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2017-08-16 01:16:16

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診療マル秘裏話   号外Vol.679 平成28年10月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)ケトン 食摂取で認知症でない高齢者認知機能向上
2)腸内細菌叢(フローラ)の解析用キットを発売

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ケトン 食摂取で認知症でない高齢者認知機能向上

 
 
 
 
 
 
国立精神・神経医療研究セン
ター(NCNP)神経研究所は9月
15日、中鎖脂肪酸油を含むケト
ン食の摂取により、認知症でな
い高齢者の認知機能が向上する
ことを世界で初めて明らかにし
ました。この研究は、同研究所
疾病研究第三部の太田深秀室長、
功刀浩部長らと、株式会社明治
の共同研究グループによるもの
です。研究成果は国際科学雑誌
「Psychopharmacology」のオン
ライン版に公開されました。

脳は、通常、糖をエネルギー
源として利用しますが、加齢に
より、糖を利用する機能が低下
することが報告されています。
脳は糖に代わるエネルギー源と
して、生体内で主に脂肪酸から
生成されるケトン体を利用する
ことができます。

今回の研究では、このケトン
体の生成が高まるようにMCT を
配合した特別な粉ミルク(明治
ケトンフォーミュラ(R ))を用
いて高齢者の認知機能を高める
ことができるか否か、について
検討しました。

ケトン体とは、アセト酢酸、
ベータヒドロキシ酪酸、アセト
ンの総称です。長時間の絶食や
極端な高脂肪低糖質な食事を続
けた時など、エネルギー源とし
ての糖が不足する場合に、脂肪
酸や、一部のアミノ酸が肝臓で
ケトン体に変えられます。この
ケトン体のうち、アセト酢酸、
ベータヒドロキシ酪酸が糖に代
わるエネルギー源として、脳を
はじめとする、さまざまな体の
器官で使われます。そのため、
今回の試験では、血中ケトン体
濃度としてアセト酢酸とベータ
ヒドロキシ酪酸を測定しました。

研究では、認知症でない高齢
者にケトン食と対照食(ケトン
食のMCT を、同カロリーの長鎖
脂肪酸油に置き換えたミルク)
をそれぞれ別の日に摂取しても
らい血中のケトン体濃度の変化
と複数の認知機能テストの成績
を比較しました。

その結果、対照食を摂取した
時に比べ、ケトン食を摂取した
時に、血中ケトン体濃度が高く
推移し、さらに作業記憶や遂行
機能に関するテストの成績およ
び一連の認知機能テストの総合
成績が高いことが分かりました。
また、試験参加者を、対照食を
摂取した時の認知機能テストの
総合成績が低かった群と高かっ
た群に分けたところ、成績の低
かった群でケトン食による総合
成績の向上がより顕著に見られ
ました。これらより、MCT を含
むケトン食は高齢者の認知機能
を改善する可能性が示されたと
しています。

ダイエットに効果的なMCTに

ついて解説している動画です。

MCTパウダーの購入は、自己

責任でお願いします。



 
 
 
恒例の高齢者の脳の研究。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 腸内細菌叢(フローラ)の解析用キットを発売

 
 
 
 
 
 
 
タカラバイオは、腸内細菌叢
(フローラ)解析用キット「16
S(V3-V4)Metage
nomic Library
Construction K
it for NGS」を30日
から発売します。

同キットは次世代DNA解析
装置(シーケンサー・NGS)
を使って腸内フローラを調べる
ための遺伝子増幅法であるPC
R応用のキットです。 細菌種
固有の遺伝子配列であり、細菌
系統分類の指標として用いられ
ている「16S rDNA遺伝子」
の解析を目的に設計しました。
独自開発のPCR酵素を含み、
多様な細菌の16S rDNAの
特定領域を均一に増幅できます。
このため、腸内細菌叢を正確に
反映したデータを取得できます。

腸内細菌叢の解析には、16S
rDNA遺伝子を、PCRで
増幅した後に、NGSを使って
高速・大量にDNA配列を読み
取る方法が普及しています。1
00反応分が、18万円(50
反応分9万6000円)だそう
です。

腸内細菌叢検査サービスについ

ての動画です。申し込むか否か

は自己責任でお願いします。



 
 
 
 
最近の腸内細菌叢は、乱れて
いる。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
中鎖脂肪酸油を含むケトン食
の摂取により認知症でない高齢
者の認知機能が向上することを
世界で初めて解明したのは偉大
な業績です。加齢により、高齢
者の脳は、糖を利用する機能が
低下することが報告されていて、
脳は糖に代わるエネルギー源と
して、生体内で主に脂肪酸から
生成されるケトン体を利用する
ことができることが分かってい
るので、高齢者には、ケトン食
を食べて頂くことが望ましいと
考えられます。ただし糖尿病を
患っている高齢者は血糖コント
ロールが悪いとケトン性の昏睡
になる可能性がありますので、
お勧めできません。
腸内フローラは、食事や健康
状態により変動するほか、免疫
系や、様々な体質、疾患と深く
関係があることが示唆されてい
るので、これを解析することで
疾患の治療に結びつくことが、
多いのでは、と推測しています。
以前、相撲部屋で腸内フローラ
を解析した所、現役の力士は、
親方のものと全く違う傾向があ
ることが分かりました。現役の
力士は、親方に較べて、稽古等
の運動量が違います。その他の
生活習慣は、大して変わらない
訳ですから運動によっても変動
することが解明されたという事
です。

恵子さんが、稽古する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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