美しい肌Vol.381

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2013-10-16 21:43:29

カテゴリー:女性の美容と健康

マンゴスチン1

写真はマンゴスチンです。

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美肌の野菜&果物(各論:マンゴスチン)

 
 
 
 
マンゴスチンの正体

マンゴスチンは、「果物の女王」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11525968239.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

マンゴスチンとは、オトギリソウ科フクギ属の

常緑小高木で、マンゴー、チェリモヤとともに

世界三大美果に数えられています。マレー語、

インドネシア語ではマンギス(manggis)、

タイ語ではマンクット(มังคุด)といいます。

オトギリソウ科ではもっとも利用されている種の

一つです。淡い酸味と上品な甘みが特徴で、

フルーツの女王ともいわれています。

これは19世紀、東南アジアを統治していた

大英帝国のビクトリア女王が「わが領土にある

マンゴスチンをいつも味わえないのは遺憾で

ある」と語ったというエピソードに由来しています。

マンゴスチンの果実は、熟すにつれて紫黒色

になります。7-25mの直立する幹を持つ高木

で、木の地上部分は円形または円錐形で、

樹皮は褐色から黒色です。樹皮内側には黄色

の樹液を含んでいます。葉は対生(葉が茎の

一つの節に2枚向かい合ってつくこと)、卵形

ないし長円形で長さ8-15cm、厚く革質でやや

光沢を持っています。花は2.5-5cmで雄花

(おしべのみの花)または両性花(おしべと

めしべが両方ある花)です。両性花は若くて

短い枝の先端に1または2個つきます。がく

(花を包む葉のようなもの)と花びらは4枚、

肉厚でわずかに黄色を帯びた赤色から淡桃色

をしています。雄しべは多数あります。

雌しべは1個で、柱頭(めしべの先端の器官)

は4-8裂しています。果実は直径4-8cmの

球形で、表面は滑らかです。肉厚のがくがあり、

反対側に柱頭の跡が残っています。果皮は厚く、

やや硬く、暗赤紫色です。食用の果肉部分は

仮種皮(種子の表面を覆っている付属物)です。

柱頭(めしべの先端の器官)の数と同じに分離

したミカンの房のような形をしていて白色です。

それぞれの房に1個の種子がありますが、

そのなかで発芽能力を持つもの[通常1個

(0〜2個)]だけが大きくなっています(長さ1cm

程度で平べったい形をしています)。発芽能力を

持たない種子は小さく食用時に気になりません。

マンゴスチンは、東南アジアから南アジア、

一部中南米で栽培され、輸出国としてはタイが

有名です。マンゴスチンの旬は5月~9月頃

ですが、日本へは冷凍して輸入されるのが

一般的です。生での輸入は2003年に解禁と

なりましたが、まだ量が少ないため店頭では

なかなか見かけることができません。

マンゴスチンは基本的に劣化しやすく、

賞味期限の短い果物です。高湿度で低温に

保つことでその期間を延ばすことができますが、

生産地以外では冷凍や缶詰、ジュース、

ゼリーなどに加工されたものの方が比較的

手軽に味わうことができます。マンゴスチンは

収穫後、多くの果物とは反対に果皮が硬化

していきますが、もともと分厚く硬い皮を持つ

ため、果肉の様子がわかりにくくなっています。

劣化すると雪白色だった果肉は透明感が

増して黄変し、味も衰えます。マンゴスチンは、

東南アジアで古くから自然薬として使われて

いました。例えば、果皮は乾燥して粉状にした

あと、感染予防薬として、また果実をまるごと

使った湿布剤は寄生虫による皮膚病の治療薬

として使われました。さらに果肉から採られた

マンゴスチンのエキスは、解熱剤として

使われていました。その他にも、下痢や結核、

尿路感染症、梅毒、淋病など多くの感染症にも

優れた薬効を発揮することで知られています。

 
 
マンゴスチンの歴史

マンゴスチンの歴史は古く、古代の東インド諸島

のスンダ列島とモルッカ諸島で誕生したと

いわれています。以来、何千年もの間、人々に

珍重され続けてきました。東インド諸島では、

今もなおマンゴスチンが自生しています。

1368年、中国の明の時代に記された

マンゴスチン果皮を用いた処方の記録が発見

されました。1729年には、マンゴスチンの木

がイギリスのキュー植物園に運ばれました。

1735年には、医師であるローレンティアーズ・

ガルシンがマンゴスチンの特性について当時

で最も詳しい記録を残しています。ガルシンは、

マンゴスチンを図式で表し、果物が腸の健康

に役立つことを発見しました。この医師の名前

は、マンゴスチンの学名である

Garcinia mangosutana(ガルシニア・

マンゴスターナ)の由来になっています。

ガルシン医師がマンゴスチンの研究を始めた

のは、1693年ごろだそうです。1776年には、

イギリス王立協会の会員、ジョン・エリスが

「Descriprion of the Mangostan and
the Bread-fruit」を著し、マンゴスチンに
ついて「これほど病人が喜び、役立つ

フルーツは存在しない」と紹介しています。

その後、1810年にタイで初めてマンゴスチン

の栽培に成功し、これによってマンゴスチン

が広まりました。1855年、ドイツの科学者

がマンゴスチンの果皮から世界で初めて

キサントン(α-マンゴスチン)を発見し、

1951年にマンゴスチンに含まれるキサントン

の分子構造が明らかとなりました。

マンゴスチンは古くから民間療法として

使われてきましたが、研究が進められる

につれ、マンゴスチンが持つ健康効果が

少しずつ科学的に立証されてきています。

 
 
マンゴスチンの雑学

マンゴスチンの原産地はマレーシアで、

現在では東アジアやフィリピン、タイ、ハワイ、

カリブ諸島といった中南米の熱帯、亜熱帯

地域で栽培が行われています。栽培適地は

狭く、熱帯の湿潤気候の限られた土壌環境

で栽培されています。マンゴスチンは成長が

非常に遅く、実生から結実まで8月~12年

もの歳月がかかるといわれています。それに

加え、生育温度25~30℃、年間降水量

1500mmを想定した灌水(植物の発芽や

生育を正常に進めるために、人為的に水を

与えること)、有機質を含み多湿かつ水分が

停滞しない土壌での育成が必要となるため、

日本で国産マンゴスチンを結実させるには

非常に難しいと考えられています。

おいしいマンゴスチンは、果皮に水分があり、

程良い弾力があるものが良いとされています。

果皮が乾燥しているものは、収穫されてから

時間が経ったものです。また、サイズは

大きいほうが果肉が多く詰まっています。

マンゴスチンは非常に傷みやすい果物の

ため、購入後は乾燥を防ぐために少し

湿らせた新聞紙などで包んで、冷蔵庫で

保存します。購入後3~5日以内に食べる

とおいしく召し上がれます。

また、マンゴスチンの生の果実が市場に

出回るのは6月頃で、この時期を逃すと

日持ちのしないマンゴスチンの生の果実は

ほとんど食べることができません。

最近の研究により、マンゴスチンには

免疫力を高める力があることが明らか

となりました。免疫とは、体外から入ってきた

ウイルスや細菌などの異物を認識し、

NK(ナチュラルキラー)細胞やT細胞

といった免疫細胞が異物を攻撃し、体を守る

ことをいいます。マンゴスチンに含まれる

キサントンは、NK細胞などの免疫細胞を

活性化させることが研究によって明らかと

なりました。体内でガン細胞が発生する要因

のひとつに活性酸素が挙げられます。

この活性酸素によって、細胞の持つ遺伝子に

エラーが起こってしまうのです。このため、

強い抗酸化力を持つマンゴスチンに含まれる

キサントンは、ガンを予防する効果があると

考えられています。現在までの研究では、

キサントンの一種α-マンゴスチンに大腸ガン

を抑制する効果があることがわかっています。

α-マンゴスチンはガン化した細胞だけを

死なせる働きを持ち、ガン細胞の増殖を抑制

する効果があるといわれています。

マンゴスチンに含まれるキサントンには、

糖尿病を予防する効果や炎症を抑制する効果、

コレステロール値を低下させる効果、

結核を予防する効果、白血病を予防する効果、

潰瘍を予防する効果など、様々な効果を持って

います。

マンゴスチンの医学的効果を紹介する動画です。

 
 
 
www.youtube.com/watch?v=vWHXpXyYkXI
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マンゴスチンの有効成分

