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2013-07-20 15:07:09

カテゴリー:ブログ

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診療マル秘裏話 Vol.402 平成23年8月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

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目次

1) 中枢神経の再生を促進する物質の発見
2) 「モーターたんぱく質」が回転するメカニズム

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 中枢神経の再生を促進する物質の発見

けがや病気でいったん傷つくと元に戻るのが難しい脳
や脊髄(せきずい)などの中枢神経で、再生を促進する
方向に作用するとみられる物質を、横浜市立大の竹居光太郎
准教授(神経科学)らがマウスの脳内から見つけました。
脳にはもともと、神経が束になって成長するのを抑える仕組み
があります。新たに発見された物質は、この仕組みを妨害して
いました。こうした働きをする薬があれば、神経再生につながる
として注目されています。

竹居准教授はこの物質を「LOTUS(ロータス)」と
名付けました。ヒトにも存在し、将来的には神経の再生医療に
つながる可能性があるということです。米科学誌サイエンス
(電子版)に8月5日、論文が掲載されます。

竹居准教授は、中枢神経の中でもにおいを伝える「嗅索」
という部分は比較的再生しやすいため、神経再生にかかわる
物質があるのではないかと着目しました。マウスの胎児の脳
をすりつぶして別のマウスに与え、体内で数百種類の抗体を
作成しました。その抗体を別の胎児マウスの脳に添加し、
神経の伸びに異常が出るかどうかを調べました。すると束に
なるはずの神経が、束にならなくなる異常を引き起こす抗体
が見つかりました。その抗体と反応する物質を調べたところ、
膜たんぱく質の一種で、神経の成長を阻む仕組みを妨害
していました。

抗体の交替。笑

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2】 「モーターたんぱく質」が回転するメカニズム

ほとんどの生物が保有し、「細胞内の運び屋」としての機能を
持つ「モーターたんぱく質」が回転するメカニズムを、金沢大
理工研究域数物科学系の安藤敏夫教授(60)らの研究グループ
が解明しました。

同大によると、将来的には医療やバイオマス技術への応用にも
つながる画期的な研究成果ということで、8月5日付の米科学誌
「サイエンス」にも発表されました。

モーターたんぱく質は、ナノレベル(1ナノ・メートルは
10億分の1メートル)の極めて小さな物質で、生物が生命活動
に必要とするエネルギーを細胞内に行き渡らせる役割を担って
います。

モーターたんぱく質は、軸となる「回転子」と、軸を取り巻く
「固定子」の2要素で成り立っています。これまでの研究は、
固定子と回転子が相互に影響しあうことで初めて回転の動きが
生まれるという説が有力でしたが、安藤教授らは、たんぱく質の
動きを分子レベルで撮影できる超高性能の「原子間力顕微鏡」
を用いて、回転子を取り除いたモーターたんぱく質の動きを
詳細に観察しました。その結果、固定子だけのモーターたんぱく質
でもスムーズに回転できることを証明し、従来の定説を覆しました。

開店後、客の回転が早くなった。笑

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編集後記

神経細胞の再生が難しいことは、何度もこのメルマガで
訴えてきました。こうした基礎的な研究から物質が特定
されたのは本当に喜ばしいことです。たくさんのマウスが
犠牲となりましたが、医学の進歩のためやむを得ないと
思います。「モーターたんぱく質」が回転するメカニズムが
明らかになったのも、驚天動地の発見といえるでしょう。
超高性能「原子間力顕微鏡」という武器がなければ、成し
得なかったことでしょう。ガリレオのように地動説が正しい
のに非難を浴びるといったことのないようにお願いします。

基礎が起訴されないよう望む。笑

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