2017-09-24 00:24:54

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診療マル秘裏話　 Vol.620　平成27年10月29日作成
作者　医療法人社団　永徳会　藤田　亨

 
 
 
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目次

1)男性更年期障害は,鬱やﾒﾀﾎﾞのﾘｽｸも高める
2)ガン幹細胞は、細胞の鉄分除去で抑制可能

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 男性更年期障害は,鬱やﾒﾀﾎﾞのﾘｽｸも高める

 
 
 
 
 
 
性機能だけでなく、うつやメ
タボのリスクも高めることが分
かってきた男性更年期障害です。
原因は男性ホルモン（テストス
テロン）の低下でした。潜在的
な患者数は６００万人で、専門
外来も誕生し始めた“男の病”
に迫ります。

７０歳になっても、男性ホル
モンのテストステロン値が高く、
更年期障害に苦しむことがない
人もいれば、３０代後半でもテ
ストステロン値が下がり、症状
が表れる人がいます。メンズヘ
ルスクリニック東京・男性更年
期専門外来の久末　伸一順天堂
大医学部准教授は、個人差につ
いて「もともとガソリンタンク
が８０リットルの人と４０リッ
トルの人がいる」と説明します。

自分は８０リットルなのか４
０リットルなのか、探る方法は
ないのでしょうか。久末准教授
が注目しているのが、指の長さ
です。「母親のおなかの中にい
るとき、テストステロンを浴び
ます。胎児期にどの程度テスト
ステロンを浴びたかは人によっ
て異なりますが、薬指にはその
受け皿となる受容体が多いため、
薬指の長さに影響を与えること
が分かってきました。　これは
人間だけでなく、マウスでも同
じです」（久末准教授）。

「２Ｄ：４Ｄ比率」と呼ばれ、
人さし指（第２指＝２Ｄ）と
薬指（第４指＝４Ｄ）を比べま
す。人さし指の長さを薬指の長
さで割って算出する数字が、小
さいほど、薬指が長く、男性ホ
ルモンが高いことになります。
女性は人さし指と薬指は大体同
じ長さですが、男性は薬指の方
が長く、平均は０・９５だとい
うことです。

「０・９５を切ると、急に男
っぽくなるということではなく、
０・９５を上回ると急に草食的
になるかというと、そんなこと
はなくて、診断には使えません
が、集団でみると０・９５を切
っている人は基本的に男性ホル
モンが高い傾向にあるという事
はいえます」

ハリウッドのチャイニーズシ
アター前にあるスターの手形で
計測すると、ブルース・ウィリ
スは０・９３、ケビン・コスナ
ーは０・９２、ウィル・スミス
は０・９０だったということで
す。

メンズヘルスクリニック東京
では、加齢やストレスなどによ
るテストステロン低下の検査（
男性力ドック）の項目に「２Ｄ：
４Ｄ比率」を取り入れています。

男性更年期障害を改善する食物

について解説している動画です。



 
 
蛍光ペンを携行する傾向があ
る。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 ガン幹細胞は、細胞の鉄分除去で抑制可能

 
 
 
 
 
 
ガンの再発や転移の原因とさ
れ、「ガンの親玉」とも呼ばれ
る「ガン幹細胞」は細胞の鉄分
を取り除けば抑え込める可能性
があるとの研究成果を、岡山大
の大原利章助教（免疫病理学）
らのチームがまとめました。

ガンを根本的に治す治療法の
開発につながるということです。
８日から、名古屋市で開かれる
日本ガンガン学会で発表します。

ガン幹細胞は、ガン組織の中
に、数％含まれているとされ、
ガン細胞の供給源になります。
抗ガン剤や放射線が効きにくく、
ガンの再発や転移の原因とされ
ます。

体内の鉄分が、過剰になると
ガンになりやすいことが知られ
ています。チームはこれに注目
し、ｉＰＳ細胞（人工多能性幹
細胞）で作った、ガン幹細胞に
鉄分を与えると、普段より３倍
増えました。一方、鉄分を取り
除く薬を加えると、ガン幹細胞
の増殖が抑えられました。

また、このガン幹細胞でガン
を発症させたマウスに、鉄を取
り除く薬を与えると、腫瘍が小
さくなりました。

チームは、昨年から、肝ガン
患者さんに対し、鉄分を除去す
る薬剤を使った、治療法の臨床
研究を行っています。大原助教
は「鉄がないと、ガン幹細胞が
増える際に必要な蛋白質の働き
に影響が出るのだろう。　この
手法でガン幹細胞を攻撃できれ
ば、ガンを根治できる可能性が
ある」と話しています。

川崎医科大の、岸　文雄教授
（分子生物学）の話「海外では
臨床試験が、間近に迫っている
ものもあり、世界に遅れないた
めにもこの研究は重要だ。ガン
幹細胞を標的としていることに
将来性を感じる」

ブロッコリーが、ガン幹細胞を

死滅させることを解説している

動画です。



 
 
 
同じ轍を踏んで、鉄分を増や
して、ガン幹細胞を増やすこと
のないよう、ガンガン鉄除去に
努める。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
男性更年期障害の原因は男性
ホルモン（テストステロン）の
低下です。その潜在的な患者数
は600 万人で、専門外来も誕生
し始めた“男の病”をリポート
することは、重要であると思わ
れます。
簡便に男性ホルモンの分泌量
を、推測する方法の一つとして、
「２Ｄ：４Ｄ比率」と呼ばれ、
人さし指（第２指＝２Ｄ）と
薬指（第４指＝４Ｄ）を比べる
というものがあり、数字が小さ
い程、薬指が長く男性ホルモン
が高い事になるという事実は、
良く見出したと感心するばかり
です。
ガン幹細胞は、ガン組織の中
に、数％含まれているとされ、
ガン細胞の供給源になります。
抗ガン剤や放射線が効きにくく、
ガンの再発や転移の原因とされ
ます。ガン幹細胞でガンを発症
させたマウスに、鉄を取り除く
薬を与えると腫瘍が小さくなる
というのは、驚きの結果です。
まさに、コロンブスの卵と言え
ましょう。

関心があると歓心を買って、
感心した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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