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診療マル秘裏話  Vol.885 令和2年11月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)ガン細胞からガン進行惹起物質が放出される仕組
2)女性更年期特有の関節痛と慢性関節リウマチの鑑別

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン細胞からガン進行惹起物質が放出される仕組

 
 
 
 
 
 鹿児島大学大学院医歯学総合
研究科は10月13日、ガン細胞か
らガンの進行を引き起こす物質
が放出される仕組みの一部を解
明したと公表しました。10月14
日、米国の国際専門誌「セルリ
ポーツ」に掲載されます。ガン
の新たな治療法開発に貢献する
ことが期待されます。

 研究は大阪国際ガンセンター
糖鎖オンコロジー部の原田陽一
郎チームリーダーを中心に、同
大学院や理化学研究所など4機
関が共同で行いました。

 2015~19年に同大学院システ
ム血栓制御学講座に在籍してい
た原田チームリーダーは、皮膚
ガンが増殖・転移する際にガン
細胞から放出され、正常な組織
に影響を与える「非エクソソー
ム小胞」と呼ばれる細胞外小胞
に着目しました。この小胞の形
成過程で、特定のアミノ酸に結
合する「糖鎖」と呼ばれる化合
物が関与していることを明らか
にしました。

 糖鎖の結合を阻止することで
小胞の形成を阻害できれば、皮
膚ガンの増殖や転移を抑えるこ
とが期待されます。

 研究に携わった同大学院皮膚
科学の金蔵拓郎教授は「今回は
皮膚ガンに対する研究の成果で
すが、他の固形ガンも同じ仕組
みで増殖・転移している可能性
がある」と話し、「この研究結
果が創薬や新たな治療法の開発
につながれば」と述べました。

 足かけ6年の研究が一定の評
価を得たことに、原田チームリ
ーダーは「とてもうれしい。だ
が、ガンの研究は遺伝子や蛋白
質など他の分野に集中している。
糖鎖にもっと注目してもらえる
よう研究に励みたい」と語りま
した。

 ガンの仕組みについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 ガンの研究をガンガン行う。


 
 
 
 
 
 
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2】 女性更年期特有の関節痛と慢性関節リウマチの鑑別

 
 
 
 
 
 多形慢性痒疹は、赤くなった
皮膚の上にぽつぽつとした発疹
ができて非常にかゆいことが特
徴です。しかし症状は、皮膚が
赤いだけの場合や、発疹ではな
くじんましんのように平らに盛
り上がるなどさまざまで、診断
されにくいとされています。独
協医科大学埼玉医療センター(
埼玉県越谷市)皮膚科の片桐一
元教授は「多形慢性痒疹は、湿
疹やじんましんと間違われるこ
ともあります。諦めずに自分に
合った治療法を皮膚科医と一緒
に探していきましょう」と話し
ています。

 多形慢性痒疹は、下腹部や脇
腹、腰部などに発症しやすいと
されています。数時間~1日ほ
どで消失するじんましんとは違
い、かゆみは何日も続き、なか
なか症状が治まりません。中に
は10年以上もかゆみに悩まされ
ている人もいるということです。

 平均発症年齢は70歳前後で、
20~30代前半の若い世代にはほ
とんど見られません。片桐教授
は「典型的な症状が少ない場合
や、なかなか治らず医療機関を
転々とした場合、結果的に診断
が遅れてしまうことが多々あり
ます」と指摘しています。似た
症状を示す丘疹(きゅうしん)
紅皮(こうひ)症という病気も
あり、さらに診断を難しくして
います。発症の原因はまだ分か
っていません。

 多形慢性痒疹は、ステロイド
外用薬やかゆみ止め(抗ヒスタ
ミン薬)が効きにくいとされて
います。片桐教授は、治療法と
して2種類の抗ヒスタミン薬の
併用を提唱しています。デスロ
ラタジンに、フェキソフェナジ
ンやオロパタジンといった異な
る抗ヒスタミン薬を組み合わせ
て服用します。これで治らない
場合は、マクロライド系の抗生
物質や神経障害性疼痛(とうつ
う)治療薬などを加えていくと
いうことです。「保険適用外の
治療法ですが、大半の方に症状
の改善が見られます」と片桐教
授は言っています。治りにくい
場合は、特定の紫外線を皮膚に
当てる紫外線療法や免疫抑制薬
の内服も加えていきます。ただ
し、薬を減らすと再発を繰り返
すこともあるため、医療機関で
自分に合った治療法を続ける必
要があります。

 多形慢性痒疹はガンとの関連
があるとも言われています。ど
の治療も効果がない場合は、ガ
ンを疑い検査を行うこともあり
ます。

 片桐教授は「保険制度上、都
道府県によっては、1回の受診
で2種類以上の抗ヒスタミン薬
を処方できない地域もあります。
治療効果には個人差があるので、
皮膚科専門医によく相談して治
療方法を決めるのがよいでしょ
う」と話しています。

 慢性痒疹について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 新しい硬貨の発行で経済効果
を生み出した。      笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 鹿児島大学大学院医歯学総合
研究科が10月13日、ガン細胞か
らガンの進行を引き起こす物質
が放出される仕組みの一部を解
明したと公表したのは、素晴ら
しい業績です。ガン細胞は自ら
の分裂増殖に有利な状況を作る
方法をたくさん持っています。
ガン微小環境の改善を行うこと
で、治療が進展するなら喜ばし
いことです。非エクソソーム小
胞の形成過程で、特定のアミノ
酸に結合する「糖鎖」と呼ばれ
る化合物が関与し、糖鎖の結合
を阻止することで小胞の形成を
阻害できれば、皮膚ガンの増殖
や転移を抑えることも可能にな
ると推察します。他の固形ガン
も同じ仕組みで増殖・転移して
いる可能性があるということで
すので、この治療法は他の固形
ガンでも通用する可能性が高い
と思われます。
 多形慢性痒疹は、赤くなった
皮膚の上にぽつぽつとした発疹
ができて非常にかゆいことが特
徴ということですが、このよう
な訴えをする高齢者の場合、疥
癬などの病気を除外する必要が
あります。夜眠れないほど痒い
とか、夜特に痒いと訴える患者
さんには、疥癬の丘疹やトンネ
ル様皮疹を特に注意して診るよ
うにしています。原因不明であ
るということですが私は食生活
に問題がある気がします。高齢
になるとすぐ簡単に食べられる
西洋風の食事をすることが多く
なると思います。小麦のグルテ
ンや乳製品のカゼイン、砂糖の
摂取で腸に炎症が起こっている
ことが真の原因だと思います。
私の場合、抗ヒスタミン剤を2
種類使うのではなく、ロイコト
リエン拮抗薬のような作用機序
の違う抗アレルギー剤を組み合
わせて処方しています。

 腸が超ヤバい状態になってい
る高齢者。        笑

 
 
 
 
 
 
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