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2017-10-11 00:26:31

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診療マル秘裏話   号外Vol.727 平成28年12月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)滲出型加齢黄斑変性の発症に関わる遺伝子同定
2)人工知能で医師の迅速意思決定を支援する技術

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 滲出型加齢黄斑変性の発症に関わる遺伝子同定

 
 
 
 
 
 
理化学研究所は11月11日、加
齢黄斑変性の中でもアジア人に
多く認められる滲出型加齢黄斑
変性の発症に関わる遺伝子につ
いて、頻度が低く、影響力の大
きい遺伝子型を同定したと発表
しました。 この研究は、理研
統合生命医科学研究センターの
久保 充明副センター長、基盤
技術開発研究チームの桃沢幸秀
チームリーダー、統計解析研究
チームの秋山雅人リサーチアソ
シエイトらの共同研究グループ
によるものです。研究成果は、
英科学雑誌「Human Molecular
Genetics」オンライン版に掲載
されました。

加齢黄斑変性は、欧米では、
成人の失明原因の第1位を占め
ています。 日本でも高齢化と
生活様式の欧米化により近年著
しく増加し、第4位になってい
ます。特にアジアでは欧米に比
べて、異常な血管が脈絡膜から
網膜色素上皮の下あるいは網膜
と網膜色素上皮の間に侵入して
網膜が障害を受ける滲出型加齢
黄斑変性の割合が高く、対策が
急がれています。しかしながら、
その発症メカニズムについては
十分に解明されていませんでし
た。

今回、研究グループは、11の
大学や病院が収集した日本人の
滲出型加齢黄斑変性患者群2,88
6名と対照群9,337名のサンプル
を用いて、加齢黄斑変性の関連
遺伝子34個のエクソン領域の全
塩基配列を調査しました。基盤
技術開発研究チームが開発した
ターゲットシークエンス法で、
解析した結果6番染色体に存在
するCFB 遺伝子の74番目のアミ
ノ酸がアルギニンからヒスチジ
ンに代わる遺伝子型を持つ場合、
加齢黄斑変性の発症リスクが0.
43倍と、発症に抑制的である事
が明らかになったということで
す。

また、CETP遺伝子に、遺伝子
の機能喪失を伴う遺伝子型をひ
とつでも持つ人では、加齢黄斑
変性の発症リスクが2.48倍高く
なることが分かりました。CETP
遺伝子のアミノ酸の機能喪失は
HDL コレステロール値を上昇さ
せることが知られており、今後、
HDL コレステロールと、滲出型
加齢黄斑変性の関係を、調べる
必要があると考えられるという
ことです。

これらの結果は欧米人を対象
としたこれまでの研究で報告さ
れた結果とは大きく異なってい
ます。 今後、日本人における
加齢黄斑変性の発症メカニズム
の解明や、新たな診断法・治療
法の開発につながることが期待
できると、研究グループは述べ
ています。

滲出性加齢黄斑変性について、

解説している動画です。



加齢黄斑変性の治療について

の動画です。



 
加齢黄斑変性を華麗に治療す
る。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 人工知能で医師の迅速意思決定を支援する技術

 
 
 
 
 
 
富士通研究所ヨーロッパ(F
LE)と富士通スペインはこの
ほど、AI(人工知能)で医師
の迅速意思決定を支援する技術
を開発したと発表しました。マ
ドリードのサン・カルロス医療
病院で実証を行いました。FL
Eのデータ解析技術と、富士通
研究所の匿名化技術を組み合わ
せ、ヘルスケア分野に応用して
開発しました。

実証の結果、患者の記録を元
にした診断にかかる時間を半減
できました。同技術は、富士通
スペインのクラウドサービスま
たはプライベートクラウドサー
ビスの基盤とする予定だそうで
す。

AIの限界と医師にとって代わる

ものなのか?という動画です。



 
 
医師の迅速意思決定。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
加齢黄斑変性の中でもアジア
人に多く認められる滲出型加齢
黄斑変性の発症に関わる遺伝子
について、頻度が低く、影響力
の大きい遺伝子型を同定したの
は、偉大な業績です。欧米人を
対象とした、これまでの研究で
報告された結果とは大きく異な
っているという点でユニークな
研究成果であると言えるでしょ
う。今後、日本人における加齢
黄斑変性の、発症メカニズムの
解明や、新たな診断法・治療法
の開発につなげて頂きたいもの
です。
AI(人工知能)で、医師の
迅速意思決定を支援する技術を
開発したと発表したのは画期的
な研究成果と言えましょう。今
の時点で、AIに医師がとってか
わられる心配は、していません
が、将棋の世界で、AIソフトの
カンニング疑惑が取りざたされ
ているのを見れば、やがて医療
もそのような心配をしなければ
ならなくなる日が来るような気
がします。 AIを使いこなして、
患者さんのお役にたてるように
する必要があると考えています。

心肺停止の心配をする。笑

 
 
 
 
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