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2017-02-07 00:09:26

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診療マル秘裏話  号外Vol.515 平成28年4月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
 
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目次

1)ピロリ菌による胃ガンの発症を抑える酵素を発見
2)「ナノ絆創膏」に腸癒着を防止する効果がある

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 ピロリ菌による胃ガンの発症を抑える酵素を発見

 
 
 
 
 
 
胃の粘膜にいる細菌ヘリコバ
クター・ピロリ(ピロリ菌)に
よる胃ガンの発症を抑える酵素
が新たに見つかりました。東京
大大学院の畠山昌則教授(感染
腫瘍(しゅよう)学)らのチー
ムが15日、英科学誌ネイチャ
ー・マイクロバイオロジー(電
子版)に発表しました。

日本人の胃ガン患者さんのほ
とんどはピロリ菌に感染してい
ます。ピロリ菌がつくる蛋白質
が胃の細胞に侵入して「SHP
2」という酵素と結びつくと、
胃ガンの発症を促すことが知ら
れています。しかし、この蛋白
質が別の酵素「SHP1」と結
びつくと、ガンの発症が抑えら
れることが分かりました。

更に胃ガン患者さんの1割は、
ピロリ菌だけでなく、リンパ腫
などの原因として知られるEB
ウイルスにも感染しています。
畠山さんによると、このウイル
スに感染した細胞ではSHP1
の量が減り、ピロリ菌がつくる
蛋白質の働きが強まることもチ
ームが確認しました。畠山さん
は「SHP1を増強する物質が
見つかれば胃ガンの予防につな
がる」と話しています。

ピロリ菌の胃ガン発症のメカ

ニズムについて解説している

動画です。



 
主要な抗腫瘍薬。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 「ナノ絆創膏」に腸癒着を防止する効果がある

 
 
 
 
 
 
防衛医科大学校と早稲田大学
の研究グループは、共同開発し
た「ナノ絆創膏」に、腸癒着を
防止する効果があることを見い
だしました。細胞膜と同じ数十
ナノメートル厚のポリ乳酸製シ
ートで、接着剤を使わずにあら
ゆる臓器や組織の表面に間隙な
く貼り付けることができ、傷つ
いた部位を被覆治療します。今
回マウスの腸に貼り付けたとこ
ろ、被服治療効果だけでなく、
腸の癒着を防止することが新た
に分かりました。ポリ乳酸は、
体内に吸収される素材で感染を
増幅させる作用もありません。
このため、腸癒着が生じやすい
小児を含めた、穿孔性腹膜炎の
術後の腸癒着防止材として展開
が期待されます。

開発したナノ絆創膏は、厚さ
80ナノメートルのポリ乳酸製
シートです。傷口に貼ることで
治癒を促進します。肺に穴が開
く肺気腫や大動脈が裂けて大出
血した際に同シートを貼ること
で、創部を閉鎖させる効果など
があります。今回、名古屋大学
のグループも加わってマウスを
使い腸癒着の防止効果を検証し
ました。処置後1週間後の経過
をみると、同シートを貼らなか
った場合は腸がすべて癒着して
いましたが、同シートを貼った
場合は、癒着防止効果が認めら
れました。

腸に穴があく穿孔性腹膜炎は
術後に腸の癒着が起こりやすく、
食事が通りにくくなるなど生活
の質(QOL)が低下します。
とくに小児で腸癒着が起こると
成長障害といった深刻な問題を
抱えることになります。しかし、
現在の癒着防止材は穿孔性腹膜
炎のように感染をともなうため
患者への適応がなく、感染のあ
る患者の腹部手術にも使用でき
る新たな癒着防止材が求められ
ていました。

ナノカプセルの中の蛍光物質が

放出されることで感染が分かる

絆創膏の動画です。



 
 
 
私用の仕様で、使用する。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
胃の粘膜にいる細菌ヘリコバ
クター・ピロリ(ピロリ菌)に
よる胃ガンの発症を抑える酵素
が新たに発見されたのは、偉大
な業績です。SHP1を増強す
る物質を早急に見つけて胃ガン
およびリンパ腫の予防に活用し
て頂きたいと思います。
「ナノ絆創膏」に、腸癒着を
防止する効果があることを見い
だしたのは、偉大な発見と言え
ましょう。腸に穴があく穿孔性
腹膜炎は術後に腸の癒着が起こ
りやすく、食事が通りにくくな
る等、生活の質(QOL)が、
低下します。特に小児で腸癒着
が起こると、成長障害といった
深刻な問題を抱えることになる
ため、患者さんにとってはナノ
絆創膏を使って癒着を予防する
ことは、大きな福音となること
でしょう。

先行する穿孔性腹膜炎。笑

 
 
 
 
 
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藤田 亨
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