最近の号外Vol.2295メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.2295メルマガ

2022-10-13 16:18:33

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話  号外Vol.2295 令和3年12月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)N-NOSEで膵臓ガンの早期発見を可能にした方法
2)亜鉛が急性ウイルス性気道感染症を予防すると示唆

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 N-NOSEで膵臓ガンの早期発見を可能にした方法

 
 
 
 
 
 
 
 HIROTSUバイオサイエ
ンス(東京都千代田区)は11月
16日、線虫を用いたガン検査「
N-NOSE」で、膵臓ガンの
早期発見を可能にしたと発表し
ました。線虫が、ガンのにおい
に反応して集積する性質を利用
し、膵臓ガンのにおいの受容体
を遺伝子組み換えでノックアウ
トしました。ノックアウト線虫
は、膵臓ガンにのみ反応しない
ため、他の線虫との反応の差に
より膵臓ガンを特定できます。
ステージ1の早期から発見可能
で、22検体での実験では感度10
0%でした。膵臓ガンは早期発見
が困難なガン種として知られて
います。2022年中の検査サービ
ス開始を目指しています。

 N-NOSEは、線虫を利用
したガン検査サービスです。尿
検体と線虫を同じ容器に投入し、
線虫の動きでガンの有無を判定
します。線虫は胃ガン、大腸ガ
ン、肺ガンなどさまざまなガン
種に応答しますが、ガン種の特
定はできません。そのため、特
定には全身の精密検査が必要で
した。

 研究グループは、線虫の遺伝
子のうち、膵臓ガンに反応する
受容体を遺伝子組み換えでノッ
クアウトすることに成功しまし
た。ノックアウト線虫では、膵
臓ガンの時は尿検体から離れ、
他のガンの場合は通常の線虫と
同じく、尿検体に集まります。
通常の線虫による検査と併用す
ることで、膵臓ガンの判別が可
能になります。

 感度100%、特異度91.3%と高
い数字を示しました。同社は現
在、15種類程度のガン種につい
て研究開発を進めており、広津
崇亮社長は同日の会見で、「将
来的にはすべてのガン種に対応
したい」と語りました。

 N-Noseについて解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 班別に判別できるように考慮
する。          笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 亜鉛が急性ウイルス性気道感染症を予防すると示唆

 
 
 
 
 
 
 
 亜鉛が急性ウイルス性気道感
染症(RTI) による感冒症状の
発症を予防し、重症度スコアの
低下や症状の持続期間の短縮を
もたらす可能性を示唆するメタ
解析の結果が明らかになりまし
た。オーストラリア・Western
Sydney UniversityのJennifer
Hunter氏らがBMJ Open(2021;
11: e047474)に報告しました。

 急性のウイルス性RTI に対す
る予防法に関しては、インフル
エンザウイルスや武漢熱ウイル
スのワクチン接種を除けば選択
肢が限られます。一方、臨床ガ
イドライン(GL)の多くは手指
衛生や不適切な抗菌薬使用の回
避、OTC 薬による症状緩和など
を勧めていますが、一部に亜鉛
を推奨するものも存在します。
そこでHunter氏らは、急性ウイ
ルス性RTI の予防または治療に
関し、対照群と比べた亜鉛のベ
ネフィット・リスクを評価する
ため、ランダム化比較試験(RC
T) のシステマチックレビュー
とメタ解析を実施しました。

 英語と中国語のデータベース
を検索して同定した米国、欧州、
中国などのRCT28件・5,446例を
解析に組み入れました。参加者
は全般的に健康で、軽度~中等
度のウイルス性RTI の症状を呈
する患者さんでした。なお、参
加者に武漢熱の感染者は含まれ
ていませんでした。

