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2013-10-01 15:04:28

カテゴリー:ブログ

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診療マル秘裏話 Vol.412 平成23年10月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

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目次

1) 子供から大人まで使える使い捨て式の補助人工心臓
2) 立体的な構造体を自動的に作り出すことができるロボットシステム

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 子供から大人まで使える使い捨て式の補助人工心臓

東京医科歯科大学と東京工業大学は、安価で耐久性に優れ、
子供から大人まで使える使い捨て式の補助人工心臓を開発
しました。

救急時の応急処置や手術までの一時使用など、1か月程度
の使用を想定していますが、心臓移植までの「つなぎ」
として長期使用も可能ということです。

開発した人工心臓は、直径8センチ、重さ数百グラムの
ポリカーボネート製で、羽根車を回転させて全身に血液を
送ります。羽根車は回転軸がなく、磁石で浮上して回るため
血液の塊ができにくいとされています。体の外側に装着する
ため、交換も容易ということです。

牛を使った実験で、5頭を60日間生存させることに成功
しました。8月には研究開発を行う会社を設立しました。
大手の医療機器メーカーと組んで、来年にも国に製造販売の
申請をする予定ということです。

政府高官に、好感が期待できる交換可能な人工心臓。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 立体的な構造体を自動的に作り出すことができるロボットシステム

佐賀大工学系研究科の中山功一教授らの研究グループは
10月4日、細胞を材料に、立体的な構造体を自動的に
作り出すことができるロボットシステムを開発したと発表
しました。世界初という。MRI(磁気共鳴画像化装置)
などの3次元データと、患者自身の細胞を組み合わせ、
アレルギーや感染症のリスクなく、体内に移植できる組織を
生み出せるということです。血管や軟骨、半月板などの
再生医療につながる可能性があるということです。

中山教授らはこれまで、約1万個の細胞のの塊「スフェロイド」
(直径0・3~0・6ミリ)が自然に結束する能力を活用し、
厚みのある、立体的な構造体を作ることに成功していました。

この作用を使い、3次元データを基に、スフェロイドを剣山に
刺して、自動的に構造体を作り出すロボットシステムを開発
しました。これまでの手作業よりも、早く、複雑で、大きな器官
を作り出すことも可能になるということです。

この方法で生み出した構造体は、細胞のみで形成されます。
細胞以外の生体材料を使わないため、アレルギーや感染症の
リスクを減らすことができます。またさまざまな種類の細胞を、
自由に配置して作ることができるため、より複雑な器官の再生
にもつながるということです。

中山教授らはすでに、血管の細胞をチューブ状にした構造体の
作製にも成功しました。数年内の実用化を目指しています。
このほか、軟骨やひざの半月板、心臓の鼓動を補助する器官の
形成にも応用が期待できるということです。

まさに夢の再生医療が最盛となるでしょう。笑

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編集後記

人工心臓は、一昔前には、非常に大きくて、患者さん
の負担(肉体的、金銭的、精神的)が大きすぎるもの
という印象でした。しかし医療の進歩はすさまじく、
今や人工心臓は心臓移植へのつなぎの役割が重視されるように
なりました。軽量化もここまで来たかという感じが
します。再生医療を可能にする臓器を自動的に作ると
いうシステムもSF小説に出てきそうな題材でしたが、
いまや現実のものとなりつつあります。勿論臨床応用
までは、多くの壁が存在するのは承知しています。
しかしこうした夢のある装置が実際に稼働するように
なれば、脳死移植のドナーを待ち続ける患者さんに
とってはどんなに勇気づけられることでしょう。

華道の可動可能な稼働方法。笑

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