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診療マル秘裏話 Vol.342 平成22年6月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1) アレルギーの発症を抑える分子
2) 肥満治療に、使える蛋白質

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 アレルギーの発症を抑える分子

 
 
 
 
 
花粉症やぜんそく、アトピー性
皮膚炎などのアレルギーの発症を
抑える分子を突き止めたと、渋谷
彰(しぶや・あきら)筑波大教授
(免疫学)らが6月6日付の米科
学誌ネイチャーイムノロジー電子
版に発表しました。

渋谷教授は「この分子の活動を
強める薬を開発すれば、アレルギ
ーを抑える根本的な治療につなが
る」と話しています。

渋谷教授らによると花粉やダニ
等のアレルギーの原因となる抗原
が体内に侵入し、「IgE」とい
う抗体と結び付き肥満細胞と結合
すると、肥満細胞から炎症を引き
起こすヒスタミンなどの化学物質
が放出されてアレルギー症状が出
るということです。

渋谷教授らは、特定のアミノ酸
配列を持つ分子が肥満細胞の活性
化を抑えると予測し、人間の肥満
細胞の細胞膜上で、この配列を含
む分子を特定しました。この分子
に刺激を加えると活性化し、肥満
細胞から放出される化学物質は約
半分に抑えられました。渋谷教授
らはこの分子を「アラジン1」と
名付けました。

遺伝子操作でアラジン1を持た
ないマウスを作り、抗原とIgE
抗体を投与すると、通常のマウス
と比べ激しいアレルギー反応が出
ました。

渋谷教授は「アレルギー症状の
発症の仕組みは、マウスも人間も
基本的に共通でアラジン1の活動
を強める薬の開発に役立てたい」
と話しています。

アラジン1に関するニュース動画

です。



 
 
 
 
アラジン1は、魔法のランプの
ようにアレルギを止められる。笑

 
 
 
 
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2】 肥満治療に、使える蛋白質

 
 
 
 
細胞内で脂肪のもととなる物質
ができるのを妨げたり、脂肪を溶
かして減らしたりする作用がある
蛋白質を見つけたと、宮崎徹(み
やざき・とおる)東京大教授(疾
患生命科学)らが6月8日付米医
学誌セルメタボリズムに発表しま
した。

宮崎教授は、「肥満治療の新薬
開発につながる可能性がある」と
話してます。

脂肪細胞には脂肪の貯蔵庫とな
る「脂肪滴(しぼうてき)」があ
り、滴(しずく)の数が増えたり
脂肪を蓄えて大きくなると肥満に
なります。

宮崎教授らは、免疫細胞の一種
が分泌する「AIM」という蛋白
質が体重の増減に関与することに
着目しました。

脂肪のもととなる「脂肪酸」を
糖質から合成する酵素の働きを、
AIMが抑制していることを突き
止めました。AIMは脂肪細胞の
前段階の前駆細胞が成熟するのを
抑制、細胞外から脂肪酸を取り込
めないように働いていました。

培養した脂肪細胞にAIMを加
えると、脂肪滴が溶けて3日後に
は大きさが約4分の1になりまし
た。脂肪酸の不足を補うよう滴の
脂肪が分解されるようです。

AIMを分泌しないよう遺伝子
操作したマウスは、通常のマウス
より体重増加が多くなりました。

太り始めると、血液中のAIM
濃度が高まることも判明しました。
AIMは太りすぎを抑える役割を
果たしその能力を超える脂肪蓄積
が進むと肥満になることが推測さ
れます。

宮崎教授は「AIMはもともと
人間が持つ蛋白質なので副作用も
ない。肥満になってから投与して
も効果がある」と話しています。

肥満症に対する新たなアプローチ

に関する動画です。



 
 
 
 
 
副作用のない抗肥満薬の開発が
期待されます。脂肪蓄積は、死亡
蓄積。笑

 
 
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編集後記

アトピー性皮膚炎などの難治性
アレルギー性疾患の治療にアラジ
ン1が役立つ時がきっとくると信
じています。現在食物アレルギー
には、減感作療法しかないようで
すが、アラジン1の発見により、
治療に進展があるかもしれません。
今までの抗肥満薬には、依存性が
あったり、肺線維症などの重篤な
副作用がありました。AIM によっ
て肥満が治療できるようになれば、
これらの薬を使わなくても済みま
す。

依存症になるのに異存あり。笑

 
 
 
 
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