 解析の結果、プラセボ群と比
べて経口投与用または経鼻投与
用の亜鉛によって予防できるRT
Iは100人・月当たり5例と推定
されました〔95%CI 1~8、num
ber needed to treat(NNT)=
20〕。一方、亜鉛の舌下錠によ
るヒトライノウイルス接種後の
感冒症状の予防効果は認められ
ませんでした〔相対リスク(RR)
0.96、95%CI 0.77~1.21〕。

 また、プラセボ群と比べて亜
鉛の舌下投与または経鼻投与用
群では2日早く感冒症状が消失
していました(95%CI 0.61~3
.50)。さらに,プラセボ群では
亜鉛群と比べて発症から7日後
も感冒症状が続いている成人患
者さんが100 人当たり19人多い
ことも示されました(95%CI 2
~38、NNT=5)。

 この他、発症から3日後の重
症度スコアもプラセボ群と比べ
て亜鉛群で有意に低下していま
したが(平均差:-1.20ポイン
ト,95%CI -0.66~-1.74ポイ
ント)、1日ごとの重症度スコ
アの平均値については両群で有
意差は認められませんでした(
標準化平均差:-0.15ポイント、
95% CI -0.43~0.13ポイント)。

 重篤ではない有害事象(悪心、
口腔内または鼻腔内の炎症など)
の発生頻度はプラセボ群と比べ
て亜鉛群で高いという結果がで
ました(RR 1.41、95%CI 1.17
~1.69)。重篤な有害事象の報
告はありませんでした。

 Hunter氏らは「プラセボ群と
比べて、亜鉛の予防投与は市中
感染によるウイルス性RTI の感
冒症状、特に発熱などのインフ
ルエンザ様症状の発現リスクを
低下させることが示されました。
また、軽度~中等度のウイルス
性RTI の症状に対する治療にお
いて、亜鉛は発症から3日後の
重症度を低下させ、症状の持続
期間を有意に短縮することも示
された」と説明しました。ただ
し、「重篤ではない有害事象の
発生頻度はプラセボと比べて亜
鉛で高く、このことは一部の亜
鉛製剤の忍容性や受容性の低下
をもたらす可能性がある」との
見解を示しています。また、「
剤形や用量の違いが効果に影響
するのかどうかについては不明」
としています。

 その上で、同氏らは「ウイル
ス性RTI の予防や治療における
選択肢が限られていることを考
慮すると、亜鉛の作用機序や最
適な投与法、剤形、用量、投与
を開始すべきタイミング、投与
期間を明らかにするさらなる研
究が求められる」と述べていま
す。

 風邪と亜鉛について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 用法用量に気をつけて要領良
く内服する。       笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 HIROTSUバイオサイエ
ンス(東京都千代田区)が11月
16日、線虫を用いたガン検査「
N-NOSE」で、膵臓ガンの
早期発見を可能にしたと発表し
たのは、素晴らしい業績です。
以前から、膵臓ガンのガン種の
特定を行う予定とのことを聞い
ていたのですが、どうやってす
るのだろうと非常に疑問に思っ
ていました。膵臓ガンのにおい
の受容体を遺伝子組み換えでノ
ックアウトし、ノックアウト線
虫は、膵臓ガンにのみ反応しな
いため、他の線虫との反応の差
により膵臓ガンを特定できると
いう方法はとてもエレガントで
あると思いました。
 亜鉛が急性ウイルス性気道感
染症(RTI) による感冒症状の
発症を予防し、重症度スコアの
低下や症状の持続期間の短縮を
もたらす可能性を示唆するメタ
解析の結果が明らかになったの
は喜ばしいことです。子宮頸ガ
ンワクチンの後遺症は、上咽頭
炎によって起こることが分かっ
きており、その上咽頭炎の治療
を亜鉛の製剤を使って行ってい
る内科のクリニックがあること
を知っています。ワクチン一般
の後遺症・副反応・副作用とさ
れているものは、主にウイルス
性の上咽頭炎ではないかと考え
ます。そうすれば、辻褄が合う
と私は考えています。

 内科のクリニックでの治療は、
ないか?         笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人社団 永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。