最近の号外Vol.2308メルマガ

2022-10-28 17:30:40

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話  号外Vol.2308 令和3年12月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)抗Trop-2抗体ADCが,欧州委員会販売承認を得る
2)武漢熱新薬モルヌピラビル実用化で重症化回避

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 抗Trop-2抗体ADCが,欧州委員会販売承認を得る
 
 
 
 
 
 
 米・ギリアド・サイエンシズ
は、12月3日、抗Trop-2抗体薬
物複合体sacituzumab goviteca
nについて、2種類以上の全身療
法歴を有する(少なくとも1種
類は進行した病変に対して)切
除不能、または転移性トリプル
ネガティブ乳ガン(TNBC)の成
人患者さんを対象とした単剤療
法として、欧州委員会の販売承
認を得たと発表しました。

 今回の承認は、第3相試験AS
CENTの結果に基づいたものです。
ESMO 2020 で新たに有効性が報
告されたsacituzumab goviteca
nは、抗Trop-2抗体sacituzumab
とイリノテカンの活性代謝産物
SN-38を結合させたADCです。sa
cituzumabが標的とするTrop-2
は、多くの固形ガンに発現しま
す。SN-38 はイリノテカンの代
謝産物(100~2,000倍)で毒性
が強いため、単独では投与でき
ませんが、両者をリンカーでつ
なぐことで1抗体当たり7.5分子
のSN-38 を結合させることがで
きるsacituzumab govitecan と
して開発されました。同薬は、
米食品医薬品局(FDA)により2
016 年に画期的治療薬に指定さ
れ、膵臓ガンおよび小細胞肺ガ
ンにおいてオーファンドラッグ
に指定されています。また2020
年4月には、複数の治療歴があ
る進行性TNBCを適応として迅速
承認されました。

 抗体薬物複合体の最良のコン

ジュゲーション条件について解説

している動画です。

 
 


 
 
 信仰の自由を求めるデモが、
進行した。        笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 武漢熱新薬モルヌピラビル実用化で重症化回避

 
 
 
 
 
 
 厚生労働省に承認申請された
武漢熱の飲み薬「モルヌピラビ
ル」が実用化されれば、自宅で
の早期治療が容易になります。
重症者を減らせれば、「第6波」
に向け、病床逼迫の回避にもつ
ながると期待されます。

 開発した米メルクによると、
モルヌピラビルは、臨床試験で
重症化リスクを約30%減らす効
果が確認されました。安全性を
慎重にみていく必要があります
が、重症化リスクの高い人を中
心に使われる見通しです。

 今回の薬は、新たな変異株「
オミクロン株」にも、効果があ
ると期待されています。細胞内
でウイルスの増殖を抑える仕組
みで、東邦大の舘田一博教授(
感染症学)は「変異した部分の
影響は受けない可能性が高い。
従来株と効果は変わらないので
はないか」とみています。

 一方、軽症者に使われてきた
抗体医薬の一部は、変異しやす
いウイルスの突起部分を標的と
しており、オミクロン株に対す
る治療効果が落ちる懸念もあり
ます。

 米製薬大手ファイザーや塩野
義製薬などの飲み薬の開発も進
んでおり、今後も承認申請が相
次ぐ見込みです。舘田教授は「
効果の程度はそれぞれだが、重
症化を抑え、使い勝手のよい飲
み薬が次々に出てくると、武漢
熱を過剰に恐れずに済むように
なるだろう」と話しています。

 モルニピラビルの一般流通に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 
 忠臣の中心にいた人物。 笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 米・ギリアド・サイエンシズ
が、12月3日、抗Trop-2抗体薬
物複合体sacituzumab goviteca
nについて、2種類以上の全身療
法歴を有する(少なくとも1種
類は進行した病変に対して)切
除不能、または転移性トリプル
ネガティブ乳ガン(TNBC)の成
人患者さんを対象とした単剤療
法として、欧州委員会の販売承
認を得たと発表したのは、喜ば
しいことです。抗体薬物複合体
も、第一世代より、第二世代の
方がより強力にガン細胞を攻撃
し、安全性が高くなっています。
なおかつ、抗体の認識部位が、
sacituzumab govitecan のよう
に、多くの固形ガンに発現する
抗原となると適応が非常に多く
のガンになると推測されます。
 厚生労働省に承認申請された
武漢熱の飲み薬「モルヌピラビ
ル」が実用化されれば、自宅で
の早期治療が容易になるという
ことは、素晴らしいことです。
重症者を減らせれば、「第6波」
に向け、病床逼迫の回避にもつ
ながると期待され、このような
素晴らしい薬剤が世に出たこと
と実際に利用する目途がたった
ことは、良いことだと思います。
しかし、その反面、この薬剤を
売るために、イベルメクチンの
臨床試験が積極的に行われなか
ったのは、残念なことだと思い
ます。イベルメクチンの方が、
薬価が安く、これが大々的に出
回るとモルヌピラビルが売れな
くなるという懸念があったため
と言われています。

 会費の支払いを回避する。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人社団 永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント