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2017-02-17 00:45:58

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診療マル秘裏話  号外Vol.524 平成28年4月17日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)注射により顎の骨を作る事に世界で初めて成功
2)過誤腫と呼ばれる先天性奇形の原因を究明する

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 注射により顎の骨を作る事に世界で初めて成功

 
 
 
 
 
東京医科歯科大学は3月16日、
これまで困難とされてきた口の
中への注射により顎の骨を造成
させることに世界で初めて成功
したと発表しました。
この研究成果は、同大大学院
医歯学総合研究科硬組織薬理学
分野の青木和広准教授らの研究
グループと、京都大学再生医科
学研究所、米Cedars-Sinai研究
所との共同研究によるものです。
国際学術誌
「Journal of Dental Research」
オンライン版に3月22日付けで
掲載されています。
顎の骨が少ないと安定した噛
み合わせが得られなくなり人工
歯根も植えられません。また、
口蓋裂など生まれつき骨が足り
ない小児には骨の移植が必要と
なるため、歯科臨床において、
顎の骨を造成する方法が数多く
開発されてきましたが、未だに
手術をせずに骨造成を促進する
方法はありません。
局所の骨を造成する薬として
骨形成因子BMP-2(Bone morpho
genetic protein-2 )がありま
すが、この因子単独で骨が十分
作られる用量を使用すると、ヒ
ト口腔内では歯肉が腫脹する等
の副作用を引き起すことが指摘
されているため、BMP-2 の使用
量を抑えて、骨を効率的に誘導
できる骨形成促進薬が求められ
ています。
研究グループはこれまで破骨
細胞分化因子「RANKL 」の作用
を阻害する分子量1,400 ほどの
ペプチド「OP3-4 」が骨形成を
促進する作用を示すことを明ら
かにしており、薬剤を注射した
局所に留めておく目的で、既に
臨床応用されているゼラチンハ
イドロゲルを用いた材料開発も
理工学系の研究者と共同で行っ
ていました。
今回、同研究グループは、粒
子状のゼラチンハイドロゲルを
用い、BMP-2 とペプチドOP3-4
とを組み合わせた薬剤をマウス
の上あごに注射しました。4週
間後、注射した部位には明らか
な骨造成が認められ、注射1週
間後から既に、骨形成関連遺伝
子の発現が亢進していたという
ことです。
副作用を考慮し、使用量を抑
えたBMP-2 のみでは十分な顎の
骨は造成されませんでしたが、
少量のBMP-2にペプチドOP3-4を
併用すると、骨の量は倍以上に
増える事が明らかとなりました。
同研究成果において非侵襲的
な顎骨造成方法が示されたこと
により、患者さんにやさしく骨
を増やすことができる技術開発
に向けて大きく前進したと言え
ます。現状では手術をする方法
以外には骨を増やすことができ
なかった歯科臨床において、今
後多くの臨床現場に応用可能な
骨造成方法の開発に期待が寄せ
られます。

幹細胞から骨形成するという動画

です。



 
 
化膿が制御可能となる。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 過誤腫と呼ばれる先天性奇形の原因を究明する
 
 
 
 
 
浜松医科大(浜松市)の才津
浩智教授と横浜市立大等の共同
研究グループは、脳の視床下部
にできる過誤腫と呼ばれる先天
性の奇形の原因を突き止めまし
た。 細胞が分裂して脳になる
過程で遺伝子が突然変異して生
じることを明らかにしました。
25日にアメリカ神経学会の
電子雑誌で発表します。 視床
下部過誤腫は難治性の笑い発作
をはじめ、てんかん発作の原因
となります。さらに患者さんの
一部には、手足や口腔(こうく
う)にも奇形がみられます。患
者数は北欧で20万人に1人と
推定され、国内は不明という事
です。研究グループは、血液を
含めた全ての細胞に変異がある
と過誤腫と全身の奇形が現れ、
一方で、脳になる細胞に異変が
起きると過誤腫だけが生じると
考えました。そこで、患者さん
の過誤腫から採取したDNAと、
血液の白血球から抽出したDN
Aの2種類のDNAを解析しま
した。 過誤腫だけにみられる
遺伝子の異常を調べました。そ
の結果、16人のうち5人から、
「GLI3」または「OFD1」
という遺伝子の変異が見つかり
ました。 また「OFD1」の
変異は、男性のみに認められま
した。才津教授は「原因が分か
り、患者に説明がつくようにな
る。 効果的な治療法の開発も
期待される」と話しています。

過誤腫の主人の発作を予測する

猫の話です。



 
 
 
 
以上の遺伝子異常が観測。笑

籠の中に過誤腫の標本を入れ
る。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
これまで困難とされてきた口
の中への注射で、顎の骨を造成
させることに世界で初めて成功
したのは、画期的な業績です。
未だに、手術をせずに骨造成を
促進する方法は、臨床では存在
しないと言われているのでこの
実験結果が、革命的な進歩をも
たらす可能性が、秘められてい
る気がします。
脳の視床下部にできる過誤腫
と呼ばれる先天性の奇形の原因
を突き止めることができたのは、
偉大な業績です。血液を含めた
全ての細胞に変異があると過誤
腫と全身の奇形が現れ、一方で、
脳になる細胞に異変が起きると
過誤腫だけが生じると推測した
のは、スマートな仮説と言えま
しょう。筋が良い仮説と言わざ
るを得ません。
仮設住宅の中で、仮説を立て
る。笑

 
 
 
 
 
 
 
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