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診療マル秘裏話  Vol.619 平成27年10月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)果糖細胞内輸送蛋白質の立体構造とそのメカニズム
2)腸内環境を改善し便秘症状と心の健康度を改善

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 果糖細胞内輸送蛋白質の立体構造とそのメカニズム

 
 
 
 
 
 
 
ヒトをはじめとする哺乳類で
果糖を、細胞内に運ぶ蛋白質の
立体構造と輸送のメカニズムを、
京都大医学研究科の岩田想教授
や、野村紀通助教らのグループが
解明しました。 生活習慣病や
ガンの治療薬の開発につながる
成果で、英科学誌ネイチャーで
1日発表します。

小腸の上皮に多く存在する膜
蛋白質GLUT5は果糖を体内に
取り込む役割をしています。又、
乳ガンや膵臓(すいぞう)ガンで
は、ガン細胞にGLUT5が多く
現れ、果糖を多く吸収して増殖し
ていることも分かっています。

グループは、分子同士をつなぐ
糊の役割をする抗体を使ってGL
UT5を結晶化することに成功し、
エックス線で立体構造を解析しま
した。その結果、GLUT5は、
細胞の外側に開いた状態で、中央
のくぼみに果糖を取り込み、続い
て内側に開いた状態に構造を変化
させて内部に輸送していることを
コンピューター解析を使って突き
止めました。

立体構造や変化の過程が分かっ
たことで、果糖の輸送を阻害する
分子の設計が可能になります。
岩田教授は「果糖と同じくエネ
ルギー源であるブドウ糖を輸送す
る膜タンパク質は別にあるため、
GLUT5の阻害剤は比較的副作
用の小さい、生活習慣病やガンの
治療薬として期待できる」と話し
ています。

果糖は、受動輸送だそうです。

受動輸送について解説している

動画です。



 
 
 
雪渓に設計された氷の芸術。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 腸内環境を改善し便秘症状と心の健康度を改善

 
 
 
 
 
 
カルピスは、保有する微生物
「バチルス・サブチラス(枯草
菌)C-3102株」が中高年
者の腸内環境を改善し便秘症状、
心の健康度を改善する事を確認
しました。腸内に生息するビフ
ィズス菌などの有用菌(善玉菌)
を増やし、有害菌(悪玉菌)を
抑制することで腸内環境を改善
することが分かりました。この
成果を踏まえ、同社では同菌株
の整腸作用だけでなく、体全体
の機能向上に関わる研究を積極
的に進めていく予定です。

研究は、田中消化器科クリニ
ック(静岡市)の協力を得て、
実施されました。 通常よりも
腸内の有用細菌が少ない50~
79歳の、中高年男女94人を
対象に、C-3102株を含む
タブレットと対照として含まな
いタブレット(疑似薬)を用意
し、1日3粒、4週間にわたり
摂取してもらいました。疑似薬
摂取グループと比べてC-31
02株摂取グループでは、糞便
中に占める善玉菌の割合が増加
する傾向にありました。 また
摂取2、4週間後と、摂取前を
比較すると悪玉菌の数が有意に
減少していました。

また、摂取前後の胃腸の症状
を評価する問診票(GSRS)
を用いる方法や生活の質(QO
L)に関わるアンケートを実施
しました。 摂取前後の変化を
比較したところ、C-3102
株摂取グループでは、摂取4週
間後の便秘の自覚症状のスコア
が有意に減少しました。QOL
アンケートは、「SF-8」と
呼ばれる調査票を用いて、摂取
前後の変化を中心に調べました。
その結果、C-3102株では、
摂取4週間後に活力や心の健康
度スコアが高まるなど摂取によ
って、健康を実感し、体によい
影響を与えていました。

成果は、福岡市で開催の「第
62回日本栄養改善学会学術総会」
で発表しました。

ヤクルトやカルピスの制作に関

わった大先生(87歳)について

の動画です。



 

スコアーが有意に減少する、
現象。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
ヒトをはじめとする哺乳類で
果糖を、細胞内に運ぶ蛋白質の
立体構造と輸送のメカニズムが
解明されました。 立体構造や
変化の過程が分かったことで、
果糖の輸送を、阻害する分子の
設計が可能になります。果糖の
輸送を担当する、GLUT5の
阻害剤は、比較的副作用の小さ
い、生活習慣病やガンの治療薬
としてその力を発揮する日が来
るかもしれません。
カルピスは、保有する微生物
「バチルス・サブチラス(枯草
菌)C-3102株」が中高年
者の腸内環境を改善し便秘症状、
心の健康度を改善する事を確認
しました。更に腸内に生息する
ビフィズス菌などの有用菌(善
玉菌)を増やし、有害菌(悪玉
菌)を抑制することで腸内環境
を改善することも明らかとなり
ました。本当に腸内の微生物の
働きというのは、多岐に渡り、
神秘的であるという印象を受け
ました。

瀧の多岐に渡る支流。笑

 
 
 
 
 
 
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