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2017-08-03 00:11:01

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診療マル秘裏話   号外Vol.668 平成28年9月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)細胞老化を制御する遺伝子の同定に成功と発表
2)超高速遺伝子解析用試薬の生産及び販売を開始

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 細胞老化を制御する遺伝子の同定に成功と発表

 
 
 
 
 
神戸大学は、9月5日、肝ガン
細胞を濃度の異なる抗ガン剤で
処理することにより、アポトー
シス細胞と老化細胞を誘導し、
遺伝子の発現レベルを比較する
事で、細胞老化を制御する遺伝
子の同定に成功したと発表しま
した。この研究は、同大学バイ
オシグナル総合研究センターの
鎌田真司教授、長野太輝研究員
らと国立ガン研究センター研究
所難治進行ガン研究分野の江成
政人ユニット長の研究グループ
によるものです。研究成果は、
「Scientific Reports」オンラ
インに8月22日付けで掲載され
ています。

放射線や抗ガン剤によるガン
治療は、ガン細胞に計画的細胞
死の1つであるアポトーシスを
起こすことによってガン組織を
消滅させることを目的としてい
ます。しかし、ガン治療自体が
ストレス因子や変異誘導因子と
なってガン細胞に変化を引き起
こし治療に対して抵抗性を獲得
した細胞クローンを出現させ、
再発に至ることも多いと考えら
れています。 この治療による
ガン細胞の変化の1つに、老化
細胞の出現がありますが、老化
細胞はさまざまな蛋白質を分泌
することにより、周辺ガン細胞
の増殖や悪性化を促進する可能
性が示唆されていました。

研究グループは、これまで、
ガン細胞に、抗ガン剤を低濃度
処理することによって、効率的
に細胞老化が誘導されることを
見出してきました。 抗ガン剤
治療においては、血流によって
ガン組織まで薬剤が運ばれるた
め、血管からの距離によって抗
ガン剤の濃度に差が生じること
が予想され通常のガン治療過程
においても老化細胞が出現する
と考えられています。そこで、
従来の抗ガン剤治療の際に細胞
老化を阻害する薬剤を同時投与
することができれば、飛躍的な
治療効果の上昇が期待できると
考えられていました。

研究グループでは肝ガン細胞
を抗ガン剤である「エトポシド」
で低濃度(10μM )処理すると
細胞老化が誘導され、高濃度(
100μM)処理するとアポトーシ
スが誘導されることをこれまで
に見出していました。そこで、
肝ガン細胞をA 「エトポシドな
し」、B「低濃度エトポシド(1
0μM)」、C 「高濃度エトポシ
ド(100μM)」のそれぞれ3つ
の条件で処理した後、DNA マイ
クロアレイ法によって、転写量
の上昇がみられる遺伝子を同定
しました。B で発現上昇してい
る遺伝子は主に細胞老化であり、
C で発現上昇している遺伝子は
主にアポトーシス実行で、働く
可能性があること、また、C に
比べB で特異的に発現上昇して
いる遺伝子の中には、細胞老化
実行に重要な役割を果たす遺伝
子があると予想しました。

同定の結果、条件A と比較し
てBで3倍以上の発現上昇が見ら
れた遺伝子が126 種類、更に、
C と比較しBで2倍以上の発現
を示したものが25種類あったと
いうことです。この25遺伝子は、
DNA 損傷による副次的な影響が
除かれた、細胞老化で特異的に
発現上昇する遺伝子であり、そ
の中のいくつかの遺伝子が細胞
老化実行に働くことを確認した
としています。

今回同定した、細胞老化制御
遺伝子を標的とし、活性を制御
する薬剤を開発することができ
れば従来の抗ガン剤治療と併用
することで、老化細胞の出現を
阻止でき、ガン治療効果の飛躍
的な上昇が期待できるという事
です。また、個体老化の原因の
1つが老化細胞の蓄積であると
いう実験結果が報告されている
ことから、細胞老化を抑制する
薬剤は、アンチエイジング製品
として美容・健康に関わる製品
開発などにも大きく貢献できる
可能性がある、と研究グループ
は述べています。

長寿遺伝子について解説してい

る動画です。



 
 
 
後見人が、継承と警鐘に貢献
する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 超高速遺伝子解析用試薬の生産及び販売を開始

 
 
 
 
 
日華化学は6日、超高速遺伝
子解析用試薬「CNVシリーズ」
の生産・販売を開始したと発表
しました。北陸先端科学技術大
学院大学の藤本 健造教授らの
研究チームと遺伝子情報を数秒
で特定できる技術の実用化を進
めており、藤本教授が発明した
核酸試薬について、工業スケー
ルでの安定供給及び品質の確保
を実現しました。DNA/RN
A合成試薬及び修飾オリゴ核酸
として販売します。

光を照射する事で遺伝子情報
を判定することが可能で、酵素
を用いた遺伝子診断と比較して
解析時間をおよそ1万分の1に
短縮できます。遺伝子治療など
多様な領域での活用を見込み、
日華化学が精密有機合成の知見
を生かし実用化に取り組んでき
ました。同試薬は遺伝子発現の
抑制など、光を用いてDNAを
自在に操作できる性質が見いだ
されています。先端医療だけで
なく、ケミカルバイオロジー、
ナノテクノロジー、環境分野で
の応用が可能ということです。

DNA/RNA合成試薬の他、
北海道システム・サイエンス(
札幌市北区)と業務提携し修飾
オリゴ核酸としても提供します。

DNA解析について解説している

動画です。



 
 
就職で修飾された目標を提示
される。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
肝ガン細胞を濃度の異なる抗
ガン剤で処理することにより、
アポトーシス細胞と老化細胞を
誘導し、遺伝子の発現レベルを
比較する事で、細胞老化を制御
する遺伝子の同定に成功したの
は、偉大な業績です。今回同定
した細胞老化制御遺伝子を標的
とし活性を制御する薬剤を開発
することができれば従来の抗が
ん剤治療と併用することで老化
細胞の出現を、阻止でき、ガン
治療効果の飛躍的な上昇が期待
できるというのは、一寸美味し
すぎる感じがします。  まず、
第一に既存の抗ガン剤治療を行
うこと自体が、患者さんの負担
になっていることをどう理解し
ているのか、もう一度良くお考
えになった方がよろしいのでは
ないでしょうか?
光を照射する事で遺伝子情報
を判定することが可能で、酵素
を用いた遺伝子診断と比較して
解析時間をおよそ1万分の1に
短縮できるというのは画期的と
言う他ありません。シークエン
サーという機械を用いて、非常
に時間をかけて、配列を調べて
いたのを思い出しました。 同
試薬は遺伝子発現の抑制など、
光を用いてDNAを自在に操作
できる性質が見いだされていて、
先端医療だけでなく、ケミカル
バイオロジー、ナノテクノロジ
ー、環境分野での応用が可能と
いうのは、前途洋洋と申し上げ
る他ありません。

瀟洒な邸宅にレーザーを照射
する。笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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