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2017-08-10 00:28:12

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診療マル秘裏話   号外Vol.674 平成28年10月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)生物時計解析が可能で,発達制御の神経ペプチド
2)氷水接触時、痛いと感じるのは活性酸素のせい

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 生物時計解析が可能で,発達制御の神経ペプチド

 
 
 
 
 
 
北海道大学は9月12日、生物
時計の解析を可能にし、生後の
発達を制御する神経ペプチドの
同定に成功したと発表しました。
この研究は、同大学脳科学研究
教育センターの、本間さと客員
教授らによるものです。 研究
成果は、「Science Advances」
に9月9日付けで掲載されました。

睡眠・覚醒などのさまざまな
生体機能には24時間周期のリズ
ムが認められヒトを含めた哺乳
類では、これらのリズムは視床
下部視交叉上核に存在する生物
時計により調節されています。
生物時計は約1万個の神経細胞
からできており、一つひとつの
細胞が振動しています。視交叉
上核が時計として機能するため
には、これらの多数の振動細胞
を結合する神経ネットワークが
必要生物時計は出生前から振動
を開始します。

研究グループは、以前、生後
発達に伴い視交叉上核の神経ネ
ットワークが、質的に変化する
ことを示し、この変化には時計
遺伝子であるCryptochrom(Cry)
が関係することを明らかにしま
した。しかしCry が視交叉上核
の神経ネットワークをどう変化
させるのか、それにはどのよう
な分子が関係するのかは不明で
した。

研究グループは、視交叉上核
に発現する2つの神経ペプチド
(VIP、AVP)に着目しました。
Cry 欠損マウスの視交叉上核の
新生児期に見られる概日リズム
発現に対するVIP の役割を明ら
かにする目的で、Cry 欠損マウ
スとVIPの機能が、消失したVIP
受容体(VPAC2 )欠損マウスか
ら、その両方を欠損しているCr
y/VPAC2 欠損マウスを作成し、
ホタルの発光蛋白質であるルシ
フェラーゼを用いて、視交叉上
核細胞の時計遺伝子Per2の蛋白
質の概日変動を、計測しました。

その結果、Cry/VPAC2 欠損マ
ウスでは、視交叉上核の個々の
細胞リズムが脱同期し、全体で
の概日リズムは幼若マウスでも
成獣でも消失していることが分
かりました。これらのマウスで
も視交叉上核内にはいくつかの
振動細胞のクラスターが残存し
ていました。これらの結果から、
Cry 欠損マウスでは、新生児期
には主にVIP を介した神経ネッ
トワークの機能により、神経核
全体の概日リズムが形成されて
いることが、分かったとしてい
ます。

次に、視交叉上核におけるAV
Pの役割を明らかにするため、A
VPの発現を発光イメージングに
より評価しました。その結果、
Cry 欠損マウスの視交叉上核は
新生児、成獣ともにAVP の発現
量が低下しており、AVP を含む
視交叉上核の移植で概日リズム
が回復することが分かりました。
これらの結果は、成獣における
概日リズムの消失は神経ネット
ワークを維持する、AVP 機能の
喪失であることを示しています。

生後発達における視交叉上核
の神経ペプチドの機能を明らか
にした初めての報告であり、小
児期の行動リズム異常や、睡眠
障害を伴うことの多い発達障害
の治療に結び付くことが期待さ
れると、研究グループは述べて
います。

体内時計を司る蛋白質を発見し

たというニュース動画です。



 
 
 
昨日の機能を明らかにして、
遺児の生活の維持を目指す。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 氷水接触時、痛いと感じるのは活性酸素のせい

 
 
 
 
 
氷水に触れた際に痛いと感じ
るのはなぜ‐。 京都大の中川
貴之准教授(薬理学)らのチー
ムが冷たい刺激物をきっかけに
細胞の中から分泌される、活性
酸素が痛みを引き起こすことを、
人由来の細胞やマウスの実験で
特定しました。15日、英科学誌
電子版に発表しました。

大腸ガンに使われる抗ガン剤
を服用した患者が、冷えを痛い
と感じることに、ヒントを得ま
した。研究結果で、抗ガン剤に
よる痛みのメカニズムが分かり、
中川准教授は、「抗ガン剤の副
作用の軽減や、軽度の冷え症の
緩和にも役立つ可能性がある」
としています。

活性酸素の研究についての動画

です。



 
 
閑話をして、場の緩和に努め
る。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
生物時計の解析を可能にし、
生後の発達を制御する神経ペプ
チドの同定に成功したのは偉大
な業績です。生物時計と言って
いるのは、平たく言うと、体内
時計のことです。小児期の行動
リズム異常や、睡眠障害を伴う
ことの多い発達障害の治療に結
び付くことを期待したいと考え
ています。
冷たい刺激物をきっかけに、
細胞の中から分泌される、活性
酸素が痛みを引き起こすことを、
人由来の細胞やマウスの実験で
特定したのは、素晴らしい業績
と言えましょう。冷たい感覚等
の感覚が、非常に強くなると、
痛みに変わることは、知られて
いました。しかし、活性酸素が
一枚噛んでいたのは、意外でし
た。活性酸素の内どれかという
ことを知りたいと思いました。

間隔の感覚が消失する。笑

 
 
 
 
 
 
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