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診療マル秘裏話  号外Vol.429 平成27年12月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)ガン細胞の運動を制御する新しい仕組みを発見
2)iPS 細胞を使う再生医療研究の10年先迄の目標

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン細胞の運動を制御する新しい仕組みを発見

 
 
 
 
 
 
理化学研究所は、12月2日、
吉田化学遺伝学研究室の吉田稔
主任研究員、伊藤昭博専任研究
員らの共同研究グループが酸化
ストレス応答転写因子「Nrf2」
の負の制御因子である「Keap1」
の新しい機能を発見しガン細胞
の運動を制御する新しい仕組み
を発見したと発表しました。
ガン細胞の浸潤、転移に関わ
る重要な因子である、アクチン
結合蛋白質のコータクチンは、
多くの浸潤ガンに高発現してい
る事から、ガン転移治療の標的
分子として、注目されています。
コータクチンの活性は、アセ
チル化などの翻訳後修飾により
制御されていることが知られて
いましたが、その詳細なメカニ
ズムは明らかになっていません
でした。
今回、研究グループは、コー
タクチンのアセチル化修飾酵素
を調べている過程で、コータク
チンが核と細胞質を行き来する
シャトル蛋白質であることを見
いだしました。更に、酸化スト
レス応答転写因子Nrf2の、負の
制御因子であるKeap1 をコータ
クチンの新しい結合パートナー
として発見したそうです。
Keap1 はコータクチンを細胞
質にとどめ、さらに外部シグナ
ルに応答して細胞辺縁部へ運ぶ
ことにより、細胞の運動を増進
するという新しい機能を持つ事
も明らかとなりました。その際、
コータクチンがアセチル化され
ているとKeap1 との結合が弱く
なるため、ガン細胞の運動性が
著しく低下することも判明しま
した。
今回の研究成果によりKeap1
はこれまで知られていた酸化ス
トレス応答調節因子としての
機能に加えて、コータクチンの
細胞内局在を調節することによ
り、細胞運動性を制御する因子
として機能することが明らかに
なりました。Keap1 とコータク
チンの相互作用の阻害は、ガン
細胞の浸潤や転移を抑えること
を示唆するそうです。
また、コータクチンのアセチ
ル化はKeap1 との結合を弱める
ため、コータクチン脱アセチル
化酵素の阻害剤は、ガン転移の
治療薬になる可能性があり、今
後は、コータクチン脱アセチル
化酵素を標的とした創薬開発が
期待できるとしています。

食道ガンの細胞の運動を薬で

制御する動画です。薬を洗い

流すと再び運動するようになる

様子が描かれています。



 
ストレス調節因子の研究書類
に収入印紙を貼る。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 iPS 細胞を使う再生医療研究の10年先迄の目標

 
 
 
 
 
文部科学省は、4日、様々な
細胞や、組織に成長させられる
人工多能性幹細胞(iPS 細胞)
を使った再生医療研究の10年先
までの目標を盛り込んだ工程表
を公表しました。

工程表は2009年に初めて作成
され13年に更新、今回は2回目
の改定です。新たに毛包や歯等
5組織が加わり、再生を目指す
細胞・組織は19になりました。

昨年9月に実施した世界初の
網膜の再生医療に続くと期待さ
れる、京都大のパーキンソン病
治療については、これまでの
想定より少し遅れ「1~2年後に
臨床応用開始」とされました。
毛包は4~5年後、歯は、7年後
以降の見込みだそうです。

工程表は作業部会が11月11日
付で改定します。

iPS細胞の未来についての講義

動画です。



 
 
海底で、工程表を改訂する。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
コータクチンのアセチル化は
Keap1 との結合を弱めるため、
コータクチン脱アセチル化酵素
の阻害剤は、ガン転移の治療薬
になる可能性がある事が分かっ
たのは、本当に喜ばしい事です。
転移を抑制できれば、原発巣
の治療に集中できますからガン
の脅威を半減することができる
のではないでしょうか?
様々な細胞や、組織に成長さ
せられる人工多能性幹細胞(iP
S 細胞)を使った再生医療研究
の10年先までの目標を盛り込ん
だ工程表が発表されたのは再生
医療を志す人にとっては、目標
をはっきりすることができるの
で、喜ばしいことでしょう。
難病など治療法が確立されて
いない病気の悩みが深い人にも
希望の光となって欲しいもので
す。

高弟が公邸で練習の工程表を
発表する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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