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2013-10-20 20:37:29

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診療マル秘裏話 Vol.415 平成23年11月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

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目次

1) 傷が付いても自然に直るゲル状の自己修復材料
2) 喘息を口内粘膜の遺伝子検査で診断する方法

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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 傷が付いても自然に直るゲル状の自己修復材料

ナイフで切っても元通り-。傷が付いても自然に直るゲル状の
自己修復材料を大阪大の原田明(はらだ・あきら)教授らが開発
し、11月25日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ
電子版に発表しました。原田教授は「生物の自己修復能力に一歩
近づく次世代材料だ」と話しています。

寿命の長いプラスチックなどの開発につながるほか、ずれたり
破れたりしても自然に元に戻る体内用ガーゼなど医療に応用
できる可能性もあります。

チームは、極めて小さなドーナツ形の物質「シクロデキストリン」
を含む高分子化合物の溶液と、その輪にぴったり合う大きさの分子
「フェロセン」を含む高分子化合物の溶液を作製しました。
溶液を混ぜるとシクロデキストリンとフェロセンがくっついてゲル
になりました。

ゲルをナイフで二つに切って再び重ね合わせると、数時間~
24時間で再びくっついて修復しました。

フェロセンの構造を変化させる酸化還元という化学反応を使えば、
ゲルを液体にすることも可能ということです。液体にして細い管で
体内に入れ、ガンに栄養を与えている血管でゲル化させ、詰まらせる
治療に利用できないかも検討中とのことです。

酸化還元の方法で参加する。笑

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2】喘息を口内粘膜の遺伝子検査で診断する方法

民間の研究機関「群馬アレルギーぜんそく研究所」(群馬県邑楽町)
は10月27日、解熱剤に含まれるアスピリンなどによって発作が
起こる「アスピリンぜんそく」かどうかを、患者さんの口内粘膜の遺伝子検査
で診断する方法を開発したと発表しました。

従来はアスピリンを実際に投与するしかなく、患者さんの負担が大きい方法
しかありませんでした。新たな診断方法は高い精度で判定でき、乳児にも
適用可能ということです。

研究所は、肝臓で薬物を分解する特定の酵素に注目しました。患者さんの
口内粘膜を採取し、酵素を決める遺伝子を調べたところ、アスピリン
ぜんそくでは一部が変異し、活性が低い人の割合が一般のぜんそく患者さん
に比べ高くなっていました。

黒沢元博(くろさわ・もとひろ)所長は「ほかの遺伝子の変異なども
調べ、診断の精度を上げたい」と話しています。

研究所によると、ぜんそく患者は国内に約250万~300万人おり、
成人患者さんの約1割がアスピリンぜんそくと推定されるということです。

制度の精度。笑

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編集後記

自己修復材料の発見は、色々なところに応用されそうです。
昨冬の寒い時期に指にひび割れが出来てものすごく痛んだ
経験があります。手を洗うたびにしみて痛く何とか治す方法
はないかと思いあれこれやってみましたが、うまくいきません
でした。そうした場合にも使えるのではないでしょうか?
アスピリン喘息は、もともとプロスタグランジンという
ホルモンの産生が悪い人で、アスピリンなど非ステロイド系
抗炎症剤を使うことでさらにプロスタグランジンが少なく
なって喘息発作を起こすという病態です。患者さんに
非ステロイド系抗炎症剤を内服して診断するやり方は
あまりにも危険すぎると私は思います。ほんの少量でも
人工呼吸器装着となった例を知っているからです。患者さん
の口の粘膜を擦過するだけなら、負担は大幅に軽減できたと
考えてよいと思います。

作家が擦過傷を負う。笑

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