マンゴスチンの果皮には、ポリフェノールの一種

であるキサントンが含まれています。キサントンは

フラボノイドに似た構造をしており、自然界では

200種類程が発見されています。マンゴスチン

には、約40種類ものキサントンが含まれており、

その中でもα-マンゴスチンやγ-マンゴスチンが

よく研究されています。キサントンは非常に高い

抗酸化力(体内で発生した活性酸素を抑制する

力)を持っており、活性酸素(普通の酸素に比べ、

著しく反応性が増すことで強い酸化力を持った

酸素)を抑制する力に優れています。またそれ

以外にもカテキンやミネラル類、ビタミン類など

様々な成分が含まれています。マンゴスチンの

果実には、ビタミンB1やビタミンEが多く含まれて

います。ビタミンB1は、糖質がエネルギーに

変わる時に必要な成分です。また、たんぱく質

分解酵素(たんぱく質を分解して細かく複数個

のアミノ酸などにして、体内に吸収されやすく

する酵素)を含んでいるため、肉料理のデザート

に向いています。

 
 
マンゴスチンの美肌効果

糖化とは、体内のたんぱく質と糖が反応し、

AGEs(エージーイーエス)といわれる物質

を体内につくり出すことをいいます。

この反応は、メイラード反応と呼ばれ、食物

で摂るAGEsに加え人間の体内でも反応が

進むと言われています。糖化は近年、老化

の原因のひとつであるといわれており、AGEs

が体内に蓄積されると、体が硬くなったり、

骨がもろくなったり、血管が硬くなったりして

しまいます。また、糖化が肌で起こるとしわや

シミ、くすみの原因となります。マンゴスチン

エキスを使用した研究では、マンゴスチン

エキスを摂るとAGEsの蓄積が抑えられること

が明らかとなっており、抗糖化作用により肌の

弾力が改善したという発表もなされています。

活性酸素は本来、体内に侵入してきた細菌

などを攻撃して体を守る働きがあるため、

人間にとって必要不可欠な物質です。

しかし、ストレスや紫外線で体内に活性酸素

が過剰に発生すると、正常な細胞にまで攻撃

を加えてしまい、老化を促進させたり、疾病に

つながるなどしてしまいます。また、肌で

活性酸素が発生すると肌のコラーゲンを硬く

弾力のないものへと変え、しわなどの原因と

なってしまいます。マンゴスチンはキサントン

をはじめ、ポリフェノールの一種である

アントシアニンやカテキンなど、様々な

抗酸化物質を含んでいます。そのため、体内

に過剰に発生した活性酸素の発生を抑制し、

老化を予防する効果があるといえます。

この老化を予防する効果がお肌に現れると、

活性酸素の悪い働きが消去されます。

その結果、肌のコラーゲンの弾力が保たれ、

保水力もアップするため、美肌へと導かれ

ます。マンゴスチンジュースを摂取する場合、

動物実験で体内動態を調べたところ、

次のような結果が得られました。①キサントン

は約3.5時間で吸収される。②雄より雌の

ほうが効率的に吸収する。③長期間、

マンゴスチン ジュースを摂取すると、血中に

保存される効果がある。④体内に吸収

されるアルファ マンゴスチンの量は

マンゴスチン ジュースの含有量とほぼ

同程度であり、極めて少ない。体が

自然にキサントンを吸収するのと同じ

方法で吸収される。⑤マンゴスチン

ジュースを多量に摂取すると、キサントン

の吸収効率が低下する。この実験から

分かることは、美肌効果を得ようとする

なら長期にわたって少量ずつマンゴスチン

ジュースを摂取することが重要ではないか

ということです。最後に、マンゴスチン

ジュースにも色々あって、できれば、果皮

の部分を含むものが推奨されます。それは、

有効成分のキサントンが果皮の部分により

多く含まれるからです。ただし、最近では

果皮のサプリメントも売っているようなので、

果皮を含まないジュースを飲みつつ、

サプリを摂取するという方法もあります。

あるいは、サプリメントだけというのもありでは

ないかと考えています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

灯火で読むと10日で糖化反応を抑制する。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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