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2017-09-14 00:02:55

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診療マル秘裏話   号外Vol.704 平成28年11月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)慢性疲労症候群の客観的診断に有効なバイオマーカー
2)赤血球の硬さを測定し,病気リスクを評価する方法

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 慢性疲労症候群の客観的診断に有効なバイオマーカー

 
 
 
 
 
 
大阪市立大学は、10月17日、
原因不明の疾患である慢性疲労
症候群(CFS )の客観的診断に
有効なバイオマーカーを発見し
たと発表しました。この研究は、
同大学医学研究科システム神経
科学の山野恵美特任助教、理化
学研究所ライフサイエンス技術
基盤研究センターの渡辺恭良セ
ンター長と片岡洋祐チームリー
ダー、関西福祉科学大学 健康
福祉学部の倉恒弘彦教授、慶應
義塾大学先端生命科学研究所ら
のグループによるものです。
研究成果は、英国のオンライン
科学雑誌「Scientific Report
s」に10月11日付けで掲載され
ています。

CFS は原因不明の強度の疲労・
倦怠感により半年以上も健全な
社会生活が過ごせなくなる病気
です。通常の診断や従来の医学
検査では、CFS に特徴的な身体
的異常を見つけることができず、
治療法も、確立していません。
その原因としてウイルスや細菌
の感染、過度のストレスなどの
複合的な要因が引き金となり、
神経系・免疫系・内分泌代謝系
の変調が生じて、脳や神経系が
機能障害を起こすためと考えら
れていますが発症の詳細なメカ
ニズムは分かっていません。

1988年に、米国疾病予防管理
センター(CDC)がCFSに関する
報告を行って以降、そのメカニ
ズムの解明、バイオマーカーの
探索、治療・予防法の開発を
目的にさまざまな研究が行われ
てきました。これまでに、ウイ
ルスの活性化や、自律神経機能
異常を指標としたものなどがCF
S のバイオマーカーとして提案
されてきましたが、これらはCF
S の病態メカニズムに則したも
のではなかったり、CFS の専門
医でないと診断が難しいといっ
た問題がありました。そのため、
よりCFS の病態メカニズムを
反映し、CFS の客観的な診断を
一般の医療施設でも可能にする
バイオマーカーの確立が望まれ
ていました。

今回、研究グループは、CFS
患者さんの血漿成分中に特徴的
な代謝物質が存在する事をメタ
ボローム解析(代謝物質の網羅
的解析)により明らかにしまし
た。これらの代謝物質を詳しく
分析した結果、CFS 患者では、
細胞のエネルギー産生系および
尿素回路内の代謝動態に問題が
あることや、血中の代謝物質の
濃度が疲労病態を反映している
可能性が示唆されました。さら
に、代謝物質のうちピルビン酸
/イソクエン酸、オルニチン/
シトルリンの比が患者さんでは
健常者と比べて有意に高いこと
から、これらが、CFS の客観的
診断に有効なバイオマーカーと
なりうることが分かったとして
います。
今後は、同研究で、発見した
代謝物質の比によるCFS 患者群
と健常者群の判別が異なる背景
(人種等)をもつ集団にも適用
しうるか、さらに検討します。
また、CFS を発症していない、
慢性的な疲労の自覚がある人の
サンプルを用いて解析を行い、
詳細な疲労病態の解明に向けて、
さらに検証を加えていく必要が
あります。その上で、診断バイ
オマーカーとなりうるこうした
代謝物の濃度比を、一般の医療
機関でも検査できるよう、医療
システムを構築していきたいと
しています。また、今回の研究
成果によって、判明したCFS の
代謝病態を是正するような食薬
の開発も期待されると、研究グ
ループは述べています。

慢性疲労症候群について解説し

ている動画です。



 
 
 
耕畜の生活を構築する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 赤血球の硬さを測定し,病気リスクを評価する方法

 
 
 
 
 
 
血液中の赤血球の「硬さ」を
測定し、心筋梗塞などの病気の
リスクを評価できる手法を開発
したとする論文を大阪大の金子
真教授(機械工学)らがスイス
の科学誌電子版に発表しました。

 
「病気の診断機器として応用
したい」とし、企業と協力して
実用化を目指す。

血液は、赤血球、白血球、血
小板などで構成。赤血球の大き
さは6~8マイクロ・メートル
で、本来は軟らかく極細の血管
内でも変形しながら流れます。
食生活の乱れなどが続き、硬く
なると、血管を流れにくくなり、
血液を送り出す心臓に、余計な
負担がかかって心筋梗塞のほか、
脳梗塞など様々な病気のリスク
が高くなります。

チームは、マイクロチップに、
極細の血管と同程度の直径3.5
~4.5 マイクロ・メートルの3
種類の細管を配置しました。そ
こに心臓病の人と、健康な人の
血液をそれぞれ流し、赤血球が
通り抜ける速さを高速カメラ等
で測定しました。心臓病の人の
硬い赤血球は、健康な人に比べ、
細管を流れる時間が、余計にか
かったとしています。

赤血球について解説している

動画です。



 
 
ハイチに警官を配置した。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
慢性疲労症候群(CFS )の客
観的診断に有効なバイオマーカ
ーを発見したのは、偉大な業績
です。バイオマーカーが無けれ
ば、有効な治療が発見されたと
しても、その効果判定ができず、
どの程度、治療が効果があった
のか、分からない事になります。
有効な治療法について申し上げ
ると、慢性疲労症候群の患者さ
んは、特に障害を認めないにも
関わらず、激しい痛みを生ずる
ことがあり、この痛みに対して
テトラサイクリン系の抗生物質
である、ミノマイシンがミクロ
グリアを少なくすることで有効
とされています。ミノマイシン
の効果判定にも、用いて頂ける
と慢性疲労症候群の病態解明に
近づくのではないかと考えてい
ます。
赤血球の大きさは6~8マイ
クロ・メートルで、本来は軟ら
かく極細の血管内でも変形しな
がら流れていますが、食生活の
乱れなどが続き、硬くなると、
血管を流れにくくなり、血液を
送り出す心臓に、余計な負担が
かかって心筋梗塞の他、脳梗塞
など様々な病気のリスクが高く
なることは分かっていました。
心臓病の人の硬い赤血球は、
健康な人に比べ、細管を流れる
時間が、余計にかかったという
ことですから、赤血球の硬さを
調べることで病気リスクが評価
されれば未病の内に治療を開始
することができます。

健康な人は、意気軒昂。笑

 
 
 
 
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