリルオイルに含まれる

リン脂質とDHA・EPAなどのω(オメガ)-3脂肪酸

がイライラ、気分の落ち込みなどのPMSの症状や、

ほてりや不安感、イライラなどの更年期障害の

緩和に役立つことが臨床試験で証明されました。

クリルオイルのサプリを愛用している女性の声です。

「飲んで最初はよく分からないまま続けていました

が、朝、顔を洗った時の肌の柔らかさがなんとも

いえません! 柔らかくて気持ちいい肌になった

感じです。 また、肌だけでなく、毎月のアレも

軽くなり、外も内側もとってもいいです!」

今回はここまでとさせて頂きます。

クリルオイルで美しく老いる。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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