美しい肌Vol.366

2013-10-01 19:58:02

カテゴリー:女性の美容と健康

パプリカ

写真はパプリカです。

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美肌の野菜&果物(各論:パプリカ)

 
 
 
 
パプリカの正体

パプリカは、その未熟なものがピーマンです。

ピーマンは、ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11514147270.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

パプリカは、ナス科トウガラシ属の植物で、

赤や黄色、橙色など鮮やかな色合いと甘味

が特徴です。国や地域によって様々な

呼び名がありますが、辛味の少ない

甘トウガラシの一種です。未成熟のもの

であるピーマンに比べて、完熟したパプリカ

は肉厚で、鮮やかな色とみずみずしい甘さ

を持ちます。また、パプリカは辛味の強さに

よって甘口、甘辛、辛口などに分類されて

いるほか、トマトのような丸形、長さ15cm

以上の長大形など品種によって様々な形状

が見られます。パプリカは鮮やかな色と甘味

を持つことから様々な料理に用いられるほか、

実を乾燥させて粉末状にしたものがスパイス

として使われています。日本で流通する果実

の多くは赤色や黄色、橙色ですが、紫色、

茶色などの品種もあります。

また着色料(パプリカ色素)としても使われます。

唐辛子の主な辛み成分のカプサイシンが

劣性遺伝子のため、ピーマンやシシトウガラシ

と同じく果実に辛みをもたないトウガラシの

栽培品種です。パプリカの品種をつくり育てた

のはハンガリーで、現在も一大産地として

知られています。ハンガリー料理にパプリカ

は欠かせない存在で、シチュー料理

グヤーシュをはじめ、数多くの料理に使われ、

かつては国をあげてパプリカを生産保護して

いた程でした。そのためハンガリアンペッパー

と呼ばれることもあります。コロンブスが持ち

帰ったことから、スパニッシュペッパーと

呼ばれることもあります。アメリカでの主な産地

はカリフォルニア州とテキサス州です。

その他の主な生産国として、韓国・オランダ・

ニュージーランドなどがあります。日本国内

でも、宮城県や熊本県などで生産されて

います。パプリカの果実はやや大型となり、

辛みが無い、もしくはほとんど無くなって

います。果皮はやや硬いのですが、果肉は

豊富な果汁を含み肉厚で糖度が高く甘味を

感じます。果実は加熱調理するほか生でも

食べられます。栄養素の構成もピーマンに

似ていますが、ビタミン様物質の一種である

ビタミンPを含んでいます。ビタミンPは

ビタミンCを壊れにくくし、またその抗酸化作用

の性質を高める効果をもつため、加熱調理

してもビタミンCが失われにくくなっています。

スパイスとしてのパプリカは、種子を取り

除いた赤いパプリカを乾燥させ、粉末化した

ものです。唐辛子にも似た独特の風味を

持ちますが、味や風味が穏やかなため、

大量に投入しても料理の味を損なわれません。

鮮やかな赤色で、黒く焦がさない限りは調理

しても赤みを保つため、料理を彩る色彩

としても用いられます。パプリカは肉厚で

部屋数が3–4室に分かれた綺麗なベル形を

形成する品種です。

 
 
 
パプリカの歴史

原産地の熱帯アメリカでは、紀元前7500年

頃にはとうがらしが食べられていたといわれます。

大航海時代にコロンブスによってとうがらしは

ヨーロッパに伝わり、その後改良されて甘味種

が生まれました。さらにその後ハンガリーで

品種改良されたという歴史があります。パプリカ

という名前は、マジャール語(ハンガリー人の

主流をなすモンゴル系一族の言語)でペッパー

を意味する言葉であり、スペイン語でピメントン、

イタリア語ではピメントと呼ばれています。

パプリカが注目されるようになったきっかけは、

1937年にノーベル賞を受賞したハンガリーの

スザント・ゲオルギー博士の研究結果です。

ゲオルギー博士は、パプリカの果肉に柑橘類

よりも多くのビタミンCが含まれていることを発見

しました。この研究結果を機に、パプリカが

健康に良い食材であることが知られるようになり、

急速に消費量が増加したといわれています。

パプリカは南米原産の辛いとうがらしをハンガリー

で品種改良したものです。ところが、ハンガリー

ではパプリカ産業を保護するために国外への

種の持ち出しを禁止して、パプリカも粉末状

(香辛料)にして輸出するという風に徹底して

いました。では、いま流通しているパプリカは、

ハンガリー由来だと勘違いされる方もおられる

ようですが、実は現在生産されているパプリカ

はハンガリーのものとは違う原種から品種改良

したものだそうです。日本へは16世紀に

とうがらしが渡来し、江戸時代に普及しました。

貝原益軒の「菜譜」(1704年)では「番椒

(たうがらし)」という名で紹介されています。

いっぽう甘味種は明治時代になってから伝わり

ましたが、一般家庭に普及したのは品種は

第二次世界大戦後です。ちなみに「ピーマン」

は和製英語で、フランス語の唐辛子を意味する

「piment」が変化したものではないかと考え
られています。最近の食文化の多様化により

ニーズが高まってきて輸入や栽培が行われて

いるようです。

 
 
