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2016-10-17 00:21:02

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診療マル秘裏話  号外Vol.418 平成27年12月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)IC阻害薬は免疫細胞がガン細胞を攻撃可とする
2)神経細胞が作り出す、アミロイドβの蓄積のメカニズム

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 IC阻害薬は免疫細胞がガン細胞を攻撃可とする

 
 
 
 
 
IC阻害薬は免疫の研究成果
を基に開発されました。 ガン
細胞の中には、免疫細胞の攻撃
にブレーキをかけて、増えるタ
イプがあります。IC阻害薬は
このブレーキを外す効果があり、
免疫細胞がガン細胞を攻撃しや
すくさせます。 薬剤が、ガン
細胞を直接攻撃する抗ガン剤と
は、大きく違う特徴です。
悪性黒色腫の患者さんへのIC
阻害薬の保険適用は昨年7月に
国内で初めて承認されました。
ただし、国内の患者数は10万
人に1〜2人で、実際の使用例
はごくわずかです。 一方で、
患者数が、格段に多い他の進行
ガンでも臨床試験が、進んでい
ます。
臨床試験に携わる愛知県ガン
センター中央病院(名古屋市千
種区)薬物療法部の室圭(むろ
けい)部長は「全く新しい療法
で、抗ガン剤が効かなくなった
進行ガンにも効く場合がある。
効果が、長く続くのも特長」と
強調しています。
米国では3月に、進行する肺
ガンの一種「扁平上皮(へんぺ
いじょうひ)肺ガン」の患者さ
んを対象に承認され、「日本で
も近く肺ガン治療で認められる
可能性が高い」ということです。
ただし、IC阻害薬が使える
のは免疫にブレーキをかけるタ
イプのガンの患者さんに限られ
ます。内、実際に目立った効果
が認められるのは「2〜3割と
高くない」(室部長談)ことも
分かっています。また、免疫の
ブレーキを外すため、過剰な、
免疫反応を引き起こします。
かゆみなどの比較的軽い症状
だけでなく、肝機能障害や間質
性肺炎という重い副作用を引き
起こすことがあり死亡例も報告
されています。
三重大大学院の影山慎一教授
(遺伝子・免疫細胞治療学)は
「一部の患者でメリットが大き
いことは分かっているが、事前
にどの患者に使うべきかの評価
がまだ定まっていない」と適用
には慎重な判断が必要との見方
を示しています。
「この薬のおかげで1年半生き
延びられ、久々の旅行を楽しめ
ました」。昨年春から、愛知県
ガンセンター中央病院でIC阻
害薬の臨床試験に参加した男性
(66)は笑顔で語りました。
2011年の夏に胃ガンが見
つかり、全摘手術を受けました。
さらに抗ガン剤治療を8カ月続
けましたが、翌年の秋に肺転移
が発覚しました。別の抗ガン剤
に変えても効果は一時的で、肺
に無数の影が広がりました。
余命は4カ月の可能性もあり
ました。昨年3月、男性はIC
阻害薬の臨床試験の参加を室
部長に提案され、月2回の薬剤
の点滴を受け始めました。3カ
月は目立った改善はありません
でしたが、夏ごろに肺の無数の
ガンが劇的に小さくなりました。
「体を動かすと息苦しかったが、
体調が戻り希望が持てた」と振
り返っています。
治療中には副作用が出て全身
に強いかゆみを伴う発赤や水疱
(すいほう)ができました。今
年9月、肝臓へのガンの転移が
確認され、臨床試験は中止され
たものの、男性は「治療の選択
肢があることが心の支えだった。
多くの患者にこの薬を役立てて
ほしい」と話しています。

免疫チェックポイント阻害薬に

ついての動画です。



 
 
IC阻害薬の投与中止を注視し
た。笑

 
 
 
 
 
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2】 神経細胞が作り出す、アミロイドβの蓄積のメカニズム

 
 
 
 
 
米国のロックフェラー大学の
研究者を中心とする研究グルー
プが、国際的な医学誌ネイチャ
ー・メディシン誌2015年9月号
で報告しました。
研究グループによると、神経
細胞が作り出すアミロイドβの
蓄積が、物忘れや人格変化等の
アルツハイマー病の症状の原因
となっています。
研究グループは、「WAVE1」
という名の蛋白質が、アミロイ
ドβを作り出すために重要にな
ると着目しました。
WAVE1 は細胞の基本的な構成
要素「アクチン」という名の蛋
白質のフィラメントを作るため
に必要になります。
WAVE1のできる量を変えて動物
実験を実施しました。少ないと
アミロイドβも少なくなり記憶
テストの成績が良好になる事を
見つけ出しました。
次に、「アミロイド前駆物質
(APP)」に注目しました。
この物質とWAVE1 が多くなる事
がアミロイドβを多く作り出す
きっけかになることを発見しま
した。細胞の中にある、ゴルジ
体(Golgi)という名前の場所
にある物質です。ゴルジ体とは
配送係のような細胞内小器官で、
アミロイド前駆体蛋白質を包ん
で、他の細胞の場所に送り出す
役割を果たしています。
アミロイドβが増えると、本
来は「AICD」というものが増え
て、もうアミロイドβはいらな
いと逆に知らせる仕組みがある
事を確認しました。アルツハイ
マー病では、この仕組みがうま
く働かずにアミロイドβがたま
ってしまうと考えられています。
研究グループはこのプロセス
をうまく制御して、アミロイド
βの産生を止めるような薬を
開発することが可能であると見
ています。

アルツハイマー病について

解説している動画です。(字幕)



 
アミロイドβの産生を阻害す
ることに賛成。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
IC阻害薬は、副作用がある為
もろ刃の刃と言えるでしょう。
つい最近も、薬の添付文書での
副作用の報告が書き換えられま
した。 免疫にガン細胞を攻撃
する大きな力が潜んでいるのを
目の当りにすると同時に、免疫
のブレーキを外すだけで、大き
な副作用の可能性もあることが
分かりました。
アミロイドβが増えると、本
来は「AICD」というものが増え
て、もうアミロイドβはいらな
いと逆に知らせる仕組みがあり、
この仕組みを制御することで、
アミロイドβの産生を止めるよ
うな薬を開発することが可能で
あることが分かったのは偉大な
業績です。認知症新薬の誕生を
期待したいと思います。

機体の中で、奇態を披露する
期待。笑

 
 
 
 
 
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