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2017-10-19 00:36:58

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診療マル秘裏話   号外Vol.734 平成28年12月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)細胞をガン化する新ガン遺伝子を世界初で発見
2)肌に貼付し,健康状態を測定できるセンサー内蔵シート

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 細胞をガン化する新ガン遺伝子を世界初で発見

 
 
 
 
 
 
 
九州大学は11月18日、細胞を
ガン化させる新しいガン遺伝子
「GRWD1 」を世界で初めて発見
したと発表しました。この研究
は、同大学薬学研究院医薬細胞
生化学分野の藤田雅俊教授、同
大学生体防御医学研究所の中山
敬一教授、国立ガン研究センタ
ー研究所の清野透 分野長らの
研究グループによるものです。
研究成果は、分子生物学会誌「
EMBO Reports」に11月17日付け
でオンライン掲載されています。

ガン細胞においては、p53 と
呼ばれる細胞増殖の“ブレーキ”
役である蛋白質の異常が頻繁に
起こっていることが知られてい
ます。 しかし一方で、p53 に
異常のないガン患者さんも多く
存在しています。

正常に増えている細胞中では、
p53 蛋白質はMDM2という蛋白質
の働きで、分解されています。
細胞が異常な増殖刺激やDNA ダ
メージなどのストレスに晒され
た場合、RPL11 という蛋白質が
MDM2に結合し、その機能を抑え
ます。その結果、p53 量が増加
し、細胞の増殖を止めて異常を
修復したり修復しきれない場合
は細胞を自殺させ、ガン化を防
いでいます。

研究グループは,今回、GRWD1
がRPL11 という蛋白質との結合
を介してp53 蛋白質量を減少さ
せ、細胞のガン化を促進させる
ことを初めて明らかにしました。
さらに、ガン患者さんのデータ
ベースの解析から、いくつかの
ガンの種類においては、GRWD1
蛋白質量の増加はガンの悪性度
を上昇させ予後不良の予測因子
となり得ることを発見したとし
ています。

今後の研究の発展によって、
GRWD1 発現検査によるガン治療
方針のより適切な決定や、GRWD
1 を標的とする新たな抗ガン剤
開発につながることが期待され
ると、研究グループは述べてい
ます。

遺伝子治療について解説してい

る動画です。



 
 
 
発現検査についての発言。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 肌に貼付し,健康状態を測定できるセンサー内蔵シート

 
 
 
 
 
 
 
ばんそうこうのように肌に貼
って心拍や活動量など健康状態
を測定できるセンサー内蔵シー
トを開発したと、大阪府立大の
チームが23日付の米科学誌電子
版に発表しました。

腕時計や眼鏡に電子部品を組
み込んだウェアラブル(身に着
ける)装置は既に発売されてい
ますが、シートは装着感が少な
く、フィルム上に、センサーを
印刷するように作製できるため
コストも低いということです。
健康管理や高齢者の孤独死防止
などに活用が期待されます。

チームによると、カーボンナ
ノチューブや銀ナノ粒子を混ぜ
たインキなどを使い、薄いプラ
スチックフィルムに複数のセン
サーを印刷する仕組みという事
です。

睡眠状態をリアルタイムに解析

できるシート型生体センサーの

紹介動画です。



 
 
早着して装着感を確かめる。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
細胞をガン化させる、新しい
ガン遺伝子「GRWD1 」を世界で
初めて発見したと発表したのは、
偉大な業績です。ガン抑制遺伝
子であるp53 についての研究は、
多数なされており、その変異に
ついて書かれた論文は多数存在
します。今回、GRWD1 がRPL11
という蛋白質との結合を介して
p53 蛋白質量を減少させ、細胞
のガン化を促進させるメカニズ
ムまで明らかにしているので、
画期的と言っても過言ではない
と思います。今後の研究の発展
によって、GRWD1 発現検査によ
る、ガン治療方針のより適切な
決定や、GRWD1 を標的とする新
たな抗ガン剤開発につなげて頂
きたいものです。
ばんそうこうのように肌に貼
って心拍や活動量など健康状態
を測定できるセンサー内蔵シー
トを開発したのは、究極のウェ
アラブル機器と言えるのでは、
ないでしょうか?シートは装着
感が少なく、フィルム上に、セ
ンサーを印刷するように作製で
きるため、コストも低いという
利点がある上、健康管理や高齢
者の孤独死防止等に活用が期待
されるということですから今後
益々需要が出てくるものと期待
しています。

ウェアラブル機器の危機を、
予感する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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