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2022-10-10 18:31:10

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診療マル秘裏話  号外Vol.2293 令和3年12月9日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)予後の悪い急性リンパ性白血病の遺伝子変異発見
2)認知症原因蛋白質が炎症を惹起する仕組み解明

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 予後の悪い急性リンパ性白血病の遺伝子変異発見

 
 
 
 
 
 
 
 成人のB細胞性急性リンパ性
白血病に関わる遺伝子の変異で
新たに二つのタイプを見つけた
と、国立病院機構名古屋医療セ
ンター(名古屋市)や名古屋大
などの研究チームが発表しまし
た。この二つは抗ガン剤治療が
難しいタイプといい、治療方法
を検討する際の材料になるとい
うことです。

 急性リンパ性白血病は、B細
胞性とT細胞性があり、4分の3
がB細胞性です。国内では毎年
1千人ほど発症し、成人が6割を
占めるということです。ただ、
小児に比べて成人についての研
究が進んでいないとされていま
した。名古屋医療センターの安
田貴彦・分子診断研究室長(血
液腫瘍〈しゅよう〉学)らは、
国内の15~64歳の患者さん354
人を対象に、骨髄や血液に含ま
れる細胞の遺伝子を網羅的に調
べました。

 その結果、これまでに報告さ
れていない二つのタイプを見つ
けたということです。この二つ
は成人で多く、治療の経過が非
常に悪いことが分かりました。
このほか、日本人で最も多いと
考えられるタイプも特定しまし
た。今回の調査ではこのタイプ
が2割を占めました。

 チームの早川文彦・名大教授
(細胞遺伝子情報科学)は「患
者がどのタイプなのかというこ
とは、治療方法の判断に関わる。
タイプに応じた最適な治療につ
ながる」と説明しています。

 急性リンパ性白血病について

解説している動画です。

 
 


 
 
 差異的な選択が最適となった。


 
 
 
 
 
 
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2】 認知症原因蛋白質が炎症を惹起する仕組み解明

 
 
 
 
 
 
 
 アルツハイマー病などの認知
症は、脳に蛋白質が蓄積するこ
とが原因の1つと考えられてい
ますが、この蛋白質が炎症を引
き起こす仕組みを、マウスを使
った実験で解明したと、東京医
科歯科大学の研究グループが発
表しました。将来、治療につな
がることが期待されるとしてい
ます。

 アルツハイマー病などの患者
さんの脳では、「アミロイドベ
ータ」と「タウ」と呼ばれる2
種類の蛋白質が蓄積していて、
東京医科歯科大学の研究グルー
プは、このうちの「タウ」が、
脳の炎症を引き起こす仕組みを
マウスを使った実験で調べまし
た。

 マウスの脳に「タウ」を注入
すると、炎症が起きて認知機能
が悪化しますが、「タウ」は脳
の中で免疫の役割をしている細
胞の中に入り、「PQBP1」 と呼
ばれる別の蛋白質が結び付くこ
とで、炎症を引き起こしている
ことが分かったということです。

 さらに、薬剤を使って「PQBP
1」 が出ないようにしたマウス
では、「タウ」を注入しても炎
症は起きず、マウスは、迷路を
使った実験で、一度通った通路
を記憶するなど、認知機能は通
常の状態と変わらなかったとい
うことです。

 東京医科歯科大学の岡澤均教
授は「今回解明されたメカニズ
ムを活用し、ヒトでも脳内の炎
症反応を抑えることができれば、
将来、アルツハイマー病などの
治療につながることが期待でき
る」と話しています。

 タウ蛋白質について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 タウ蛋白は、脳が要らないノ
ーと言った。       笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 成人のB細胞性急性リンパ性
白血病に関わる遺伝子の変異で
新たに二つのタイプを見つけた
と、国立病院機構名古屋医療セ
ンター(名古屋市)や名古屋大
などの研究チームが発表したの
は素晴らしい業績です。こうし
た遺伝子変異が発見されれば、
それに対する分子標的薬が開発
される可能性が出てきます。抗
ガン剤治療が効きにくいという
病態であれば、分子標的薬によ
る治療が待たれるということに
なるのではないかと考えます。
病気は、違いますが慢性骨髄性
白血病の場合、フィラデルフィ
ア染色体の遺伝子産物 BCR-ABL
に対する分子標的薬の開発で、
治療が一変しました。そのよう
な分子標的薬の開発が待たれる
と思っています。
 アルツハイマー病などの認知
症は、脳に蛋白質が蓄積するこ
とが原因の1つと考えられてい
ますが、この蛋白質が炎症を引
き起こす仕組みを、マウスを使
った実験で解明したと、東京医
科歯科大学の研究グループが発
表したのは素晴らしい業績です。
薬剤を使って「PQBP1」 が出な
いようにしたマウスでは、「タ
ウ」を注入しても炎症は起きず、
マウスは、迷路を使った実験で、
一度通った通路を記憶するなど、
認知機能は通常の状態と変わら
なかったという結果は、有力な
認知症治療に結び付くものであ
る可能性が高いと考えられます。
今回解明されたメカニズムを活
用し、ヒトでも脳内の炎症反応
を抑えることに全力を尽くして
頂きたいと思います。

 改名の謎を解明する。  笑

 
 
 
 
 
 
 
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