美しい肌Vol.372

2013-10-07 22:03:09

カテゴリー:女性の美容と健康

オリーブ

写真はオリーブです。

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美肌の野菜&果物(各論:オリーブ)

 
 
 
 
オリーブの正体

オリーブは「最も古いハーブ」として

ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11529890289.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

地中海地方が原産とされ、葉が小さくて硬く、

比較的乾燥に強いことからスペインやイタリア

などの地中海地域で広く栽培されています。

多くの品種では自家受粉できません。DNAが

同一の花粉には反応せず実をつけないことが

多いそうです。このため、オリーブは2本以上

隣接して植えた方がよいとされています。

日本での栽培は、香川県小豆島で1910年頃

はじめて成功しました。現在は香川県、岡山県

などで栽培されています。なお、果実から種を

取り出すための専用器具も販売されています。

日本語では「橄欖(かんらん)」と呼ばれることも

ありますが、橄欖は本来オリーブとは全く異なる

カンラン科の常緑高木です。これは、オリーブに

似た緑色の鉱石オリビン(olivine)を和訳する際
に、まったく違う樹木である橄欖の文字を誤って

当てて「橄欖石(かんらんせき)」と名づけて

しまい、植物のほうも同様に誤字が流布して

しまった結果であるという説があります。

ただし、明治初期に和訳された新約聖書マタイ

による福音書のなかに「橄欖山の垂訓」があり、

当時はオリーブを用法の似た「かんらん」と混同

ないし、同一視されていたため、鉱石の誤訳説

には疑問があります。また別の説では、カンラン

の果実を塩蔵したものを英語で chinese olive
と呼んだことによるとも言われています。

オリーブの実は生で食べるのには適さず、一口

噛んだだけでも数時間、口の中が渋みで

しびれた状態が続き、味覚も低下します。

オリーブの木材は硬く(爪の先で押してもほとんど

傷つかない)重く(比重は約0.9)緻密で、油分が

多く耐久性があり、装飾品や道具類、特にまな板、

すりばち、すりこぎ、スプーン、調理用へらなど

の台所用品を作るのによく用いられます。

木製品としてはかなり高価です。日本では印鑑の

材料にされることもあります。辺材は黄白色、心材

は黄褐色で、褐色の墨流しのような不規則なしま

模様があります。オリーブ材の加工はフランス・

イタリアなどで盛んですが、ヨーロッパのオリーブ

は幹が細いものが多く、加工用のオリーブ材は

チュニジアなどのアフリカ産が多いそうです。

日本でも小豆島でオリーブ材をわずかに生産

しています。

 
 
