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診療マル秘裏話 Vol.571 平成26年11月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)プロトンポンプ阻害薬オメペラゾールにメラニン形成の減少効果
2)レジのレシートに触れるとビスフェノールA吸収率が劇的増大

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】プロトンポンプ阻害薬オメペラゾールにメラニン形成の減少効果

 
 
 
 
米国・R&Dエスティローダー 社
のMary S Matsu氏らはプロトンポ
ンプ阻害薬(PPI )オメプラゾー
ル(商品名:オメプラール他)に、
メラニン形成の減少効果がある事
を仮説に基づくマウスとヒト皮膚
モデルでの検証試験の結果、確認
したことを報告しました.Journal
ofInvestigative Dermatology誌
オンライン版2014年10月22日号に
掲載されました。

オメプラゾールは、消化性潰瘍
や逆流性食道炎の治療で用いられ
る、プロトンポンプ阻害薬(PPI)
で、胃壁細胞のP-type H+/K+AT
PaseであるATP4A を、不可逆的に
阻害することによって作用します。
研究グループはオメプラゾール
および同種薬について、B16 マウ
ス黒色腫細胞とヒト表皮メラニン
細胞、および再生ヒト皮膚モデル
において,μmol濃度でのメラニン
形成を阻害する事を発見しました。

UV照射を受けた被験者の皮膚に、
オメプラゾールを局所適用したと
ころ、未治療コントロールと比較
して、3週間後に有意な色素レベ
ル低下が認められました。つまり
美白効果が認められたということ
でしょう。

ハイチオールCプラスの効果・効能

についての動画です。



 
懸賞制度を検証する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】レジのレシートに触れるとビスフェノールA吸収率が劇的増大

 
 
 
 
 
レジのレシートに触れると、ビ
スフェノールA(BPA)と呼ばれる
化学物質の身体への吸収率が劇的
に増大する、可能性があることが
分かりました。

BPA は、もともとは、エストロ
ゲンサプリメントとして作られた
ものですが、乳児や小児の発達上
の問題のほか、成人のガン、肥満、
糖尿病、心疾患との関連が認めら
れています。プラスチック水筒や
食品缶の内張りなどのさまざまな
製品に含まれる他、航空券やATM
明細書などの感熱紙の顕色剤とし
ても使用されています。

研究の筆頭著者である米ミズー
リ大学生物科学部助教授Julia Ta
ylor氏は、BPA は内分泌攪乱物質
であるため、ヒトへの健康リスク
を考慮する必要があると主張して
います。「感熱紙に含まれるBPA
は、血液中に急速に吸収されると
考えられる。今回の研究で測定さ
れた量でも、糖尿病などの多数の
疾患や、肥満などの障害が増加す
る可能性がある」と同氏は述べて
います。

オンライン科学誌「PLOS ONE」
に10月22日掲載された今回の研究
では、被験者に手の除菌剤を使用
した後にレシートに触れてもらい、
血液および尿を採取しました。そ
の結果、BPA がレシートから被験
者の皮膚に入り込み体内のBPA 量
を劇的に増加させることが判明し
ました。除菌剤の使用により、吸
収率はさらに増大したということ
です。

また、ファストフードレストラ
ンでの行動を再現するために一部
の被験者にはレシートに触れた後
の手でフライドポテト(フレンチ
フライ)を食べてもらったところ、
やはりBPA が急速に皮膚に吸収さ
れることが分かりました。

Taylor氏によると、BPA は極め
て広く使用されているため、米国
では90%を超える人の尿中に検出
されるという。 BPA についての
認識が広まったことから、代わり
にビスフェノールS(BPS)という
物質を使用する動きもみられます。
しかし、BPS はエストロゲンに似
た作用をもつという点でBPA と同
じであり、環境中に長期間残り続
けるため、代替品としてBPA より
優れているとはいえないそうです。

さらに、紙製品のリサイクルで
はレシート類も回収されることが
多いため、再生紙製品にはこれら
の化学物質が含まれており、曝露
の可能性をますます増大させてい
ると同氏は指摘しています。

米神経毒・神経障害研究所(シ
アトル)のSteven Gilbert氏は、
米国では年間150 億ポンド(約68
億kg)のBPA が使用されていると
指摘し、「環境中に排出する化学
物質についても、もっと慎重にな
る必要がある」と述べています。

業界団体である、米国化学工業
協会(ACC)のSteven Hentges 氏
は、この実験は「非現実的」であ
るとし、BPA は安全だと強調して
います。「米国疾病管理予防セン
ター(CDC )のデータによると、
消費者があらゆる経路から曝露す
るBPA の総量は、政府機関の定め
る安全な摂取量の約1,000分の1だ
とされています。また、米国食品
医薬品局(FDA)はBPAを食品容器
に使用しても安全との見解を示し
ている」と同氏は話しています。

BPAについて、警告している動画

です。



 
 
 
 
各欄に内分泌攪乱物質を列挙し
た。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
オメプラゾールに美白作用があ
るなんて想像もしていませんでし
た。実は、ブログ本文に続く部分
に美白作用の詳細が記されていた
のですが、非常に学問的で皆さん
と私の理解を超える記述でしたの
で、割愛させて頂きました。ただ
オメプラゾールを飲んで、美白に
なろうというのは無理があります。
そもそも薬は、適応範囲内で正く
用法容量を守ってこそ効果が出る
ものです。
BPA は内分泌攪乱物質であるた
め、ヒトへの健康リスクを考慮す
る必要があるという意見に賛成で
す。内分泌かく乱物質は、本来そ
の生体内で営まれている正常なホ
ルモンの作用に影響を与え、その
結果,生体の内分泌系をかく乱し
特に胎児や、乳児など器官形成の
活発な時に、生体に望ましくない
影響を与えることが問題とされて
います。
なお、内分泌とは、特定の器官
からホルモンが血液中に分泌され
ることをいいます。そして、内分
泌を行う器官を内分泌腺と呼びま
す。内分泌の英語名はエンドクリ
ン(endocrine )で、内分泌かく
乱物質問題はエンドクリン問題と
も呼ばれています。

期間限定の器官を損傷して帰還
した。笑

 
 
 
 
 
 
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