パプリカの雑学

最近注目の栄養素「ビタミンP」がこのパプリカ

にはとても多く含まれています。新しいビタミン

と思われがちですが、ビタミンPの発見は意外

に古く、1936年にハンガリーの生化学者に

よって発見されています。このビタミンPは、

「フラボノイド類」「ルチン」「ヘスペリジン」など

の総称で、「フラボノイド」と呼ばれることの方が

今まで一般的でした。ビタミンPの”P”は英語

で浸透性を意味す「Permeability]の頭文字
を取ったという説が一般的ですが、実は

「パプリカ」の頭文Pから取ったものとも

言われています。パプリカは、このフラボノイド

の仲間の化合物を豊富に含んだビタミンPの

宝庫で、ハンガリア料理には不可欠の野菜

です。

ビタミンPの素晴らしい働き

①毛細血管を強化する:これがビタミンPの

主な働きです。毛細血管の透過性を保ち、

血管の壁を強くします。体の中を流れている

血管がドロドロだと、体に負担を与えます。

血栓が出来る、体がだるくなる、すぐに眠く

なる、頭がすっきりしないなど、そのほとんど

が現代病の原因となると言っても過言では

ありません。

食べ物の効用の宣伝文句の中に「○○は

血液をさらさらにする」とよく聞きますが、

血液をさらさらにするだけでなく、血管を

強化することはさらに大切な事です。

②血圧上昇を抑える:血圧が上がる原因

の一つに、血管の収縮をコントロールする

酸化窒素が活性酸素と結合して働かなく

なり、血管が収縮したままになってしまうこと

があります。これを防止する働きは、

ビタミンCにもありますが、ビタミンPにも

また活性酸素を除去する働きがあるので、

ビタミンCの働きを助け、血圧上昇を抑え

ます。

③血中中性脂肪の分解:マウスを2つの

グループに分け、普通の餌と、ビタミンP

入りの餌をそれぞれ1ヵ月与え続けたところ、

ビタミンP入りの餌を食べたグループは、

普通の餌を食べたグループに比べて

約30%も中性脂肪が少なくなっていた

とのデータがあります。

④ビタミンCの安定化:ビタミンCは非常

に壊れやすいビタミンですが、ビタミンP

には不安定なビタミンCを安定させる力

があります。威力がアップしたビタミンC

は強敵の活性酸素をみごと撃退し、血圧

は一定に保たれます。さらに細胞組織を

つなぐコラーゲン生成に必要なビタミンC

を補強してくれることで美肌効果がアップ

し、ビタミンCの多様な働きを強化します。

パプリカは国産ものが最近多く出回るよう

になり、家庭でも簡単に調理できる食材

です。食卓に華やかな彩を添えるだけで

なく、血管強化に役立つならば、たくさん

食べたいものです。

カロテノイドは、植物が紫外線によって

発生する活性酸素のダメージから自らの

身を守るためにつくり出している抗酸化

物質です。人間の体内においても、同様

の抗酸化作用を発揮することによって、

主に細胞の保護などの働きを行って

います。パプリカに含まれるカロテノイド

の一種であるカプサンチンは、抗酸化

作用によって余分なコレステロールの

増加を抑え、生活習慣病の予防効果

が期待できます。パプリカに含まれる

ビタミンCには、免疫力を高めて風邪を

ひきにくくする効果があります。ビタミンC

は、体内に侵入した病原菌を攻撃する

白血球の働きを高め、さらにビタミンC

自体も病原菌を攻撃して免疫力を高める

ことができます。また、ビタミンCは

コラーゲンの生成にも関わる成分であり、

細胞がしっかりと固められることによって、

風邪などのウイルスを体内に侵入させ

にくくする働きがあります。パプリカには

ビタミンEが豊富に含まれています。

ビタミンEは、強力な抗酸化作用を持ち、

老化の原因となる活性酸素による

ダメージを防ぐことから「若返りのビタミン」

と呼ばれています。このビタミンEの働き

により、老化を遅らせる効果が期待

されています。

 
 
 
パプリカの栽培

 
 
 
www.youtube.com/watch?v=Ba2zpHlANYk
 
 
 
 









牛肉とパプリカの黒胡椒炒めです。



http://www.youtube.com/watch?v=iiZacZJeYLQ




 
 