 
オリーブの歴史

オリーブ(Olea europaea Linne)は、モクセイ、
ヒイラギ、ネズミモチ、ジャスミン、ライラックなど

と同じモクセイ科の常緑樹であり、野生種と

栽培種とがあります。野生種は有史以前から

地中海沿岸からアフリカ北岸一帯に自生して

います。この野生種を今から5千年から6千年前

に栽培するようになり、現在の栽培種の起源

となりました。オリーブの起源は小アジアとされ、

シリアからトルコを経てギリシャへと拡がったと

されています。オリーブは南カフカス山脈から

イラン高原やシリア、パレスチナ周辺の地中海

沿岸部地域から拡がり、キプロス島からトルコ

方面へ、またクレタ島からエジプト方面へと

2方向に拡がりました。このオリーブの栽培を

地中海沿岸に広めたのは、通商や航海術に

長けていたフェニキア人、ついで高い文化を

誇ったギリシャ人、さらに大帝国を築き上げた

ローマ人達でした。紀元前16世紀、フェニキア人

はギリシャの島々へのオリーブ栽培の普及を

始め、紀元前14世紀から12世紀の間には、

ギリシャ本土にもオリーブ栽培を導入しました。

そして、オリーブ栽培に関する法令が発布

された紀元前4世紀頃にはギリシャ本土での

栽培は増加し、重要な産業となりました。

オリーブ栽培の拡大は、紀元前6世紀頃から

西へ進み、地中海諸国を通り、リビア、

チュニジアやシシリー島へと拡がり、そこから

南イタリアへ、さらにイタリア北部へと拡がり

ました。ローマ人支配地域が北アフリカに到達

した頃、現地のベルベル人は野生オリーブに

他品種を接ぎ木する方法を知っており、

ローマ人支配地域においてオリーブ栽培が

発展していきました。ローマ人は占領地への

植民のためにオリーブ栽培を行い、結果として

地中海沿岸への国々へ栽培を拡げて

いきました。コロンブスのアメリカ大陸発見と

ともに、オリーブ栽培は地中海地域を越えて

拡がっていきました。まず、セビリアから

西インド諸島に運ばれ、後にアメリカ大陸へ

と拡がりました。植民地時代に植物の一つ

として持ち込まれてオリーブは、1560年頃

にはメキシコでも栽培され、その頃ペルー、

カリフォルニア、チリ、アルゼンチンでも栽培

され始めました。近代において、オリーブは

地中海以外にも拡がりを続け、今日ではその

発祥地から遠く離れたオーストラリア、中国、

南アフリカ、そして日本においても栽培される

ようになっています。日本に始めてオリーブ

オイルが持ち込まれたのは、約400年前の

安土・桃山時代だったようです。当時、キリスト

教伝道のため来日したフランシスコ派の

ポルトガル人神父が携えてきました。

そのため、当時はオリーブオイルのことを

ポルトガルの油、訛ってホルトの油を呼んで

いました。その後、江戸時代の鎖国政策により、

人々がオリーブに接する機会は再び閉ざされ

ました。ただ、オランダの医師およびオランダ

の医学を学んだ一部の蘭方医が医薬として、

オリーブオイルを使用していた程度です。

また、香川県出身の学者平賀源内は日本に

導入されていなかったオリーブの木とモガシ

を間違えて、モガシにホルト(オリーブ)の木

と名付けていました。我が国へのオリーブの

伝来は文久2年、及び慶応3年に医師林洞海

がフランスから輸入した苗木を横須賀に植えた

のが最初とされています。明治になって、

赤十字社を興した佐野常民、後に総理大臣に

なった松方正義、産業振興に功績があった

前田正名などの先覚者の尽力により、イタリア、

フランスから苗木が取り寄せられました。

明治12年にフランスから輸入した苗木は、

歓農局三田育種場及び神戸の同場付属植物園

にも植えられました。その後、神戸の付属植物園

は神戸オリーブ園と改称されて農商務省直轄

となり、福羽逸人博士による管理が好成績を

収めて、明治15年には果実が収穫され、我が国

で始めてオリーブオイルの採取及びテーブル

オリーブス加工が行われました。しかし、いずれも

長続きはしませんでした。明治41年、農商務省が

三重、香川、鹿児島の3県を指定してアメリカから

輸入した苗木で試作を始めたなかで、

香川(小豆島)だけが栽培に成功しました。以後、

試験研究が続けられ、農家に普及するとともに

小豆島を中心に香川、岡山、広島などにも栽培

が拡がりました。しかし、昭和34年の輸入自由化

により安価な外国産のオリーブオイル、テーブル

オリーブスが大量に輸入されるようになり、国内の

栽培は急速に減少し、一時は小豆島を中心

とした香川県と岡山県の一部に地方の特産物

として生産が見られるにすぎなくなりました。

平成にはいると健康食品ブームやイタリア料理等

の食生活の見直しにより再びオリーブ製品が脚光

を浴びるようになり、国産オリーブの需要が高まり、

オリーブの生産面積は増加しています。

またそれまで大型採油機械がなければ不可能

だった採油が小型採油機の導入により採油工場が

増加しています。平成20年(2008年)には

オリーブ植栽100周年を迎え次の100年に

向かって産地は盛り上がっています。

 
 
オリーブの雑学

オリーブは、保水力と保肥力の優れた排水が

十分にできる土地で、品質・量ともに安定した

生育ができます。オリーブは日照量が多ければ

多いほど生育が良好で、年間2000時間以上

もの日照時間が必要だといわれています。

また、オリーブは比較的乾燥を好むといわれて

いますが、年間1000mm程度の降水量が

あれば、良質なオリーブを栽培することができる

といわれています。果汁から遠心分離などに

よって直接得られた油をヴァージン・オイルと呼び、

その中でも果汁としての香りが良好で油としての

品質も高いものを特にエクストラ・ヴァージン・オイル

と呼んでいます。また、品質の悪いヴァージン

オイルを精製(脱酸・脱臭・脱色等)したもので、

酸度が0.3%以下のものを精製オリーブオイル

といい、この精製オイルと中程度の品質の

ヴァージンオイルをブレンドし、酸度1.0%以下に

したものをオリーブオイル(日本では「ピュアオリーブ

オイル」の名で知られる)と呼びます。果実に

含まれる油を無駄なく回収するため、果汁を絞った

絞りかすを有機溶剤を使って抽出したオイルを

ポマースオイルと呼びます。ポマースオイルは上記

のオリーブオイルとは成分が異なるため、

IOC(国際オリーブ協会)の規定により「オリーブ

オイル」と表示してはいけないと定められています、

食用ではなく工業用として扱われています。

ただし、ポマースオイルを精製し、酸度を0.3%

以下にした場合、その国の基準(日本であれば

JAS)をクリアしていれば、食用としての販売は可能

です。(ただし「ポマース」と明確に表記しなければ

なりません)格安のオリーブオイルとして出回っている

ものの多くはこのポマースオイルです。

オリーブの種子から溶剤抽出によって得られた油

をオリーブ核油と呼んでいます。オリーブに含まれる

オレウロペインには、血圧を下げる効果があることが

研究によりわかっています。オリーブ葉より精製した

オレウロペインには、顕著な血管拡張効果がある

ことがラットで確認され、ウサギの心臓の血流を増加

させるという結果も得られています。また、ヒトでの試験

では、高血圧の患者にオリーブ葉抽出物を3ヵ月間

服用させたところ、全ての患者で血圧が優位に降下

したという結果が得られています。オリーブの油には

オレイン酸が含まれ、悪玉(LDL)コレステロールを

減らす効果があります。オレイン酸は過剰な

コレステロールを回収する善玉(HDL)コレステロール

を増加させる効果があるといわれています。

さらにオリーブの油に含まれるβ-フィトステロールには

腸からの吸収を防ぐ効果があります。飽和脂肪酸や

コレステロールを多く含む動物性脂肪や乳製品を

摂りすぎると、血中の悪玉(LDL)コレステロールが

増加します。余分な悪玉(LDL)コレステロールが

酸化すると、コレステロールが血管内壁に付着し、

血管を防ぎ、結果、動脈硬化などの生活習慣病

を引き起こします。近年、オリーブの油が持つ悪玉

(LDL)コレステロールを減らす働きから、アメリカの

FDA(食品医薬品局)は、悪玉コレステロール値が

高い人に対して、1日当たりスプーン2杯(25g)の

オリーブ油の摂取が良いと報告しています。

オリーブの油にはオレイン酸が含まれ、心筋梗塞を

予防する効果があるといわれています。国民1人

当たりのオリーブ油の年間消費量が極めて多い

ギリシャのクレタ島で食生活と疾病に関しての調査

が行われました。その結果、オリーブ油を好んで

摂取し、野菜や豆類、果物などの食物繊維を含む

食品や、ヨーグルトなどの新鮮な乳製品を食べる

一方、肉などの動物性脂肪の摂取が少ない

「地中海型食生活」が、動物性脂肪の摂取が多い

食生活よりも心筋梗塞の再発率が圧倒的に低い

ということがわかりました。オリーブ葉は糖尿病の

民間療法に用いられていました。ある研究では、

オリーブ葉抽出物を10日間投与した後の空腹時

血糖値を調べたところ、何も投与していない

グループと比べて、オリーブ葉抽出物を投与

したグループは糖尿病の薬に匹敵するほどの

血糖濃度の低下がみられました。オリーブ葉の

苦み成分であるオレウロペインはサルモネラ菌

や黄色ブドウ球菌、ヘルペスウイルスや

インフルエンザウイルスAなどの様々な病原菌、

ウイルスに対して増殖阻害効果や増殖抑制効果

を有しており、非常に広範囲にわたっての抗菌・

抗ウイルス効果を示すことがわかっています。

オリーブを使った料理のレシピです。

シーザーサラダのレシピ



 
タコとオクラのマリネの動画です。



 
イカとアンチョビ炒めのレシピ動画です。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オリーブの有効成分

