美しい肌Vol.376

2013-10-11 22:43:51

カテゴリー:女性の美容と健康

小松菜

写真は小松菜です。

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美肌の野菜&果物(各論:小松菜)

 
 
 
 
小松菜の正体

小松菜は「青汁のもと」として

ameblo.jp/eitokukai51
/entry-11539248162.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

小松菜とは、アブラナ科の緑黄色野菜です。

小松菜の名前は、東京の小松川村 (現在の

江戸川区小松川地区)でたくさん栽培されて

いたことに由来しています。小松菜には

カルシウムや鉄、ビタミン類などが豊富に

含まれており、野菜の中でもトップクラスの

栄養価を誇っています。別名、冬菜(フユナ)、

鶯菜(ウグイスナ)、餅菜(モチナ)とも呼ばれ

ています。ツケナ類(野沢菜、チンゲンサイ

など、アブラナ科の非結球葉菜の総称)の

一種で、江戸時代初期に現在の東京都

江戸川区小松川付近で、ククタチナ(茎立ち)

を品種改良して栽培され始めたといわれて

います。将軍綱吉の鷹狩りの際に献上され、

そのときに地名から小松菜の名がつけられた

そうです。小松菜は暑さにも寒さにも強く、

半日陰でもよく育ち、プランターでも簡単に栽培

できます。小松菜は比較的病害や連作障害が

少ないため、家庭菜園でも育てやすいのですが、

害虫に食べられやすいという欠点があります。

虫も美味しい野菜は、上手に嗅ぎ分けるという

ことでしょうか?日当たりと水はけをよくし、

有機物を多く含む肥えた土で育てると美味しく

育つそうです。あるいは液肥を使った水耕栽培

によって作物を土壌から隔離して、清潔に保って

育てる方法もあります。水耕栽培も実際に

行われています。一般家庭でも、ペットボトルなど

を活用して苗床をつくって手軽に栽培できます。

一年を通して栽培できますが、種まきの季節に

よって栽培期間が変わります。生育の適温は

10-25℃程度です。暖かいときは種まきから20日

で収穫できますが、夏に種まきすると、25日前後

で収穫できます。春、秋に種まきすると、90日

前後で収穫できます。冬に種まきすると、3-4か月

で収穫できます。旬は冬です。霜が降りる季節

には葉肉が厚くなり、柔らかみが増し、甘みがのり

ます。白菜など冬の食材として使われる野菜の

多くは冬菜とよばれますが、小松菜は12-2月に

よく食べられる冬菜です。寒さに強いですが、

11月を過ぎたら簡単な霜よけをして発芽や生育を

助ける必要があります。小松菜の葉は、表は濃い

緑色、裏はやや薄い色をしています。葉にやや

丸みがある東京小松菜、葉が丸く厚みがある丸葉

小松菜などがあり、葉色の濃いものが好まれます。

小松菜は、葉が硬くなり過ぎないよう生育途中の

柔らかいものを収穫します。日本各地に独自の

名前で呼ばれる様々な種類があり、どの品種も

雪に強いといわれています。

武州寒菜 (ぶしゅうかんな)
群馬県と埼玉県で多く栽培される品種です。

寒さに大変強い特徴を持っています。

信夫菜 (しのぶな)
福島県で栽培される品種で、葉の縁に切れ込み

が入っているのが特徴です。

女池菜 (めいけな)
新潟県原産の品種で、甘さとぬめりが特徴です。

独特の風味を持っています。

大崎菜
300年ほど前に新潟県の大崎という地域で改良

されて定着した品種で、わき芽を次々と収穫する

ことができます。苦みが強く、味が濃いことが特徴

です。

 
 
