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2016-10-21 00:56:11

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診療マル秘裏話  号外Vol.422 平成27年12月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)経口C型肝炎治療薬を発売した会社のメデイアセミナー
2)ガン免疫療法の効果を高める可能性がある細胞

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 経口C型肝炎治療薬を発売した会社のメデイアセミナー

 
 
 
 
 
 
2015年、ジェノタイプ1型のC
型慢性肝炎治療薬「ハーボニー
(R) 配合錠」(一般名:レジパ
スビル/ソホスブビル配合錠)、
ジェノタイプ2型のC型肝炎治療
薬「ソバルディ(R)錠 」(一般
名:ソホスブビル)と相次いで
経口のC型肝炎治療薬を発売し
たギリアド・サイエンシズ株式
会社がメディアセミナーを開催
しました。 最新治療のほか、
疫学的観点や医療経済の観点か
らのC型慢性肝炎治療の必要性
を解説しました。
まず初めに、広島大学大学院
の田中純子教授が疫学的視点か
らみたウイルス性肝疾患患者数
の経年推移について講演しまし
た。日本における肝炎ウイルス
キャリアの数は、2002年からの
「老人保健法による肝炎ウイル
ス検診」や2007年からの、肝炎
無料検査、2008年からの健康増
進事業による肝炎ウイルス検診、
そして2010年に制定された肝炎
対策基本法などで早期発見は進
んでおり、2000年前後を境にゆ
っくりとその数を減らしていま
す。
具体的には2000年に肝炎ウイ
ルスキャリアの数は300~370万
人と推計されていましたが、20
11年ではそれが210~280万人へ
と減少しています。「ですが、
2011年現在でも感染を知らない
まま潜在しているキャリアは約
77.7万人いると推計されます」
と田中教授は語り、検査の必要
性を訴えました。
続いて講演した、山梨大学の
榎本伸幸教授は肝炎治療の最新
事情を紹介しました。肝炎ウイ
ルスが原因による肝ガンは減少
しつつあるが、それに代わって
新たな「ポストウイルス時代の
肝臓病が増えている」と警鐘を
鳴らしています。 「それは、
生活習慣病です。糖尿病や肥満、
アルコールが脂肪肝炎を引き起
こし、やがて肝硬変~ガン化へと
つながるケースが増えてきてい
ます」と語った。「新薬によっ
てウイルスが除去されたとして
も、生活習慣が悪化することで
肝ガンのリスクは高止まりした
ままになってしまいます。この
ような非代償性肝硬変に有効な
治療の開発が求められます」
(榎本教授)
最後にソバルディならびにハ
ーボニーの医療経済的な価値に
ついて東京大学大学院の五十嵐
中特任准教授が講演しました。
1錠8万円を超えるとして、一般
メディアなどでも取り上げられ
ることの多い新しいC型肝炎治
療薬ですが、五十嵐准教授は、
「お金が余計にかかっても、コ
スト増大分に見合った効果の
改善があれば良いのです」と定
量化をすることの重要性を語り
ました。そのうえで、ソバルデ
ィならびにハーボニーについて、
医療経済的に「価値がある」と
評価しました。
5月に発売されたソバルディ
はギリアド社にとって、日本で
初めて販売する製品です。C型
肝炎治療において、同社が国内
で存在感を示せるかについて、
注目が集まっています。

ハーボニ―について解説している

動画です。



ソバルディについて解説している動画

です。



 
 
余慶があると余計に良い。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 ガン免疫療法の効果を高める可能性がある細胞

 
 
 
 
 
 
 
ガンの免疫療法の効果を高め
る可能性がある細胞が発見され
ました。ガンに通る血管の周辺
にヒントがあるそうです。スウ
ェーデン、カロリンスカ研究所
のギエム・ジェノヴァ氏らの
研究グループが、米国国立ガン
研究所が発行する公式誌で2015
年8月に報告しました。同大学
も紹介しています。
研究グループが注目したのは、
腫瘍に通る血管の周囲を取り巻
く、「ペリサイト」と呼ばれる
細胞です。
体に備わっているガンと戦う
力を高める免疫療法の効き目に
も関係していると見られていま
す。
ガンはさまざまなメカニズム
で免疫システムから逃れている
そうです。例えば、骨髄から生
まれる「制御性T細胞」です。
その影響で、ガンの治療がう
まくいかなくなるような仕組み
があるようです。
研究グループは、ペリサイト
が多くなると、腫瘍の増殖が抑
えられるように働くと述べてい
ます。
逆にペリサイトが少なくなる
と、「インターロイキン6」と
呼ばれるシグナルが、ガンから
出てきて、骨髄の制御性T細胞
が多くなりました。この細胞が
増えると、ガンは免疫システム
から逃れやすくなってしまうそ
うです。
ペリサイトをうまく増やす
治療は、ガンの免疫療法を高め
るヒントになる可能性もあるよ
うです。

免疫のしくみを分かりやすく解説

している動画です。



 
 
 
ガン組織からペリペリ剥がれ
そうなペリサイト。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
五十嵐准教授の発言、「お金
が余計にかかっても、コスト増
大分に見合った効果の改善があ
れば良いのです」は、その通り
だと思います。ただし医療費の
伸び幅が急激に増えていること
からすると財務省は、おかんむ
りであると思います。
腫瘍に通る血管の周囲を取り
巻く「ペリサイト」と呼ばれる
細胞に、ガンを抑制する効果が
あるとは、初耳でした。ペリサ
イトをうまく増やす治療が、が
んの免疫療法を高める効果を
実際の臨床で、発揮することを
期待したいと思います。

八基の、オートメーションの
機械が、その威力を発揮する。


 
 
 
 
 
 
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