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診療マル秘裏話 Vol.341 平成22年6月17日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
 
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目次
1) 病原体の進入を免疫細胞に知らせる蛋白質
2) キラーT細胞の生成に、必要不可欠な酵素

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 病原体の進入を免疫細胞に知らせる蛋白質

 
 
 
 
体内に病原体が侵入したとき、
攻撃を担当する免疫細胞に危険
を知らせる鍵となる蛋白質をマ
ウスを使った研究で発見したと、
大阪大免疫学フロンティア研究
センターが、5月30日付の米
科学誌ネイチャーイムノロジー
電子版に発表しました。

その蛋白質は「セマフォリン」
です。免疫細胞のTリンパ球が
あるリンパ節まで、危険の伝令
役となる、樹状細胞が移動する
ための”道案内”をするという事
です。

センターの熊ノ郷淳(くまの
ごう・あつし)教授は「セマフ
ォリンの働きを抑えれば、関節
リウマチや花粉症、アトピー等
の疾患、ガン転移など細胞の
移動がかかわる病気の治療につ
ながる。 逆に働きを強めれば
免疫反応も強められ、ワクチン
の効果を高められる」と話して
います。

熊ノ郷教授らはリンパ節につ
ながるリンパ管から分泌される
セマフォリンに注目しました。
セマフォリンを認識できないよ
うにしたマウスの樹状細胞は、
リンパ節に移動できないことを
最新の顕微鏡を使って、動画で
確認しました。

正常なマウスの樹状細胞は、
通り道となるリンパ管の細胞の
間に潜り込んでいきますが、セ
マフォリンを認識できないマウ
スでは潜り込めないことも分か
りました。

免疫・ワクチンの働きを解説した

動画です。



 
 
 
 
医道を移動する。笑

 
 
 
 
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2】 キラーT細胞の生成に、必要不可欠な酵素

 
 
 
 
ウイルス感染やガンから体を
守る「キラーT細胞」の生成に
は、胸にある胸腺という臓器で
つくり出される特有の酵素が欠
かせないことを、徳島大や東京
大などのグループがマウスを使
った研究で突き止めました。

胸腺が免疫細胞の一種「キラ
ーT細胞」をつくることは知ら
れていましたが、病原を破壊で
きる有用なキラーT細胞が生成
される詳しい仕組みは謎とされ
ていました。

徳島大の高浜洋介(たかはま・
ようすけ)教授(免疫学)は「
酵素を利用してキラーT細胞を
回復したり強化したりできれば、
感染症やガンの治療法開発に、
つながる可能性がある」と話し
ています。

グループは胸腺皮質上皮細胞
で蛋白質の断片をつくっている
「胸腺プロテアソーム」という
酵素に注目しました。この酵素
をつくれないように遺伝子操作
したマウスを正常なマウスと比
べたところ、酵素を持たない
マウスはキラーT細胞の生成量
が約3分の1に減少しました。

マウスをインフルエンザウイ
ルスに、感染させた実験では、
正常なマウスはすべて生き残こ
りましたが、胸腺プロテアソー
ムを持たないマウスは約6割が
死にました。

研究成果は、米科学誌イミュ
ニティーに掲載されました。

細胞性免疫を分かりやすく解説

している動画です。



 
 
 
 
ガン細胞はキラーT細胞がキ
ラーイ。笑

 
 
 
 
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編集後記

 
伝令役の蛋白質が見つかった
のは、本当に喜ばしいことです。
セマフォリンの研究をもとに、
自己免疫疾患やガンの治療に役
立つ薬が発見されるといいです
ね。 また健康な人のワクチン
の効果を高めることができれば、
治療が難しい病気の蔓延を防ぐ
ことができるでしょう。キラー
T細胞をコントロールする酵素
の研究も将来性があるのではな
いでしょうか?

ガンガンガンの治療の研究を
進めて欲しいものです。笑

 
 
 
 
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