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2017-10-02 00:21:16

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診療マル秘裏話   号外Vol.719 平成28年11月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)インフルエンザ中和抗体誘導の新しい制御機構を解明
2)致死性の新型カンジダ症患者が米国で初めて報告

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 インフルエンザ中和抗体誘導の新しい制御機構を解明

 
 
 
 
 
 
理化学研究所は11月1日、マ
ウスを用いてインフルエンザウ
イルスの活性を減退または消失
させる抗体(中和抗体)誘導の
新しい制御機構を明らかにした
と発表しました。この研究は、
理研統合生命医科学研究センタ
ーサイトカイン制御研究チーム
の久保 允人チームリーダー(
東京理科大学生命医科学研究所
教授)と宮内 浩典研究員らの
共同研究グループによるもので
す。研究成果は、英科学誌「Na
ture Immunology 」オンライン
版に10月31日付で、掲載されま
した。
インフルエンザウイルスは喉
や鼻から体内に侵入し、気道や
肺で爆発的に増殖する事で重篤
な肺炎を引き起こします。特に
鳥インフルエンザウイルスなど
の病原性の高いウイルスが変異
を繰り返してヒトに感染できる
ようになると、多くの人が死亡
すると危惧されています。
ワクチン接種は、ウイルスが
体内へ侵入することを防ぐ抗体
を誘導するための有効な手段で
すが、これまでワクチン接種に
よる抗体の誘導は、抗体産生の
場である「胚中心」と「リンパ
濾胞型ヘルパーT細胞(TFH細胞
)」の両方が必要とされてきま
した。これは、ウイルスに対し
て高い結合能(親和性)を持つ
抗体が、胚中心でTFH 細胞に助
けられて作られるため。このた
め効率よくTFH 細胞を活性化す
ることが、効果の高いワクチン
の開発につながると考えられて
いました。
今回研究グループは、季節性
インフルエンザウイルスと高病
原性鳥インフルエンザウイルス
を使って、胚中心やTFH 細胞を
持たないマウスに、ワクチンを
接種することで、中和活性(ウ
イルスの感染を阻止する作用)
の高い「免疫グロブリンG2抗体
(IgG2抗体)」が作られること
を発見しました。IgG2抗体は、
インフルエンザウイルスへの親
和性は高くないものの、中和活
性が高いためウイルス感染を十
分予防できるということです。
また、TFH 細胞に代わってイ
ンターフェロン-ガンマ(INF-
γ)を産生する「I型ヘルパーT
細胞(TH1 細胞)」がIgG2抗体
を誘導することも明らかになり
ました。 このことから、TH1
細胞によって誘導される低親和
性の抗体(IgG2抗体など)は、
ウイルス抵抗性を付与すること
が分かったそうです。
今回の研究成果により、TH1
細胞を活性化することで、低親
和性にもかかわらず中和活性が
高い抗体を産生できる事が判明
しました。将来起こると予測さ
れるインフルエンザウイルスの
パンデミック感染の脅威に対抗
する新たな戦術として、効率よ
くTH1 細胞を活性化する新たな
ワクチンの開発に役立つと考え
られると、研究グループは述べ
ています。

インフルエンザウイルスについ

て解説している動画です。



 
 
驚異の胸囲を持ち、犯人に対
して脅威となる警官を配置した。


 
 
 
 
 
 
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2】 致死性の新型カンジダ症患者が米国で初めて報告

 
 
 
 
 
 
薬剤耐性がある真菌が引き起
こし、発症すると死亡すること
もある新型カンジダ症の患者が
米国で初めて報告されました。
米疾病対策センター(CDC)が4
日、明らかにしました。

この病気の原因は「Candida
auris 」という真菌です。米国
で報告された患者は13人で、内
4人は、既に死亡していますが
正確な死因はわかっていません。

CDC の、「週間疾病率死亡率
報告(Morbidity and Mortalit
y Weekly Report)」で2013年5
月から2016年8月までの期間に
発症した患者7人について報告
された。残りの6人は同報告の
対象期間後に感染が確認され、
現在、調査が進められています。

病院や医療現場で広がってい
るこの真菌は外耳道や尿、血液
などから見つかっています。CD
Cは今年6月、この真菌が世界的
な脅威になりつつあると警鐘を
鳴らしていました。

この真菌は、2009年に日本で、
患者の外耳道の分泌液から世界
で初めて分離されました。その
後、英国、コロンビア、インド、
イスラエル、ケニア、クウェー
ト、パキスタン、南アフリカ、
韓国、ベネズエラでも報告され
ていました。

このニュースのニュース動画

です。



 
 
 
真菌が心筋を侵す。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
マウスを用いてインフルエン
ザウイルスの活性を減退または
消失させる抗体(中和抗体)誘
導の新しい制御機構を解明した
のは、偉大な業績です。インフ
ルエンザウイルスは人間に感染
すると24時間で、1個が100
万個に増える驚異の増殖力を持
っています。それ故、毎年高齢
者の死者がでている病気である
ことを、忘れてはなりません。
そのため、ワクチン接種は必須
と考えられますが、この発見に
よって、TH1 細胞を活性化する
ことで、低親和性にも関わらず
中和活性が高い抗体を産生でき
る事ことが明らかになりました。
それを応用して、パンデミック
感染の脅威に、対抗する新たな
戦術として、効率よくTH1 細胞
を活性化する新たなワクチンの
開発に役立て欲しいものです。
薬剤耐性がある真菌が引き起
こし、発症すると死亡すること
もある新型カンジダ症の患者が
米国で初めて報告されたという
のは、由々しき問題ですが日本
で最初に感染者が報告されたと
いうことは、更に問題を深刻に
しているように思います。病院
や医療現場で広がっているこの
真菌は外耳道や尿、血液などか
ら見つかっていて、CDCは今年6
月、この真菌が世界的な脅威に
なりつつあると警鐘を鳴らして
いたそうですから、本当に充分
気をつけなければなりません。
抗真菌剤が効かないということ
を頭の角に残して、治療を行い
たいと考えています。ただでさ
え、真菌の治療は、うまく行か
ないことが多く、その原因とし
て患者さんの免疫機能が著しく
低下している事が考えられます。

軽症の患者と言えども警鐘を
鳴らす必要がある。笑

 
 
 
 
 
 
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