小松菜の歴史

小松菜の原産地は、南ヨーロッパの地中海沿岸

といわれています。ヨーロッパから中国を経由し、

江戸時代の初期に日本に伝えられた「くくたち

(茎立ち)」というかぶが、小松菜の祖先にあたり

ます。かぶの子孫が各地に広がり、一部は葉を

食べる野沢菜、チンゲン菜などの漬け菜となり

ました。そのひとつが、当時小松川村で栽培されて

いた葛西菜 (かさいな)です。小松川村は、荒川

や江戸川が流れ込み、水が豊かで野菜の一大

産地となっていました。小松菜は五代将軍の

徳川綱吉によって名付けられました。小松川村に

鷹狩をしに訪れた時、葛西菜と呼ばれていた青菜

を汁にして献上したところ、非常に喜んだ綱吉が、

小松川村に由来して小松菜と命名しました。

小松菜という名前は、幕府から土地の名を賜った

立派な名前です。小松菜は江戸時代なかばまで

は「葛西菜」とよばれていました。『大和本草』には

「葛西菘(かさいな)は長くして蘿蔔(だいこん)に

似たり」とあり、『続江戸砂子』では、菜葉好きが

全国の菜葉を取り寄せましたが「葛西菜にまされる

はなし」と高く評価しました。葛西菜が品種改良の

のち小松菜になりますが、『本草図譜』に描かれた

葛西菜は現在の丸い葉の小松菜とは異なっています。

青葉高によれば小松川の椀屋久兵衛(1651年 –

1676年)が葛西菜を小松菜に改良したということ

ですが、『江戸川区史』によれば椀屋久兵衛が評判

の高かった葛西菜をわざわざ江戸から上方に取り

寄せて人に振る舞ったということだそうです。

椀屋久兵衛とは、数々の豪遊のあまり身を持ち崩し、

浮世草子『椀久一世の物語』にもなった上方の豪商

です。葛西菜が小松菜と改称された理由の一つに、

江戸市中の糞尿を持ち帰って下肥とし、野菜を江戸

に運んだ葛西船(かさいぶね)の存在を挙げる向きも

あります。葛西船は単に葛西と呼ばれていたことも

あるようです。当時のイメージとして屎尿臭を連想

させる葛西という言葉を嫌って、めでたい常盤の松に

あやかった小松の名を採ったと考えられているよう

です。東京都江戸川区中央の香取神社には

「小松菜ゆかり塚」があります。

 
 
