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2016-10-18 00:31:10

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診療マル秘裏話  号外Vol.419 平成27年12月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)妊娠マウス オメガ6/3比上昇で仔マウス神経細胞数減少
2)肝硬変治療薬候補がファスト・トラックの指定

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 妊娠マウス オメガ6/3比上昇で仔マウス神経細胞数減少

 
 
 
 
 
東北大学は11月19日、同大学
院医学系研究科の大隅典子教授、
酒寄信幸元研究員(現福島県立
医科大学)らの研究チームが、
妊娠マウスがオメガ6過多/オ
メガ3欠乏飼料を摂取すると、
生まれてくる、仔マウスの脳
(大脳新皮質)の神経細胞の数
が減少することを明らかにした
と発表しました。同研究成果は、
米科学誌「Stem Cells」オンラ
イン版に11月19日付けで掲載さ
れています。
脂質は三大栄養素の1つであ
り、健康の維持に重要な成分と
して広く知られています。脂質
は、脂肪酸とグリセオールから
構成されており、中でも多価不
飽和脂肪酸と呼ばれる脂肪酸は
体の中で作る事が出来ず、食物
から摂取しなければならない、
必須脂肪酸として重要とされて
います。
その中でもオメガ6およびオ
メガ3とよばれる脂肪酸の摂取
バランスが健康に対して重要で
あると言われていますが、現代
の多くの国々では、オメガ6を
豊富に含む大豆油などを摂り過
ぎていることに加え、オメガ3
を豊富に含む魚介類などの摂取
が減少しているため、オメガ6
過多/オメガ3欠乏という食事
様式が広まっています。
研究チームは、このようなオ
メガ6過多/オメガ3欠乏という
食事様式が、脳形成に与える
影響を解析するため、妊娠マウ
スにオメガ6過多/オメガ3欠乏
飼料を与え、その仔マウスの大
脳新皮質を解析しました。その
結果、生まれてくる仔マウスの
大脳新皮質の神経細胞の数が、
減少することが明らかとなりま
した。
その原因としてエポキシ代謝
物とよばれる脂質が、脳を形成
する材料となる細胞である神経
幹細胞に作用し、神経細胞産生
能を乱した事を報告しています。
更に、このような母マウスから
生まれた仔マウスは、生後から
標準的な飼料を投与しても成体
になってから過剰な不安状態を
示したということです。
同研究チームは、今回、マウ
スを用いた解析を行いましたが、
今後は同研究を基礎としてヒト
における研究を進めていく予定
だそうです。特にオメガ6につ
いては、ヒトにおける摂取の大
部分がリノール酸であり、リノ
ール酸を過剰に摂取したとして
もアラキドン酸は増えにくい事
が報告されています。
そのため、ヒトの場合は、オ
メガ6の過剰摂取よりも、オメ
ガ3の摂取不足こそが、脳形成
における重要な問題である可能
性が考えられるということです。
今回の研究成果がきっかけと
なりヒトにおける脂質栄養研究
がより活発に推進され、日本を
含めた世界の多くの国々におけ
る食生活が、改めて見直される
端緒となることが期待されます。

お魚天国の歌をお楽しみ下さい。

この歌の中で、お子さんにとって

頭が良くなるというのは、DHA(

ドコサヘキサエン酸)の働きだと

言われています。



 
 
 
脳は、オメガ3を歓迎し、オ
メガ6にノーと言う。笑

 
 
 
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2】 肝硬変治療薬候補がファスト・トラックの指定

 
 
 
 
 
 
日東電工は肝硬変治療薬候補
「ND-L02-s0201」
が、米国食品医薬品局(FDA)
からNASH(非アルコール性
脂肪性肝炎)およびC型肝炎に
伴う、肝線維症と肝硬変を対象
疾患としてファスト・トラック
(優先承認審査制度)の指定を
受けたと発表しました。

同治療薬候補は、欧米で1,
b/2,臨床試験(P1,b/
2,)、日本でP1,aを実施
しています。日東電工は13~
17日に開かれた米国肝臓学会
で、欧米P1,b/2,の中間
結果を発表しました。安全性に
問題なく、薬効の兆しがあった
ことを明らかにしました。日東
電工は同中間結果をもとにFD
Aにファスト・トラック申請を
していました。

日東電工というのは、どういう

会社かということを社長に聞いた

二ユース動画です。19分過ぎ

に肝硬変の薬とDDS(ドラッグ

デリバリーシステム)について言及

しています。



 
 
 
神聖なるファスト・トラック
の申請。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
魚の歌にあるように「魚を食
べると頭が良くなる~」という
のは、本当です。しかし妊娠マ
ウスで、摂取オメガ6/オメガ
3比が増大すると子マウスでの
脳の神経細胞数が少なくなると
いうのは、ゆゆしき実験結果で
あると思います。人間の妊婦さ
んとお子さんでも、同じことが
起こっているとすると魚が嫌い
な妊婦さんは、罪作りである事
が示唆されます。
日東電工の肝硬変治療薬候補
は、RNA 干渉を使ったもので、
既に、特許も取得しているそう
です。肝硬変だけでなく肺線維
症などの線維化疾患での治療の
効果も期待されると言われてい
ます。 現在の所、肝硬変や肺
線維症では、全く治療法がない
ことを踏まえると画期的な薬剤
であることは、間違いなく更に
この薬剤で、副作用が少ないな
がら、薬効が期待できるとなる
と素晴らしい業績と言えるでし
ょう。

画期的な薬剤で、活気を取り
戻す。笑

 
 
 
 
 
 
 
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