美しい肌Vol.374

2013-10-09 07:07:28

カテゴリー:女性の美容と健康

セージ

写真はアメジストセージです。

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美肌の野菜&果物(各論:セージ)

 
 
 
 
セージの正体

セージは「長寿のハーブ」として

ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11525620657.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

セージには様々な種類がありますが、一般的

にセージというとコモン・セージを指します。

和名はヤクヨウサルビアです。地中海原産

です。属名でも分かるとおりサルビア

(Salvia splendens)に近縁であり、sage の
一般名自体、ラテン語の salvia が

(フランス語 sauge を経て)訛ったものと

いわれています。セージとは、

シソ科サルヴィア属の植物で丈が30~70

㎝程になる多年草です。葉の色が白がかった

独特な緑色をしており、この色はセージ

グリーンとも呼ばれています。毎年春から夏に

かけて薄紫やピンク色の花を咲かせ、茎は

シソ科の特徴である四角形をしています。

セージは、ヨーロッパの南部や地中海沿岸の

石灰質の日当たりのよい斜面に自生しており、

高温多湿に弱く、寒さに強い性質を持つこと

から、乾燥していれば-15℃程度の環境下

でも生育できるといわれています。セージは

古くからハーブとして親しまれており、

ハーブティーとして飲むことで、のどの痛みや

口内炎の予防、月経痛の緩和、消化促進など

様々な効果があるといわれています。

抗酸化作用が強く、ヨーロッパなどでは

古代ローマ時代より免疫を助ける薬草として

使われていました。また、紅茶が持ち込まれる

以前は、お茶(ハーブティー)として使われる

ことが多かったそうです。また、セージの葉から

抽出した精油(植物の花や葉、果皮、樹皮、根、

種子、樹脂などから抽出した有効成分を高濃度

に含有した100%天然の揮発性の芳香物質)

にはリラックス効果があるとして、アロマテラピー

に利用されてきました。

食用セージと花セージの違いです。

 
 
 
www.youtube.com/watch?v=ERk7F_NaHiQ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
セージの歴史

セージの歴史は古く、紀元前300年に著された

テオフラストスの「植物誌」で紹介されています。

その後、紀元後77年にはプリニウスや

ディオスコリデスによって書かれた

「プリニウス博物誌」の「植物薬剤編」にも記録が

あるといわれています。プリニウス博物誌では、

セージには野生種と栽培種がある、ブドウ酒

とともに飲むと遅れている月経を促進する、煎じ汁

を飲むと月経過多を止める、セージの葉そのもの

を傷口に貼ると出血を抑える、蛇に噛まれたとき

には毒消しになることなどが記載されています。

セージの植物学上学名はサルビアで、助ける

もしくはセーブするという意味があります。セージ

は、アラビア語では、イエスの母親マリアに由来

する洗練された「mariamiya」という名前がついて

います。アラブの伝統によると、マリアとイエスは、

ヘロデ王の兵士たちの怒りを恐れて、イエスの

生誕地であるベツレヘムに逃れたと考えられて

います。それは夏の季節でした。マリアとイエスは

疲れていたため、休憩するための日陰の場所を

探していました。銀色の葉が美しい良い香りのする

三小葉のセージの低木がありました。

マリアは、イエスをセージの木の日陰に寝かせ、

セージの葉を用いて顔を拭くために使いました。

その故事に習って「mariamiya 」という名前を

授かったそうです。セージはユダヤ教でも伝統が

あります。イスラエルの一部の研究者は、ゼニアオイ

のヘブライ語の名前をモリア山と結びつけて考え、

またメノラ-の7つの枝は、本来イスラエルに育つ

セージを象徴していると主張しています。セージ

がヨーロッパ南部や地中海沿岸地方からイギリスに

渡ったのは1世紀頃といわれており、ローマ軍が

イギリスでの行軍中、道の両脇にセージの種を

蒔いて進んだといわれています。10世紀には医学

の中心地であったイタリアのサレルノでセージの

薬効がたたえられ、疫病の薬として使われて

いました。12世紀のドイツでもセージは万能薬と

考えられていました。17世紀に入ると、イギリス

のニコラス・カルペッパーが「造血の効果があって

肝臓によい」「記憶力を強くするのに非常な能力

があって、感覚を暖め敏感にする」と述べています。

また、ヨーロッパに中国のお茶が伝わると、セージ

とお茶を混ぜた飲料が飲まれるようになり、イギリス

では多量のセージがオランダから輸入されるように

なりました。また、歯磨き粉ができる以前は、歯を

白くし歯茎を丈夫にするものとしてセージが

使われていました。日本にセージが渡来したのは、

明治12年頃だといわれています。かつては

薬用植物園で見られましたが、現在では、その香り

の良さから葉を乾燥させてハーブティーとして飲用

されるようになり、ハーブ・ガーデンやハーブ専門店

で見られるようになりました。料理にも使われるように

なり、主にソースなどの付香料として利用されたり、

肉の臭み消しとして重宝されています。 また、セージ

の苗や種子も販売されるようになり、今では全国に

普及しています。

 
 