 
 
 
 
 
 
パプリカの有効成分

パプリカに含まれている成分の種類は、

ピーマンとほぼ同じではありますが、

含有量では未成熟のピーマンよりも多い

といわれています。パプリカの鮮やかな

色は、カロテノイドの一種である

カプサンチンによるものです。

カプサンチンには活性酸素(普通の酸素

に比べ、著しく反応が増すことで強い

酸化力を持った酸素)から体を守る強い

抗酸化作用(たんぱく質や脂質、DNA

などが酸素によって酸化されるのを防ぐ

作用)があります。また、パプリカには

ビタミンCが豊富に含まれています。

その量はピーマンと比べると約2倍であり、

ビタミンCが豊富な柑橘類よりも多く

含まれているといわれています。さらに、

果肉には若返りのビタミンと呼ばれる

ビタミンEも豊富に含まれているほか、

ビタミンCを熱や酸化から守る働きを

持つビタミンPが含まれています。

ビタミンPについては、雑学の所で詳細

に述べました。ピーマンの苦みについて、

ピーマンの苦みは、 クエルシトリンと

香味成分によって起こると以前のブログ

に記載しました。この香味成分は、

ピラジンと呼ばれるもので、「ピラジン」

を飛ばすことだけでピーマンの苦みを

感じにくくなるということが、分かって

います。その方法は簡単です。

ピーマンを「干す」、または「蒸す」だけ

です。そうすると、揮発性の「ピラジン」が

とぶため、苦みを感じづらくなることが、

分かっています。つまり調理法を工夫

するだけで、ピーマンの苦みを感じにくく

なります。クエルシトリン自体は、優秀な

ポリフェノールで、、利尿、緩下作用や

降圧、抗動脈硬化作用などの効果がある

ことが分かっています。こどもピーマン

では、クエルシトリンが含まれていない

ので、このような体に良い作用は、期待

できないということになります。ピーマンの

苦みを感じにくくする干し方を具体的に

紹介します。ピーマンを4~8等分して、

ネットかザルに入れて風通しのよい

ところに置きます。日陰でも日なたでも

OKだそうです。目安はちょっと表面に

シワが寄った状態ということです。

パプリカには、びっくりするほどの栄養が

詰まっています。ビタミンCは緑ピーマン

の1.8倍、ビタミンEは、5.6倍、そして、

緑ピーマンにほとんどない「カプサンチン」

という成分はなんと15倍にも増加します。

カプサンチンとは、赤ピーマンやとうがらし

に含まれる赤色色素のことでカロテノイド

の一種です。カロテノイドは、カロテン類

とキサントフィル類に分類されます。

このうち水素と炭素でのみ構成される

成分をカロテン類、それ以外のものを含む

場合、キサントフィル類に分類されます。

カプサンチンは分子の中に酸素を含んで

いることからキサントフィル類に分類され

ます。ルテインやアスタキサンチンもこの

仲間です。カプサンチンは、ナス科

トウガラシ属の仲間に豊富に含まれて

いるためトウガラシ属を意味する

Capsicumから、カプサンチンと
名づけられました。この「カプサンチン」

を効果的にとるには、1)細かくする

2)脂溶性(油に溶ける性質)のため、

油で調理することが、推奨されます。

カプサンチンには強力な抗酸化作用

(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素

によって酸化されるのを防ぐ作用)が

あります。その抗酸化力はβ-カロテン

の1.5倍でトマトに含まれることで有名

なリコピンと同じぐらいのパワーだと

いわれています。この抗酸化力から

生活習慣病(病気の発症に、日頃の

生活習慣が深く関わっているとされる

病気)の予防や老化の予防に効果的

であると期待されています。

また、赤ワインやれんこん、春菊など

ポリフェノールを多く含む食品と一緒に

摂ると相乗効果が得られます。

カプサンチンが含まれることで最も

よく知られているのがパプリカ(赤)