小松菜の雑学

関東地方で古くから親しまれた野菜で、東京都、

埼玉県、神奈川県、千葉県といった東京近郊

(首都圏)での栽培が多くなっています。現在では

大阪府・兵庫県・愛知県・福岡県などの日本各地

の大都市近郊でも盛んに生産されています。

耐寒性が強く、旬は冬ですが、一年中栽培されて

います。冬に霜が降りたり、非常に強い冷え込みで

葉が凍っても枯れることは少ないそうです。

最近は、農薬だけに頼らない病害虫から守るため、

また安定生産のため、夏と冬を中心に無加温

ハウスでの栽培も増えています。東京では、栽培

の始まった江戸川区以外でも葛飾区、足立区、

八王子市、武蔵村山市、町田市、府中市、立川市

など、生産の盛んな地域があります。市場出荷の

ほか、農産物直売所での販売も増えています。

関東地方だけで、全国の約8割を生産しており、

東京都が生産量1位~2位を誇ります。新鮮で

あれば生でも食べることができるほどで、下ゆで

せずに汁物や炒め物に使ってもアクを感じさせ

ないという特徴があります。小松菜は、葉が

鮮やかな緑色で、葉肉が厚く、葉先までピンと

しているもの、根元がしっかりしているものを選ぶ

と良いといわれています。また、株が大ぶりの

ものが特においしい小松菜です。農薬を除去

するときのポイントは、ボウルに流水を受け、

小松菜を5分ほどつけてから5回ほど強い流水

でザブザブとふり洗いをすることです。

根元を特によく洗うことが良いとされています。

小松菜はアクが少なく、下茹でせずにそのまま

炒めたり、茹でても水にしばらくさらしておく

必要がないため手軽に調理できる野菜です。

また、そのまま調理できるため小松菜に含まれる

水溶性のビタミンの損失を抑えることができ、

効率良く摂取することができます。小松菜の

柔らかさと、くせのない特徴が好まれ、近年

品種改良により、他の野菜と小松菜をかけ

合わせた新野菜が誕生しています。

小松菜とチンゲン菜をかけ合わせた「べんり菜」、

中国野菜であるターサイとかけ合わせた

「ちょうほう菜」、香川県の野菜であるさぬきなと

かけ合わせた「食べて菜」などがあります。

ちょうほう菜は漬物から油炒めまで幅広く使うこと

ができ、食べて菜はシャキシャキとした食感と

食べやすさが特徴です。小松菜の良さと

それぞれの野菜の長所を活かし、夏の暑さに

強く、姿形、葉色の良い新野菜にも注目が

集まっています。小松菜には、カルシウムが

豊富に含まれています。カルシウムは骨や歯

のもととなり、体を土台からしっかりつくるため

に役立つ成分です。血液中のカルシウムが

不足すると、骨から血液中にカルシウムが

溶け出し、骨のカルシウム量が減少します。

減少しすぎると骨密度が低下し、骨が

スカスカになりもろく折れやすい状態となる、

骨粗しょう症となります。カルシウムを十分に

摂取することにより、骨を強く保つ効果がある

ため、野菜の中でもトップクラスのカルシウム

量を持つ小松菜は、効率の良い補給源

といえます。小松菜に多く含まれている

カルシウムは、体内で神経伝達に関わる成分

です。神経伝達をスムーズにすることにより、

精神を安定させ、ストレスの緩和に効果的

といわれています。また、小松菜には

ビタミンCも豊富で、ストレスの原因のひとつ

である活性酸素を除去する働きをします。

カルシウムやビタミンCは、どちらもストレスへ

の抵抗力を高めるために必要な栄養素である

ため、これらを補うことのできる小松菜は

ストレスを予防するために適した野菜であると

考えられています。小松菜には、β-カロテン

が大変豊富に含まれています。β-カロテン

は、老化やストレス、生活習慣病の原因の

ひとつである活性酸素を取り除く働きがあり

ます。活性酸素は、体内をサビつかせ血管

にダメージを与えて動脈硬化や血圧上昇を

招いたり、細胞にダメージを与えて、ガンや

老化を引き起こす原因となる物質です。

β-カロテンが活性酸素を除去することにより、

動脈硬化を予防する効果、高血圧症を改善

する効果、糖尿病の予防・改善効果、細胞

の健康を維持する効果などが期待でき、

小松菜は生活習慣病をはじめとする様々な

病気や体調不良の予防に役立つといえます。

小松菜には、貧血の予防に役立つ鉄が多く

含まれています。鉄は、血液中の赤血球の

構成成分であるヘモグロビンの一部として、

酸素を全身に運ぶ役割を担っています。

鉄が不足することによってヘモグロビンの量が

減ると、全身の細胞や組織に十分に酸素を

送り届けることができなくなり、顔が青くなる、

息切れする、動悸が起こる、疲れやすくなる、

立ちくらみがするなどの貧血の症状が

起こります。小松菜には、貧血を予防する鉄

だけでなく、鉄の吸収を高めるビタミンCも

含まれているため、貧血の予防に効果がある

野菜といえます。鉄は動物性のたんぱく質と

一緒に摂ることによって吸収や働きが良くなる

ため、肉や卵などと組み合わせて調理すると

さらに効率良く摂取することができます。

小松菜には、カリウムが多く含まれています。

人間は約60兆個もの細胞からできており、

生きていくためには細胞の機能を維持する

ことが必要です。カリウムは細胞内の水分

に多く存在し、この濃度は、細胞の水分量

や働きに大きく影響するため、常に適切な

濃度を保つように調節されています。

細胞の外にはナトリウムが多く存在し、

ナトリウムが過剰になると水分のバランスが

崩れ高血圧となります。カリウムは余分な

ナトリウムを、排泄し水分のバランスを保つ

働きがあるため、血圧を下げ高血圧を予防

する効果が期待できます。また小松菜は

血栓融解作用を持つことから、動脈硬化

や心血管疾患を予防する効果が期待

できます。

ひき肉と小松菜のパスタのレシピです。

 
 
www.youtube.com/watch?v=PtI86w5szLM

 
 
 
 
 
 
 
小松菜の有効成分

小松菜には、カルシウムや鉄、カリウムなどの

ミネラル、体調を整えるビタミン類などが豊富

に含まれています。野菜の中でもカルシウムは

特に多く含まれ、ほうれんそうの3倍以上も

含まれており、骨粗しょう症の予防に役立ちます。

カルシウムは吸収率が低いため、ビタミンDを

多く含むキノコ類や魚介類と組み合わせて調理

すると体内での吸収率が高まります。

ビタミン類は、ビタミンC、ビタミンA (β-カロテン)、

ビタミンB群、ビタミンEなどが豊富に含まれ、

ストレスに対する抵抗性を高めたり、皮膚や粘膜

を丈夫にし、免疫機能を維持する働きがあります。

小松菜にはプロリンが豊富に含まれます。

プロリンは非必須アミノ酸の一つです。プロリンは

皮膚などの組織を構成するコラーゲンの主要な

成分です。プロリンは皮膚に潤いをもたらす天然

保湿成分の一つです。プロリンは体の即効的な

エネルギー源としても使われます。プロリンには

脂肪燃焼を促進する効果もあります。その他に辛み

成分イソチオシアネート、葉緑素、食物繊維などを

含んでいます。アブラナ科の野菜に特徴的な解毒

成分、「イソチオシアネート」を含むため、デトックス

効果が期待できます。さらには、白血球を活性化

して免疫力を高める働きもあるそうです。小松菜の

色素成分、「ネオキサンチン」には抗肥満作用が

あることがわかっています。

 
 
小松菜の美肌効果

小松菜には、食物繊維が豊富に含まれます。

この食物繊維は、腸内の有害物質を排出する

効果があります。この有害物質排出効果が

デトックス効果そのものです。デトックス効果が

有効になれば、美肌へと導かれます。

小松菜に含まれるβ-カロテンは、抗酸化作用を

持つ黄色の色素で、体内で必要な分だけ

ビタミンAに変換され、肌や粘膜の健康を守る

働きがあり、肌のカサつきや肌荒れを改善する

効果が期待できます。さらに小松菜に含まれる

ビタミンCは、コラーゲンの生成を促進し、肌の

ハリを保つ効果があるため、しわの予防や改善に

役立ちます。また、ビタミンCにはシミを防ぐ働き

もあります。また若返りのビタミンと呼ばれる

ビタミンEも豊富に含まれるため、その抗酸化作用

により、美肌効果が期待できます。このような

小松菜に含まれる様々な栄養素の相乗効果

(抗酸化ビタミンのビタミンA、C、Eや

イソチオシアネート、プロリンなど)により、小松菜

は美肌を保つ効果が期待できます。

困ったな!困った菜っ葉!小松菜!笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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