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2017-10-14 01:15:06

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診療マル秘裏話   号外Vol.730 平成28年12月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)退院時BNP 濃度から退院後予後を高確率で予測
2)ES細胞由来分化細胞の遺伝子操作でES細胞回復

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 退院時BNP 濃度から退院後予後を高確率で予測

 
 
 
 
 
 
国立循環器病研究センターは
11月15日、慢性心不全患者さん
の退院時に、測定した血液中の
脳性ナトリウム利尿ペプチド(
BNP )濃度から算出された数式
が、退院後の予後を、高確率で
予測できることを世界で初めて
明らかにしたと発表しました。
この研究は同センター臨床研究
部の福田弘毅医師、北風政史部
長、大阪大学 産業科学研究所
知能推論研究分野の鷲尾隆教授
らの研究チームによるものです。
同研究成果は、英科学誌「Scie
ntific Reports」に、同日付で
掲載されています。

日本人の死因の第2位である
心血管疾患は、終末期には慢性
心不全に進行します。慢性心不
全は予後不良な病態で、高齢化
や食生活の欧米化、生活習慣病
罹患率の増加等に伴い近年増加
傾向にあります。

BNP は心臓に過重な負荷がか
かると心臓を保護するため多く
分泌される蛋白質で、血中BNP
濃度によって心不全の進行度合
いがわかるバイオマーカーとし
て臨床現場で広く用いられてい
ます。しかし、BNP 値から再入
院や死亡など具体的な心血管イ
ベントの発生までの期間を予測
する方法は今までありませんで
した。

 
同研究チームは、2007~2008
年の間に心不全症状増悪のため
同センターに入院し退院後2014
年までに再入院した慢性心不全
患者113例の、退院時血中BNP値
と再入院までの期間をもとに、
BNP 値から再入院の確率を予測
する数学的モデルを構築しまし
た。さらに2013~2015年の期間
に登録した、60例の慢性心不全
患者の実際の再入院までの期間
が、作成したモデルと一致する
かの前向き研究も実施したとい
うことです。

その結果、退院時血中BNP 値か
らの予後計算結果と、再入院・
死亡の実測値は、特に再入院・
死亡までの期間が短い場合は、
ほぼ一致することが判明しまし
た。また、BNP 値が上昇する毎
に再入院・死亡率が増加する事
も、明らかになったということ
です。

これらの研究成果から、予後
の観点からみた重症度をBNP か
ら予測可能になりこれまで医師
の経験が重要とされてきた臨床
現場に数理科学を導入できる可
能性が示されました。医療機関
が蓄積した膨大なデータの数学
的解析結果を応用することで、
今後の医療の一層の発展につな
がると期待が寄せられています。

心不全の分類について解説して

いる動画です。



 
 
 
寒天を食べる観点から見てみ
る。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 ES細胞由来分化細胞の遺伝子操作でES細胞回復

 
 
 
 
 
 
 
関西学院大理工学部(兵庫県
三田市)の関由行准教授らのグ
ループは、マウスの胚性幹細胞
(ES細胞)が分化して万能性
を失った細胞に、遺伝子の1種
類を働かせることで、再びES
細胞に戻せることを発見しまし
た。同様に、万能性を持つ人工
多能性幹細胞(iPS細胞)の
高品質化が期待できる成果とい
い、18日に米電子科学誌ステム
セルリポーツに発表しました。

 
関准教授らは、マウスのES
細胞を使い、受精後6.5 日後に
相当する「エピブラスト」と呼
ばれる細胞を作製しました。あ
らゆる細胞に変化する万能性を
既に失っていますが、生殖細胞
をつくるときに作用する「PR
DM14」という遺伝子を強制
的に働かせると、再び万能性を
回復しました。ES細胞は受精
後3.5日の状態に相当し、3日間
巻き戻したことになります。

巻き戻し過程での遺伝子の働
きは、生体内で細胞が万能性を
獲得する「初期化」の1段階に
当たり、初期化メカニズムの一
部が解明されました。

iPS細胞では元の細胞の「
記憶」がDNAに残され、さま
ざまな細胞に変化する能力が劣
ることがありますが、PRDM
14は、記憶を除去する働きが
確認されたということです。関
准教授は、「生理的な初期化の
原理をiPS細胞に応用し、高
品質化を目指す研究を進めてい
く」と話しています。

多能性幹細胞について解説して

いる動画です。



 
 
 
家庭が発展する過程。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
慢性心不全患者さんの退院時
に、測定した血液中の脳性ナト
リウム利尿ペプチド(BNP )濃
度から算出された数式が、退院
後の予後を、高確率で予測でき
ることを世界で初めて解明した
のは、偉大な業績です。退院時
に脳性ナトリウム利尿ペプチド
(BNP )濃度を測定し、数式に
入れるだけで、予後を予測でき
るなんて、本当に便利な指標と
言わざるを得ません。心不全の
患者さんは、心不全が悪化する
と生死にかかわりますので予後
を予測して、生活習慣を改める
ように指導することが転ばぬ先
の杖と言えるのではないでしょ
うか?
マウスの胚性幹細胞 (ES
細胞)が分化して万能性を失っ
た細胞に、遺伝子の1種類を働
かせることで、再びES細胞に
戻せることを発見したのは画期
的な発見と言えましょう。万能
性を失っても、遺伝子操作で、
再び、ES細胞に戻せるとなれば、
分化したからと言って覆水盆に
帰らずと嘆く必要が、無くなり
ます。ES細胞自体、胚からとり
だすタイミングが重要と言われ
てきたのですが、タイミングを
計る必要が無くなったとも言え
るでしょう。本当に遺伝子操作
の技術の進歩で、今まで不可能
と言われていたことが可能にな
る奇跡が起こっていると言って
差支えないと考えています。

胚性幹細胞の実験が敗勢濃く
なる。笑

 
 
 
 
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