美しい肌Vol.369

2013-10-04 20:49:16

カテゴリー:女性の美容と健康

なし

写真はナシです。

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美肌の野菜&果物(各論:ナシ)

 
 
 
 
ナシの正体

ナシ(梨)は、バラ科ナシ属の植物、

もしくはその果実のことをいいます。

主なものとして、和なし(日本なし、

Pyrus pyrifolia var. culta )、
中国なし (P. bretschneideri) 、

洋なし(西洋なし、P. communis )

の3つがあり、食用として世界中で

栽培されています。日本語で単に

「梨」と言うと、和ナシのことをいい

ます。ナシ(和なし、日本なし)は、

中国を原産とし中国や朝鮮半島、

日本の中部地方以南に自生する

野生種ヤマナシ(ニホンヤマナシ、

P. pyrifolia var. pyrifolia )を
基本種とする栽培品種群のことです。

高さ15メートルほどの落葉高木です。

葉は長さ12cmほどの卵形で、縁に

芒状ののこぎりのような歯があります。

花期は4月頃で、葉の展開とともに

5枚の白い花弁からなる花を付けます。

8月下旬から11月頃にかけて、

黄褐色または黄緑色でリンゴに似た

直径10 – 18センチメートル程度の

球形の果実がなり、食べられます。

果肉は白色で、甘く果汁が多くなって

います。リンゴやカキと同様、尻の方

が甘みが強く、一方で芯の部分は

酸味が強いためあまり美味しく

ありません。しゃりしゃりとした独特の

食感がナシの特徴ですが、これは

石細胞と呼ばれる細胞によるものです。

石細胞とは、ペントザンやリグニン

という物質が果肉に蓄積することで

細胞壁が厚くなったものです。

この石細胞、カリンの所でも出てきました。

これは洋なしにも含まれる細胞ですが、

和なしよりもその量が少ないために、

和なしと洋なしとで食感に大きな差が

生じます。野生のもの(ヤマナシ)は

直径が3 – 8センチメートル程度と

小さく、果肉が硬く味も酸っぱいため、

あまり食用には向きません。

ヤマナシは人里付近にしか自生して

おらず、後述のように本来日本に

なかった種が、栽培されていたものが

広まったと考えられています。

なお、日本に原生するナシ属には

ヤマナシの他にもイワテヤマナシ

(Pyrus ussuriensis var. aromatica) 、

アオナシ(Pyrus ussuriensis var.

hondoensis、和なしのうち二十世紀

など果皮が黄緑色のものを総称する

青梨とは異なることに注意)、マメナシ

(Pyrus calleryana) があります。

ナシの語源には諸説がありますが、

江戸時代の学者新井白石は中心部

ほど酸味が強いことから「中酸(なす)」

が転じたものと述べています。

他には以下のような説があります。

果肉が白いことから「中白(なかしろ)」

あるいは「色なし」風があると実らない

ため「風なし」「甘し(あまし)」「性白実

(ねしろみ)」漢語の「梨子(らいし)」の

転じたものまた、ナシという名前は

「無し」に通じることからこれを忌んで、

家の庭に植えることを避けたり、

「ありのみ(有りの実)」という反対の

意味を持たせた呼称が用いられること

があります(忌み言葉)。

しかし、逆に「無し」という意味を用いて、

盗難に遭わぬよう家の建材にナシを

用いて「何も無し」、鬼門の方角に

ナシを植えることで「鬼門無し」などと、

縁起の良い利用法も存在します。

手紙を出しても返事のないことを

「梨の礫(つぶて)」といいます。「梨」に

「無し」を掛けた言葉です。

したがって、「無しの礫」は意味の上

では合っているのですが、誤って書いた

ことばです。英語圏では多くの呼び名

があります。実例を挙げると、

①産地から、Asian pear, Chinese pear,
Korean pear, Japanese pear
②リンゴのような形から Apple pear
③砂のようなシャリシャリした食感から

Sand pear
④日本語の「ナシ」から Nashi pear
 
 
ナシの歴史

日本でナシが食べられ始めたのは

弥生時代頃とされ、登呂遺跡などから

多数食べたあとの種子などが見つかって

います。ただし、それ以前の遺跡など

からは見つかっていないこと、野生の

ナシ(山梨)の自生地が人里周辺のみ

であることなどから、大陸から人の手に

よって持ち込まれたと考えられています。

文献に初めて登場するのは『日本書紀』

であり、持統天皇の693年の詔において

五穀とともに「桑、苧、梨、栗、蕪菁」の

栽培を奨励する記述があります。

江戸時代には栽培技術が発達し、100

を越す品種が果樹園で栽培されて

いました。松平定信が記した狗日記に

よれば、「船橋のあたりいく。梨の木を、

多く植えて、枝を繁く打曲て作りなせる

なり。かく苦しくなしては花も咲かじと

思ふが、枝のびやかなければ、花も

実も少しとぞ。」とあり、現在の市川から

船橋にかけての江戸近郊では

江戸時代後期頃には、すでに梨の栽培

が盛んだった事が分かっています。

明治時代には、現在の千葉県松戸市に

おいて二十世紀が、現在の神奈川県

川崎市で長十郎がそれぞれ発見され、

その後、長らくナシの代表格として盛ん

に生産されるようになりました。

一時期は全国の栽培面積の8割を

長十郎で占めるほどでした。また、それ

までは晩生種(遅く実のなる品種)

ばかりだったのですが、多くの早生種

(早く実のなる品種)を含む優良品種が

多数発見され、盛んに品種改良が

行われました。20世紀前半は

二十世紀と長十郎が生産量の大半を

占めていましたが、戦後になると1959

年に幸水、1965年に新水、1972年

に豊水の3品種(この3品種をまとめて

「三水」と呼ぶこともある)が登場し普及

しました。そのため、現在では長十郎

の生産はかなり少なくなっています。

 
 
ナシの雑学

ナシの栽培は古くからありましたが、品種名

が文献に現れるのは江戸幕府が行った

特産品調査(1735年)が初めてです。

当時すでに150もの品種が記録されています。

品種改良は20世紀初め頃から行われる

ようになりました。現在では幸水、豊水、

二十世紀、新高の4品種だけで、収穫量の

約9割を占めていますが、いずれも19世紀

後半 – 20世紀前半に発見あるいは交配

された品種です。ナシの品種は、果皮の色

から黄褐色の赤梨系と、淡黄緑色の青梨系

に分けられますが、多くの品種は赤梨系で、

青梨系の品種は二十世紀、八雲、菊水、

新世紀、瑞秋(二十一世紀梨)など少数

です。この色の違いは、果皮のコルク層に

よるもので、青梨系の果皮はクチクラ層に

覆われており黄緑色となりますが、赤梨系

の品種では初夏にコルク層が発達し褐色

となります。ナシは沖縄県を除く日本各地、

北海道南部(ただし、道北でも栽培収穫の

例があります。)から鹿児島県まで広く栽培

されています。そのため、主産県でも

収穫量におけるシェアはそれほど高くなく、

上位10県合計でも全体の7割弱です。

なお、主要産地の地方自治体ではナシの

大敵である赤星病対策としてビャクシン類

の植栽を規制する条例を設けているところ

が多くなっています。ナシは、形がよく果皮

に張りがあり、同じ大きさなら重みがあるもの

を選びましょう。また、軸がしっかりとして

果皮に色ムラがなく、お尻がふっくらとして

広いものが一般的においしいと言われて

います。果皮のザラザラ感(茶色い斑点)は

熟すにつれて減り、食べごろになると

ツルツルになっていきます。日本梨は、幸水、

豊水、新高などの赤梨と二十世紀梨など

の青梨があります。青梨は少し黄色っぽく

なれば甘みが出た証拠です。幸水などの

赤梨は黄色から適度な赤みがでてくると

食べごろです。ナシは冷蔵庫で冷やして

から食べると、一層おいしくなります。

ただし冷やしすぎると甘さが感じられなく

なるので、ご注意ください。頭よりお尻の方

が甘味が強く、上へ行くにつれ味が薄めに

なります。皮に近い部分が最も甘く、芯に

近いほどやや酸味があります。

切り分切り分けるときは、種の部分を大きめ

に切り除くとおいしく食べられます。芯に

近い所は少し厚めに残した方が、最後まで

美味しくいただけます。梨の皮は薄くむく

ようにしてください。実は、実と皮のわずかな

隙間に甘みの強い場所があります。

普通は、食べごろになった梨を収穫して

いますので、梨を買ったらすぐに食べるよう

にしましょう。南水や新興などの長期保存

できる物以外は、1週間以内に食べましょう。

あまり置き過ぎると果肉が柔らかくなり

甘ったるくなります。この状態は、腐る直前

ですので注意してください。保存する場合

は、冷蔵庫に入れて下さい。お弁当に

入れる場合は、リンゴと同じで時間が経つ

と変色するので、薄い食塩水に浸けてから

お弁当に入れましょう。生で食べる以外の

食用では、シロップ漬けの缶詰にも

使われますが、ナシの缶詰だけで食べる

ことは稀であり、他の果物と混ぜてミックス

フルーツとして販売・食用とされることが

多くなっています。加工品としては

清涼飲料水や、ゼリー、タルトなどの

洋菓子に使われていますが、洋なしと

比べるとそれらを見かける機会は少なく

なっています。料理に用いられることは

冷麺の具として用いる以外、基本的には

ありませんが、産地などでは梨カレーなど

といったレシピも開発されています。

一大産地の千葉県鎌ケ谷市、白井市

では1980年代末に梨ワイン、

梨ブランデーを商品化しました。このほか、

千葉県いすみ市、埼玉県久喜市、秋田県

男鹿市でも梨ワインが生産されています。

洋なしは、果実酒(ペアサイダー)、蒸留酒

(ブランデー)などに使われていますが、

和なしでの梨ワイン、梨ブランデーの生産は、

現在、日本だけだそうです。2010年代より、

二十世紀梨の産地である鳥取県や隣接

する兵庫県但馬地方において、

「梨のスパークリングワイン」の名称で和なし

のシードル(ペアサイダー)も商品化されて

います。千葉県鎌ケ谷市でも2012年から、

豊水を原料とするスパークリングワインが

商品化されました(1980年代末から商品化

されている梨ワインの原料は幸水)。和梨

および洋梨の発泡酒は、酒税法第3条に

よると、発泡性酒類のその他の発泡性酒類

に分類されます。ナシには、たんぱく質

分解酵素であるフィシンが含まれます。

フィシンは、たんぱく質を分解して消化させ

やすくさせる働きがあります。そのため、胃の

負担が減り、胃もたれの予防や改善、

二日酔いを予防することに効果的です。

また、胃の炎症を予防し、胃炎が原因で

できる吹き出物をできにくくする効果もあります。

このフィシンの力を利用して、韓国料理では、

肉の漬け汁にナシを用いるそうです。

そうすることで肉が柔らかくなり、おいしく感じ

られるようです。ナシにはカリウムが豊富に

含まれています。カリウムは体内でナトリウム

とバランスを取り合って、血圧を正常に保つ

働きをしています。味の濃い食事などに

よって過剰に塩分を摂り続けると血液中の

ナトリウムが増え、高血圧を引き起こす原因

となります。ナシにはナトリウムを体外に排泄

する働きも持つカリウムが含まれているため、

高血圧の予防・改善に効果が期待されて

います。同時に余分なナトリウムと水分が

排泄されるため、むくみをとる効果もあります。

ナシを使ったレシピです。

(梨と鶏肉の強火塩炒め)

 
 
 
 
www.youtube.com/watch?v=hpo1NwbOvpE
 
 
 
 
 
 
 
 
ナシの有効成分

梨には夏バテなど疲労回復に役立つアミノ酸

の一つアスパラギン酸が140mg/100g

含まれています。梨に含まれるソルビトール

は、甘く冷涼感のある糖アルコールで、咳止め

や解熱効果があるとされています。

梨にはタンパク質を分解する消化酵素の

プロテアーゼ(フィシン)を含んでいます。調理

に使えば肉を柔らかくする事が出来るだけ

でなく、食後のデザートに梨を食べる事で消化

を助けます。カリウムは、身体からナトリウムを

出す働きのあるため、高血圧症の方によい

とされています。また、汗と共に流失しがち

なので、残暑で汗をかいた時などには水分と

共に補給出来て良い果物です。ペントザン

という成分が独特のザラザラとした食感を

もたらしています。この成分が整腸効果をはじめ、

脂肪を分解したり、吹き出物対策、肌のザラつき

をも防いでくれます。他の果物と較べてビタミン

の含有量は、少ないのですが、

クエン酸・リンゴ酸などの有機酸に富んでおり、

疲労回復に役立ちます。

 
 
ナシの美肌効果

ナシ100gあたり0.9gの食物繊維を含みます。

この食物繊維は、有害物質の排出を促す

デトックス効果につながります。デトックス効果

が有効になれば、美肌へと導かれます。

梨はショ糖、果糖、ブドウ糖、そしてソルビトール

という糖分が入っているので、さわやかな甘味が

その特徴といえます。フルーツのなかでも果糖

の割合が高い部類で、他のフルーツより血糖値

を緩やかに上げるので(GI値が低めの32です)、

集中力の持続にも役立ちますし、お肌を酸化

させる糖化予防にもなります。お肌を美しく保つ

上でも顔の筋肉を保つためにお肉からの

タンパク質は必要ですが、食べ過ぎると

消化不良になります。消化不良になると皮膚から

も老廃物を排出しようとして肌荒れやニキビなど

が引き起こされてしまいます。フィシンでしっかり

消化促進してお肌に負担がかからないように

したいものです。ナシの旬の秋の時期には、

日中は暑いのに、朝晩は冷えるなど温度差で

体もお肌も疲れが溜まりやすくなります。

そのため、疲労回復効果のある、アスパラギン酸

(アミノ酸)、クエン酸、リンゴ酸(有機酸)など

を豊富に含むナシを食べて、お肌の疲労回復

を図りましょう。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ナシは、栄養なしでは、ありません。笑

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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