オリーブには、フラボノイドのルテオリンや苦み

成分のオレウロペインなどが含まれています。

また、オリーブの種子から絞って作るオリーブ油

は、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸が豊富

に含まれています。オレイン酸は酸化を受け

にくく、長期保存や加熱にも強いことが特徴です。

オリーブ油は、一価不飽和脂肪酸に分類され、

紅花油や菜種油などにも含まれる有効成分

であるオレイン酸の含有量が70%を超えて

います。一価不飽和脂肪酸とは、他の脂肪酸に

比べて老化や様々な疾病を引き起こす原因

となる過酸化脂質を生じさせにくく、加熱による

酸化もしにくい脂肪酸です。そのため、

オレイン酸が豊富なオリーブ油は酸化されにくく

長期保存が可能です。オレイン酸には、他にも

悪玉(LDL)コレステロールを減らす効果や

胃酸の分泌を促進する効果、腸の調子を整える

効果があります。また、オリーブ油に含まれる、

抗酸化力(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素

によって酸化されるのを防ぐ力)を持つ

ポリフェノールやビタミンAが、体内の活性酸素

を除去することで動脈硬化や心疾患、高血圧

などの生活習慣病を予防、改善する効果が期待

されています。オリーブ油は光の当たる場所で

保管すると緑色から黄色に変色する性質が

あります。これは、オリーブ油に含まれる緑色の

色素であるクロロフィルが光に当たることで分解

されて緑色が薄くなり、黄色味が強くなるから

です。オリーブオイルは紫外線により劣化

しますが、紫外線は太陽光線のみならず

蛍光灯の光にも含まれているため、冷暗所

で保存します。手に取りやすい食卓や台所に

置く場合は黒い瓶やアルミホイルで覆った瓶

により遮光すると同様の効果があります。

他にも、オリーブ油は温度が下がると白く

固まる性質があります。

 
 
オリーブの美肌効果

オリーブ油は、肌に塗ることによって美肌効果

があるといわれています。地中海地域の女性

はエキストラバージンオリーブ油を使って乳液

などをつくり肌に塗っているといわれています。

オリーブ油にはオレイン酸の他、肌に潤いを

もたらす植物性スクワランやビタミンA、

ビタミンE、ポリフェノールなどの有効成分が

たくさん含まれています。オリーブ油を直接

肌に塗ることで、肌が保護されるとともに、

新陳代謝が活発になります。また、オリーブ油

の成分は母乳や人間の皮脂に近いため、

アレルギーを起こしにくいことが分かっています。

しかし、まれにアレルギーを起こす方も

おられるようなので、お肌につける際には、

特にお顔などデリケートな部分につける場合

は、必ず他の部位(足など)につけてテスト

してみてから、つけるようにして頂きたいと

思います。

オリーブオイル美容法についての動画です。



 
 
 
 
肌を保湿する働きに加え、炎症を抑える効果

もあり、デリケートな肌にも有効だといわれて

います。他にも石けんやクレンジングとして、

また頭皮につけてマッサージすることで

ヘアケアとして利用されるなど、幅広く使われて

います。今回は、ここまでとさせて頂きます。

ヒシヒシと人間の皮脂に近いオリーブ油。笑

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2013-10-07 15:31:43

カテゴリー:ブログ

エベレスト

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診療マル秘裏話 Vol.413 平成23年10月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
  • ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
    目次

    1) そううつ病やうつ病の発症の原因を探る研究
    2) 鼻の奥にある神経幹細胞の血糖降下作用

    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

    医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
    1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
    増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
    なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
    当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
    を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
    おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
    どうかお許し下さい。