セージの雑学

セージは昔から長寿のハーブとして親しまれて

きました。中国やペルシャには「庭にセージを

植えれば、老いることなし」、イギリスには

「長生きしたい者は5月にセージを食べよ」

という古いことわざがあります。17世紀の中国

では大変珍重され、オランダ商人は1枚の

セージの葉と大箱3箱の最高級中国茶を

取引していたそうです。古代ローマでは、

あらゆる儀式で捧げられる神聖なハーブ

であったともいわれています。セージは、薬用

としての利用のほか、料理にも使われます。

昔は、肉の防腐のためにソーセージに

セージを一緒に練りこんだといわれています。

これは、防腐目的だけでなく肉の臭みを抑える

香りづけの意味を持っています。 このことから

ソーセージという名前は、セージが語源である

という説があります。セージは料理の他にも、

ガーデニングやフラワーアレンジメント、

ドライフラワー、リース、染色、入浴剤、石けん、

シャンプーやトリートメントなど、その利用範囲

は多岐に渡り多くの人々に親しまれています。

セージには空間を清める力があると考えられて

おり、現代でもカナダなどでは新しい引越し先

でセージを焚いて部屋を清めたり、

アロマキャンドルなどと一緒に引越し祝いとして

プレゼントしたりします。また、セージを煮たあと

の水をスプレーすると抗カビ、殺菌効果があると

されています。セージには優れた抗菌効果に

加え収れん作用があるため、風邪や熱の症状、

のどの痛みを抑える効果があるといわれています。

また、扁桃腺(へんとうせん)炎や気管支炎と

いった呼吸器系感染症の初期に服用すると効果

があるといわれています。また、主成分のツヨン

やタンニンには、歯肉炎や口内炎などの口腔内

粘膜の炎症やのどの腫れなどを防ぐ効果が期待

されています。セージの葉をハーブティーとして

飲用する他、ハーブティーで1日に2~3回うがい

をすることで、これらの症状が予防できるといわれて

います。セージには血行を促進する効果がある

ため、月経痛の緩和や過小月経、稀揮発月経、

無月経などの月経不順に対して働きかける

といわれています。また、セージには女性ホルモン

であるエストロゲンに似た作用もあるため、更年期

特有の異常発汗やホットフラッシュと呼ばれる

ほてりやのぼせをはじめ、めまい、耳鳴り、肩こり、

不眠、疲労感などの症状に対する効果がある

といわれています。セージには、消化薬としても

優れた効果があるといわれています。

セージの精油には消化器系の平滑筋を弛緩

させる効果があり、苦味とともに食欲を刺激し、

消化を助けるといわれています。さらに消化を

促進する消化酵素と胆汁の分泌を促進し、

胃の働きを促進します。また、セージの

ハーブティーを飲むと胃腸内のガスを排出する

効果(駆風効果)があるといわれています。

消化不良や下痢、大腸炎や肝臓病に有効

とされ、さらに殺菌作用があるため胃腸炎など

の感染症を改善する効果が期待されています。

セージを使ったお料理(植物性ソーセージ)です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=Q9T20vV67ok

 
 
 
 
 
 
 
 
 
セージの有効成分

セージの葉から採取される精油には、ツヨン、

シネオール、ボルネオール、カンファーなどが

含まれています。この精油はごく少量でも効果

を発揮するといわれ、アロマテラピーとして

使われています。

ツヨンはメントールの様な香気を持つ精油で、

強い抗菌効果や防腐効果を持っています。

シネオールは心地よい芳香と味を持つことから、

食品添加物や香料、化粧品、口中清涼剤、

咳止めなどに配合されています。副鼻腔炎の

治療に効果があるほか、炎症や痛みを和らげる

効果もあるといわれています。ボルネオール

には、アロマテラピーでの効果として、抗うつ、

穏やかな鎮痛、抗ウイルス、副腎皮質刺激、

全身および心臓強壮作用などがあるとされます。

カンファーとは、一般的に樟脳と呼ばれる物質

でカンフルとも呼ばれています。カンファーには、

血行促進作用や鎮痛作用、消炎作用などがあり、

主に外用医薬品の成分として使用されています。

医薬用以外でも、香料の成分として使われたり、

衣類や人形などの防虫剤、防腐剤として使われる

こともあります。セージには他にもタンニン、

フラボノイド、サルビン酸、カルノシン酸、

フェノール酸などが含まれ、様々な健康に対する

効果があるといわれています。特に、収れん作用

(縮こませたり、引き締めたりする働き)を持つ

タンニンは月経過多や多汗を抑える目的で

用いられています。

 
 
セージの美肌効果

とても鋭くクリアな香りを持つセージの精油は

非常に強い作用があり、ごく少量でもその効果を

発揮します。セージの香りは、気分が落ち込んで

いる時などに使われます。また、頭をすっきりと

させたい時にも役立つ香りとして、勉強部屋や

仕事中の芳香浴にも利用されます。神経疲労

にも効果を発揮し、ストレスに対処する能力を

高める効果が期待されています。ところで

「皮脳同根」と言われます。つまり「皮膚は露出

した脳」と言われるほど、お肌(皮膚)と脳には

密接な関係があるという考え方です。それは、

身体が作られる過程に理由があります。受精卵

は次第に分化して、外胚葉、内胚葉、中胚葉と

グループ分けされて成長していきます。脳も皮膚

も、外胚葉から作られます。つまり皮膚も脳も由来

は同じと言うことです。ですから、脳がストレスを

感じるとお肌に影響するのは「気のせい」では

なく、「由来が同じ」だから脳と同じようにお肌も

ストレスを感じてしまうからです。ですから、脳が

リラックスしていればお肌もリラックスした良い

状態を保てるということです。セージのリラックス

効果により、お肌もリラックスした良い状態が

保たれるというわけです。セージには収れん作用

があるため、肌を引き締め、炎症を抑える効果が

あるといわれます。皮膚の一番外側の表皮に

含まれるケラチンを変成させ、緻密(ちみつ)な

バリアを張ると同時に引き締めるため、毛穴の

広がりを抑えたり、傷などの出血を止める働きが

あります。そのため近年では、セージが化粧品

にも使われるようになりました。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

セージを食べてお世辞をいう。笑

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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