です。実は、このパプリカ(赤)は

緑色のピーマンが完熟したもので、

約7週間ほどで緑色から赤色に

変化します。この7週間の間で

ピーマンは太陽の光をたっぷりと

浴びます。太陽の光をたっぷり浴びる

ことで、細胞に含まれる緑色の色素

であるクロロフィルが分解され、赤色

の色素であるカプサンチンが生成

されます。また、ピーマンは太陽の光

をたくさん浴びるほどビタミンCが豊富

に含まれるため、パプリカ(赤)は

ビタミンCの含有量も多く、その量は、

レモンの2倍といわれています。

 
パプリカの美肌効果

パプリカに含まれているビタミンCは、

シミを予防する働きがあるため美白効果

が期待されています。人間の皮膚は、

紫外線からのダメージを受けることに

よって、これは、アミノ酸のひとつ

であるチロシンがメラニンという黒い色素

に変化します。チロシナーゼという酵素

の働きによるものです。このメラニン色素

が沈着することによってシミやそばかす

が発生します。ビタミンCは、シミや

そばかすの発生原因となるチロシナーゼ

の働きを阻害することでメラニン色素の

沈着を防ぎ、透明感のある肌を維持する

効果が期待できます。さらにパプリカには、

ビタミンPが豊富に含まれるため、

ビタミンCの耐熱化や吸収量のアップが

見込まれます。このパワーアップした

ビタミンCの抗酸化作用に、若返りの

ビタミンEの抗酸化作用、および

β-カロテン由来のビタミンAと先述の

クエルシトリンの抗酸化作用が相乗的に

働けば、美肌へと導かれます。

また有効成分の項で述べた

「カプサンチン」には、その抗酸化作用

により夏の強い日差しにさらされると

生成される、肌のシミのもと「メラニン」

の発生を抑える効果があります。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ハンガリーペッパーは、ハングリーペッパー

ではありません。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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2013-10-01 15:04:28

カテゴリー:ブログ

エベレスト

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診療マル秘裏話 Vol.412 平成23年10月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次

1) 子供から大人まで使える使い捨て式の補助人工心臓
2) 立体的な構造体を自動的に作り出すことができるロボットシステム

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 子供から大人まで使える使い捨て式の補助人工心臓

東京医科歯科大学と東京工業大学は、安価で耐久性に優れ、
子供から大人まで使える使い捨て式の補助人工心臓を開発
しました。

救急時の応急処置や手術までの一時使用など、1か月程度
の使用を想定していますが、心臓移植までの「つなぎ」
として長期使用も可能ということです。

開発した人工心臓は、直径8センチ、重さ数百グラムの
ポリカーボネート製で、羽根車を回転させて全身に血液を
送ります。羽根車は回転軸がなく、磁石で浮上して回るため
血液の塊ができにくいとされています。体の外側に装着する
ため、交換も容易ということです。

牛を使った実験で、5頭を60日間生存させることに成功
しました。8月には研究開発を行う会社を設立しました。
大手の医療機器メーカーと組んで、来年にも国に製造販売の
申請をする予定ということです。

政府高官に、好感が期待できる交換可能な人工心臓。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 立体的な構造体を自動的に作り出すことができるロボットシステム

佐賀大工学系研究科の中山功一教授らの研究グループは
10月4日、細胞を材料に、立体的な構造体を自動的に
作り出すことができるロボットシステムを開発したと発表
しました。世界初という。MRI(磁気共鳴画像化装置)
などの3次元データと、患者自身の細胞を組み合わせ、
アレルギーや感染症のリスクなく、体内に移植できる組織を
生み出せるということです。血管や軟骨、半月板などの
再生医療につながる可能性があるということです。

中山教授らはこれまで、約1万個の細胞のの塊「スフェロイド」
(直径0・3~0・6ミリ)が自然に結束する能力を活用し、
厚みのある、立体的な構造体を作ることに成功していました。

この作用を使い、3次元データを基に、スフェロイドを剣山に
刺して、自動的に構造体を作り出すロボットシステムを開発
しました。これまでの手作業よりも、早く、複雑で、大きな器官
を作り出すことも可能になるということです。

この方法で生み出した構造体は、細胞のみで形成されます。
細胞以外の生体材料を使わないため、アレルギーや感染症の
リスクを減らすことができます。またさまざまな種類の細胞を、
自由に配置して作ることができるため、より複雑な器官の再生
にもつながるということです。

中山教授らはすでに、血管の細胞をチューブ状にした構造体の
作製にも成功しました。数年内の実用化を目指しています。
このほか、軟骨やひざの半月板、心臓の鼓動を補助する器官の
形成にも応用が期待できるということです。

まさに夢の再生医療が最盛となるでしょう。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

人工心臓は、一昔前には、非常に大きくて、患者さん
の負担(肉体的、金銭的、精神的)が大きすぎるもの
という印象でした。しかし医療の進歩はすさまじく、
今や人工心臓は心臓移植へのつなぎの役割が重視されるように
なりました。軽量化もここまで来たかという感じが
します。再生医療を可能にする臓器を自動的に作ると
いうシステムもSF小説に出てきそうな題材でしたが、
いまや現実のものとなりつつあります。勿論臨床応用
までは、多くの壁が存在するのは承知しています。
しかしこうした夢のある装置が実際に稼働するように
なれば、脳死移植のドナーを待ち続ける患者さんに
とってはどんなに勇気づけられることでしょう。

華道の可動可能な稼働方法。笑

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(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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