    1】 そううつ病やうつ病の発症の原因を探る研究

    発症のメカニズムがほとんど解明されていない、そううつ病や
    うつ病について、藤田保健衛生大(豊明市)は、約5000人の
    遺伝子サンプルを使って発症の原因を探る研究を始めます。
    サンプル数は同種の研究として世界最大規模といい、原因解明や
    治療薬開発につなげたいと話しています。

    担当の医学部の岩田仲生教授によると、そう状態とうつ状態を
    繰り返すそううつ病は遺伝、うつ病は遺伝と周囲の環境要因が
    発症に強く影響していると考えられているということです。
    うつ病については、遺伝子のサンプル解析に加え、協力者の
    ストレスの具体的内容や酒量、喫煙量、勤務時間なども定期的に
    調べます。

    岩田教授は「成果主義の導入や雇用の不安定化など、近年の患者
    数の増加についてさまざまな要因が指摘されているが、科学的根拠
    がなかった。発症に影響する遺伝子的要因やストレス内容が解明
    されれば、予防や治療も進む。より暮らしやすい社会になるように
    研究を役立てたい」と話しています。

    厚生労働省や警察庁によると、うつ病などを含む気分障害の
    患者数は増加を続け、08年に初めて100万人を突破しました。
    気分障害は年間3万人を超す自殺者数の約4割に関連していると
    みられています。対策が急がれていますが、科学的な原因究明は
    進んでいませんでした。

    広島大などとの共同研究で、複数の企業や団体の協力を得て
    実施されます。

    うつ病を打つ討つ撃つ。笑

    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

    2】 鼻の奥にある神経幹細胞の血糖降下作用

    糖尿病のラットを使った実験で、鼻の奥にある神経幹細胞を
    採取して膵臓(すいぞう)に移植するとインスリンが生成し、
    血糖値が下がったと、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)
    などの研究チームが10月7日、発表しました。

    人間の糖尿病の治療につながる可能性があり、チームは
    「他人の膵臓の組織を移植した際に起きるような拒絶反応が
    なく、臓器提供者不足の問題も解消できるのではないか」
    と話しています。

    脳などにあり、神経のもとになる神経幹細胞が神経細胞へ
    と成長する過程で働く遺伝子が、膵臓にある別の細胞では
    インスリンの生成に関わっていることがすでに分かって
    います。チームは、ラットの脳と、嗅覚にかかわる鼻の細胞
    からそれぞれ神経幹細胞を取り出し、2週間培養しました。
    ラットの膵臓に移植したところ、いずれも神経細胞に成長し、
    インスリンを生成していることが分かりました。

    生活習慣病とされる2型の糖尿病を発症する実験用ラットは、
    細胞を移植すると2カ月後には血糖値がほぼ正常値まで低下
    しました。その後、移植した細胞を除去すると血糖値は急に
    上がり状態が悪くなりました。

    鼻の細胞は内視鏡などを使って採取が比較的簡単なため、
    医療に応用しやすいということです。チームは今後、豚や猿
    など人間に近い動物で実験します。

    猿が去る。笑

    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

    編集後記

    8月末にうつ病(古典的うつ病)が血液検査で診断
    可能となるニュースがでました。その研究を実施して
    いたのが広島大でした。ですから今回もうつ病の壮大
    な臨床研究に参画されているのでしょう。客観的指標
    をもとに診断し、遺伝的環境的要因を総合的に解析しよう
    というものだと理解しました。数年前まではこのような
    動きは無かったように思います。さらに将来的には、
    うつ病だけでなく他の精神疾患例えば、統合性失調症
    などにもこの動きは拡大されていくものと認識して
    います。糖尿病の治療法として、幹細胞を集めるのは
    内視鏡で容易にできるとありますが、人間に必要な
    幹細胞を集めるのは本当に容易でしょうか?もし難しい
    のであれば、遺伝子の背景が分かっているので骨髄
    幹細胞から神経幹細胞に分化(これが可能かどうかは
    分かりません)させたり、iPS細胞から
    神経幹細胞に分化させたりして、遺伝子治療に切り替える
    という選択肢を考慮されてはいかがでしょうか?
    いずれにせよ、血糖値を減少させるのに成功したことは
    動物実験とはいえ画期的発見と言えましょう。

    三角関係に参画。笑

    ************************

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