美しい肌Vol.285

2013-07-12 23:44:07

カテゴリー:女性の美容と健康

バラの花28

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

美肌の野菜&果物(各論:紅花)

 
 
紅花の正体

紅花とはキク科ベニバナ属に属する一年草

です。茎の高さが1m程度で、6月~7月に

アザミに似た黄色の可憐な花が咲きます。

咲き始めは鮮やかな黄色の花ですが、やがて

色づき赤くなります。種子は花1つにつき

10~100個ほどで、ヒマワリの種を小さくした

ような形です。葉のふちに鋭いトゲが

あるため、花摘みはトゲが朝露で柔らかく

なっている朝方にだけ実施されます。紅花には

色々な利用法があります。主な利用法として

茎や葉は、食用や茶、飼料として、生花は

観賞用・ドライフラワーなどに使われます。

また干した紅花は染料、茶、酒、薬用などに、

また種子はベニバナ油、肥料や飼料などに

使われます。紅花の花には黄色の色素

であるサフラワーイエロー(safflower yellow)

と、紅色の色素であるカルタミン(carthamin)
の2種類の色素が含まれており、いずれも

染め物などに使われています。サフラワー

イエローは水溶性で簡単に色素を取り出すこと

ができます。そのため、安価な衣料品の染料や

料理の着色などに使われます。一方、もう一つの

カルタミンは発色が良く、質の良い衣料品や化粧

の紅などに使われています。紅染めはかつて

高貴な人しか着ることを許されず、京都の西陣織

のような高級な着物にだけ使われました。紅花

からとれる色彩であるため、赤い色や口紅を

「紅(べに)」といいます。カルタミンは水にほとんど

溶けないため、紅色の色素を取り出すために

紅餅(べにもち)などの様々な技法が開発され

ました。紅餅は紅花の紅を取り出すための加工法

のひとつで、江戸時代には最も一般的な方法

でした。紅花の加工法としてはただ生花を乾かす

だけの乱花の方が簡単ですが、紅餅にして発酵

させることで、より鮮やかな紅が得られるそうです。

最上紅花は主にこの形で出荷されます。紅花の

種子の胚芽に含まれる油脂は、ベニバナ油

(サフラワー油)として使われています。

ベニバナ油は不飽和脂肪酸であるリノール酸が

豊富に含まれており、高品質で健康に良い食用油

です。ベニバナ油の油煙からつくる炭が紅花墨

(べにばなずみ)で書画用の墨としてよく使われて

います。油を搾った後の種子は安価で栄養価も高く、

家畜の飼料などに使われます。摘み取った

紅花の花を水洗いして乾燥させたものを生薬の紅花

(コウカ)といいます。血行を促し、浄血作用が

あるとされ、主に月経不順などの血液の悩みや

冷え性、更年期障害など、女性に多い悩みに効果的

といわれています。紅花(コウカ)は、ホワイトリカーに

つけこんで紅花酒としたり、お湯を注いでつくる

紅花茶として私たちの生活の中に手軽に取り

入れることが可能です。その他、紅花は観賞用など

に使われたり、若い芽や葉はそのまま食べられます。

ただし妊娠中の方は大量摂取に注意してください。

また、暑がりの人が摂取するとのぼせることがあるので

万人にではなく、人を見て摂取法を考えましょう。

 
 
紅花の歴史

紅花は古くから黄色の染料として世界各地で

使用されており、エジプトやインドなどで

数千年前から生産が行われています。エジプト

では防腐のためにミイラの布を黄色く染める際

にも紅花が利用され、紀元前2500年のミイラ

の着衣から紅花の色素が認められています。

中国では3世紀にはすでに生産が始まっており、

漢の時代の僧・張騫(ちょうけん)が中央アジア

から運んできたとされています。ヨーロッパや

アメリカには随分遅れて伝来し、主に油料作物

として生産され、現在でもアメリカやオーストラリア

などで大規模な生産が続けられています。日本

への伝来の時期については現在も定かでは

ありませんが、飛鳥時代にシルクロードを渡って

伝えられたそうです。1989年に奈良県

生駒郡の藤の木古墳(6世紀)の石棺内に紅花の

花粉と顔料らしきものが発見され、古くから日本

でも紅花が使われていたことが明らかになり

ました。中国の工人が裁縫や染色の技術とともに

紅花の種を持ってきたとの一説や、推古天皇の

時代に朝鮮半島から日本にやってきた僧・曇徴

(どんちょう)によりもたらされたとも伝えられています。

日本では山形県で生産している最上紅花

(もがみべにばな)が有名です。日本での紅花の

生産は平安時代には関東地方から中国地方に

かけて、広い地域に渡り、生産が行われて

いました。中世末期以降には、山形県でも生産

され、近世初期には山形県が紅花の代表的な

生産地となりました。江戸時代には日本各地で

紅花の栽培が行われていましたが、その当時

から最上紅花は高品質で知られており、生産量

においても日本では最大でした。

最上紅花は最高品質の紅花として非常に珍重

され、幕末の「諸国産物番付」においては東の

関脇として最上紅花の名が記載されています。

紅花は山形県の県花です。

 
 
紅花の有効成分

紅花の栄養成分としては、ベニバナ油に

含まれるリノール酸やオレイン酸、紅花茶に

含まれるビタミンE、リノール酸、食物繊維、

フラボン、カルコンなどが挙げられます。

 
 
紅花の美肌効果



紅花茶は「女性に優しい健康茶」として有名

です。紅花は生薬として血液の流れを良くし

体を温め、冷えを改善する効果があります。

また、血液をきれいにし、流れを良くする働き

から血液の不調が原因の月経痛や月経異常

の改善に使われています。また、若返りの

ビタミンである、ビタミンEの強力な抗酸化作用

による「アンチエイジング(若返り)」の効果が

あります。肌細胞に、この抗酸化作用が働くと

美肌が作られるというわけです。

少量の紅花を食用にすると養血美肌作用が

あるので、中国では、薬膳にもよく使われて

います。シチューやスープ、豚肉や鶏肉の

妙め物などに使われますが、紅花は長く

火を通すと苦みが出るので、他の食材に火が

通り、調味料も加えて味を調えてから最後に

加えるようにしましよう。紅花は、漢方薬局や

中華素材を扱うスーパーなどで買えます。

今回はここまでとさせて頂きます。

紅花は、高価で有名ですが、値段が降下する

こともあります。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

当クリニックのホームページとフェイスブック

ページおよびメルマガ登録ページのURLは以下の通りです。

ホームページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/
フェイスブックページURL:www.facebook.com/Eitokukai

メルマガ登録ページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/min_zhaokurinikku/merumaga.html
 
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント