美しい肌Vol.380

2013-10-15 20:46:41

カテゴリー:女性の美容と健康

ラベンダー1

写真はラベンダーです。

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美肌の野菜&果物(各論:ラベンダー)

 
 
 
 
ラベンダーの正体

ラベンダーは「古くから愛されている万能ハーブ」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11525212299.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

ラベンダーは、地中海西部の森林の豊かな

地域が原産のシソ科の多年草で、数千年に

渡り最も愛されてきた芳香性ハーブです。

すがすがしい香りと可憐な花で

「ハーブの女王」とも呼ばれ、栽培品種は

100種類を超えるといわれています。

ラベンダーはヨーロッパやアフリカ、アメリカ

に広く分布し、花色は白、淡紫から濃紫まで

と幅広く、草姿は形や高さも様々です。

主に栽培されている品種に、イングリッシュ

ラベンダー(コモンラベンダー)、フレンチ

ラベンダー(ストエカス)などがあります。

主な開花期は春~初夏で、花茎を伸ばして

その先端に小さな花を穂状にたくさん付けます。

蒸留して得られた精油(エッセンシャルオイル)

は香料や香水の材料になります。 芳香の

主成分は酢酸リナールやリナロールでこの2つ

で芳香成分の8割以上を占めます。

いくつかの種から精油が採取できますが、その中

でもイングリッシュラベンダーが最も質が高いと

されています。花を乾燥させたものはポプリに

なります。 ラベンダーは観賞用として花を楽しむ

ほか、花や茎葉など全草に香原料として芳香

成分を含有しているため、ハーブティーや精油

(エッセンシャルオイル)、入浴剤、ドライフラワー、

ポプリなどに利用されています。蒸留して

得られた精油は香料や香水の材料になりますが、

ラベンダーの精油は、アロマテラピーにおいて

頻繁に使われています。精油の主成分は

酢酸リナリル(ベルガモット様の香りを持つ酢酸

エステル)を中心とするエステルやリナロール

などのモノテルペンアルコール(10個の炭素

原子を持つ鎖状炭素骨格に水酸基が結合した

化合物)で、緊張やストレス、不安感をやわらげる

鎮静・鎮痙作用と、抗菌・抗真菌作用を発揮

します。このメカニズムは、大脳辺縁系を介して

の自律神経系への芳香効果と、平滑筋に対する

神経伝達物質の関与による直接的な効果の複合

作用と考えられています。そのため、精油は

リラックスを目的としたオイルマッサージに繁用

されています。現在でも、ドイツでは不安や不眠

対策に茶剤として利用したり、神経痛には外用

アルコール製剤(チンキ剤)を塗布するなどして

用いられています。この他にも、神経性による胃炎

や胃腸の不快感、ロエムヘルド症候群

(胃のガス増加・貯留が原因で横隔膜が上がって

心臓の位置が移動することにより、運動が妨げられ

て起こる、狭心症状や各種の胃腸症状)などの

機能的な腹部の失調に対して、ドイツのコミッションE

(ドイツ連邦保健庁の薬用植物の評価委員会)が

ラベンダーの使用を承認しています。

美しい富良野のラベンダー畑の映像をお楽しみ

下さい。

 
 
www.youtube.com/watch?v=QKPnC4qaqn8

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ラベンダーの歴史

ラベンダーの語源は、ラテン語で「洗う」という意味

の「ラワーレ」「lavare」に由来しています。

古代ギリシャの時代には心身の浄化に用いられ、

古代ローマ時代には傷口の洗浄や入浴時の

芳香剤、美容のための香料として用いられて

いました。その後、中世においては、ドイツの博物・

植物学の祖といわれる修道女ヒルデガルドによって

ヨーロッパ全土に広まったといわれています。

スペインやポルトガルでは、祝福のために

ラベンダーが家や教会の床にまかれました。

ラベンダーは香りだけでなく、気分を高め、肺炎

をはじめとするウイルスと戦い、ハエや蚊を寄せ

付けない効果もあります。またイギリスでは、

ウイルスや菌、伝染病を追い払うためのかがり火

にラベンダーが使われていました。

中世におけるペスト(ペスト菌の感染によって発症

する急性感染症、黒死病ともいいます)流行時

には、ラベンダー畑で働いていた農夫だけは感染

を免れたといわれ、その強い殺菌性や抗菌性を

利用して、小枝をローズマリーやアンジェリカと共に

ペスト患者の家で薫蒸したとされています。

そしてフランスでは、伝染病であるコレラ対策にも

用いられていました。第一次世界大戦時にはその

高い殺菌性により、病院の床や壁の消毒に

使われていました。20世紀初め、フランスの化学者

ルネ・モーリス・ガットフォセが実験中の事故で火傷

を負ってしまい、とっさにラベンダーの精油

(エッセンシャルオイル)をかけたところみるみる回復

したのだそうです。その後ガットフォセはこの経験に

よって精油の治療的な作用に気がつき、精油

(エッセンシャルオイル)の研究に没頭しました。

「アロマテラピー」という言葉はガットフォセが造語した

ものです。その後フランスの軍医だったジャン・バルネ

博士もラベンダーの作用に着目して、

第二次世界大戦のときにラベンダーを使って負傷した

兵士の火傷や傷を治しています。

日本には19世紀の初めに渡来しましたがそのときは

ほとんど普及しませんでした。その後再び日本に

ラベンダーが入ってきたのは昭和12(1937)年

で、曽田香料(株)がフランスからラベンダーの種子

を導入しました。その後、昭和13(1938)~昭和16

(1941)年の4年間、道内各地にある北海道農業

試験場の本場や分場の他、千葉農業試験場、

倉敷農業試験場で栽培適否試験が行われ、

このラベンダーの試験栽培の結果、北海道の気候

が栽培に適している事がわかりました。この結果に

基づき、翌年の昭和14(1939)年に曽田香料(株)

札幌工場にラベンダーが栽植され、翌年同社は

南ノ沢農場を開設し本格的なラベンダーが栽植

されました。 そして昭和17(1942)年には、

曽田香料(株)の南沢と岩内の農場に蒸留器が設置

され、日本最初のラベンダーオイルが採取され、

その翌年この2つの農場で種苗が保存される事に

なりました。しかし、昭和40年代後半から外国から

の安い輸入香料に押され、昭和55(1980)年に

南沢からラベンダー産業が撤退しました。現在では、

日本のラベンダーの歴史を後世に伝える為に、

札幌南沢神社境内の西側斜面に「ラベンダー発祥

の地」記念碑が建立されています。

 
 
ラベンダーの雑学

ラベンダーは100種を超える品種があり、

ハーブティーには主にイングリッシュラベンダーが

使用されています。ラベンダーティーは、

すがすがしく気品のある香りが特徴です。

ラベンダーの香りには、イライラや不眠症、神経性

の頭痛やめまいなどに効果があり、気分が落ち

着いてリラックスできることがわかっています。

そのほか、ラベンダーティーは消化不良、生理不順、

腹部にガスが溜まっている時にも役立ちます。

香りが強すぎて飲みにくい場合は、ほかの

ハーブに少しだけブレンドすると香りがやわらぎ、

飲みやすくなります。また、ラベンダーティーを

使って蒸気を顔に当てるフェイシャルスチームを

行えば、肌トラブルの改善にも効果があります。

ラベンダーの精油は新鮮な花から抽出されます。

ラベンダーは代表的な精油として使用され、

アロマテラピーでは子どもや高齢者にも安心して

使うことができるほど作用が穏やかなため、

はじめて精油を使う方に勧められています。

心地よい穏やかな香りは、緊張やストレス、

不安感をやわらげ、気分をゆったりと落ち

着かせてくれます。ラベンダーに含まれる

リナロールという物質が、100以上の遺伝子の

なかでストレスを誘発する活動を停止させる

ことが判明しています。室内スプレーなどで

室内にラベンダーの香りを満たせば、ストレス

から開放される癒しの空間が生まれます。

また、心地よく眠りたい時には寝室で芳香浴

をしたり、就寝前にアロマバス(浴槽に精油を

数滴入れる)として使用すると、心身の緊張が

ほぐれ、心地よく眠ることができます。最近の

アロマテラピーは、頭痛や神経痛、筋肉痛、

月経痛などの症状にも効果があるとされて

います。エリザベス1世は、持病の片頭痛を

和らげるのにラベンダーティーを愛飲していた

といわれています。また、当時の農民たちは、

強い日差しによる頭痛を防ぐために、帽子に

ラベンダーの花束をつけていて、非常な効果

があったといいます。さらに、抗菌作用や

抗炎症作用、消毒作用もあるので、感染症や

インフルエンザ、ニキビ、水虫などにも効果が

期待できます。そして虫除けや消臭にも

役立ちます。ラベンダーの精油の香りや

ハーブティーは、体と心の両方にリラックス

効果をもたらします。精油に多く含まれる

酢酸リナリル成分が神経を鎮静させるといわれ、

不眠の改善に働きます。さらにラベンダーの

香りは、怒りをやわらげ中枢神経のバランスを

回復させるといわれ、ストレスや不安、

落ち込んだ気分などの神経疲労に活力を与え、

心の不調を取り除いてくれます。ラベンダー

には、手足の冷えや筋肉のこりをやわらげて

くれる作用があり、疲労回復に効果があります。

ラベンダーのリラックス効果は、中枢神経に

働きかけ神経のバランスを取り戻してくれます。

精油に多く含まれる酢酸リナリルという成分が

神経を鎮静させるとともに痛みをやわらげる効果

があるため、頭痛・生理痛にも効果を発揮します。

ラベンダー精油には優れた消毒作用があるため、

普段から芳香浴などをすると、部屋の空気も浄化

されるため、風邪予防につながります。

ハーブティー、精油の蒸気吸入あるいは肌に擦り

込んで揮発成分を吸わせるヴェポラップとして

用いると、風邪はもちろん、咳、喘息、気管支炎、

インフルエンザ、扁桃炎、咽頭炎にも効果的です。

また、ラベンダーティーは解熱作用や体内の解毒

作用を持っているため、発汗を促して熱を下げると

同時に体外に毒素を排出してくれます。

ラベンダーのリラックス効果は、消化器系にも有効

で、働きを正常化させる作用があります。

緊張や不安による消化器の痙攣や疝痛を鎮め、

腹部膨満、腸内ガスの滞留、吐き気、消化不良

などを改善して食欲を増進させる効果があります。

ラベンダーの育て方の動画です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=kY6APev9uMc

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ラベンダーの有効成分

精油の有効成分は以下のようになります。

①酢酸リナリル 48%
②リナロール 40%
③酢酸ラベンディル 5%
④テルビネン 4%
⑤カンファー 0.8%
⑥1,8-シネオール 0.2%

一般に酢酸リナリルの含有量が高い程、

良い精油であると評価される傾向があるようです。

しかし、後述のようにこれは危険な考え方の

ようです。さて低温真空抽出法を用いて

ラベンダー精油(原料:オカムラサキ/北海道/

竹村農園)の抽出を行い、成分分析を行った

ところ、酢酸リナリル含有比率がこれまでの常識

では有り得ない、60%を超える高い数値を示し

ました。この方法は、既に特許を取得されている

ようです。しかし上記のいわゆるリナリル

アセテート信仰は日本だけのものではないようで、

含有率を高めるために単離抽出したリナリル

アセテートが添加されている精油が海外の市場

にも存在します。このような傾向、つまり足りない

成分が加えられるのはラベンダーに限ったこと

ではありません。ローズマリー

Rosmarinus officinalisやユーカリ

(Eucalyptus radiataEucalyptus globulus
など)に1,8-シネオール、タイムThymus vulgaris
にチモールなどが添加されていることがよくあります。

このように後から添加された精油は本来植物の持つ

成分バランスを崩しているため、香りがよくないという

傾向があります。リナリルアセテートが50%を超える

真正ラベンダーの精油の香りをかいだことがありますが、

プロヴァンスの野生のラベンダーや栽培ラベンダー

からはほど遠い香りを放っていました。居合わせた

長年アロマテラピーの臨床、研究に携わってきた医師、

薬剤師は香りをかいだだけで、とてもアロマテラピー

には使えないと判断しました。実際、精油の品質に

精通している医師、薬剤師は、自分の治療に用いる

真正ラベンダーを選ぶとき、リナリルアセテートの多い、

少ないだけで判定することはありません。

精油の品質を判定するには1つの成分だけに着目

するのではなくて、全体の構成バランスを見ること

が大切です。それには香りの試験に加えて、精度

の高いGC/MS分析などが欠かせません。しかし、

実際には科学的な分析も完璧ではなく、例えば

野生のラベンダーと栽培のラベンダーを識別できる

のは「ヒトの鼻」しかありません。

本物の野生ラベンダーと栽培ラベンダーの香りを

知っている人なら違いがわかります。香りが違うの

ですから、成分が違うはずですが、その違いを同定

することは現代科学の粋を集めても不可能です。

ところが「分析表が付いていれば良い精油」という

分析表信仰の下に、日本にも野生ラベンダーと称し、

栽培の真正ラベンダーが高値で販売されています。

業者にだまされないためにも鼻を鍛えて「偽」を

嗅ぎ分けたいと思います。

 
 
ラベンダーの美肌効果

ラベンダーは、外用殺菌消毒薬として切り傷や

やけど、ただれやにきびなどに効果があります。

やけどの場合、患部にラベンダーの精油の原液

を塗布すると組織の回復を促すため治りが早く、

傷跡も残りにくいといわれています。ラベンダー

精油には、皮脂の分泌バランスを整える働きが

あります。殺菌効果に加えて、皮膚細胞を活性化

させる作用もあるので、湿疹や日焼け、シミの改善

にも効果を発揮し、肌トラブルを改善してくれます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ラベンダーの皮脂分泌バランスを整える働きを

ヒシヒシと感じました。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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