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2015-05-12 14:29:59

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診療マル秘裏話 号外Vol.102 平成26年12月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)特定の遺伝子異型を持つ小児の紫外線曝露は、悪性黒色腫リスクを上昇
2)グリア細胞の機能不全がうつ病に似た行動異常および睡眠障害を起こす

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】特定の遺伝子異型を持つ小児の紫外線曝露は、悪性黒色腫リスクを上昇

 
 
 
 
米国ガン学会(AACR)は11月19日、
特に青い眼と赤毛という組み合わ
せの遺伝子異型を持つ小児の紫外
線(UV)曝露は、悪性黒色腫リス
クのバイオマーカ(そばかすや
黒子の数など)と関連している事
を示した縦断研究を紹介しました。
Cancer Epidemiology, Biomarkers
& Prevention誌に掲載されました。
本研究は、非ヒスパニック系又
はヒスパニック系の白人小児477人
のDNAサンプルを対象に実施しまし
た。海や湖などで過ごす休暇や日
焼けの回数などのUV曝露の指標を
用い、さまざまなレベルのUV曝露
が黒子やそばかすの形成にどう
影響するのか、メラノーマとの
関連性が知られている遺伝要因と
の関係において評価した。

その結果、黒子の数やそばかす
密度は毎年連続的に増加し、日焼け、
休暇、長期UV曝露の総数も毎年増え
ていました。UV曝露の指標の全てが
そばかす数の増加に影響しており、
累積的な長期UV曝露はそばかす形成
の主要因でした。特に青い眼の遺伝
子変異にホモ接合のある小児は黒子
の形成に特に感受性が高く、青い眼
と赤毛の組み合わせの遺伝子異型を
持つ小児には、大きめの黒子がある
可能性が高いという結果が出ました。
また、赤毛の遺伝子異型を持つ小児
にそばかすが有意に多いことも初め
て示されました。

研究者は、今回の結果について、
「遺伝子型やUV曝露歴に基づいて、
メラノーマの高リスク群を同定する
のに重要なステップ」との認識を示
すとともに「遺伝子上高リスク小児
のUV曝露に対する詳細なガイドライ
ンや勧告の作成に役立つ可能性があ
る」と述べています。

悪性黒色腫について詳細に講義

されている動画です。



 
 
 
 
 
 
 
 
童貞と道程は、同定できません。


 
 
 
 
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2】グリア細胞の機能不全がうつ病に似た行動異常および睡眠障害を起こす

 
 
 
 
東京医科歯科大学・難治疾患研究所・
分子神経科学分野の田中光一教授と
相澤秀紀教授の研究グループは12月3日、
自治医科大学、九州大学、玉川大学と
の共同研究により、脳の一部に存在す
るグリア細胞の機能不全が、うつ病の
症状に似た行動異常および睡眠障害を
引き起こすことを発見したと発表しま
した。
この研究は、文部科学省脳科学研究
戦略推進プログラムの一環として実施
され、新学術領域研究ならびに、科学
技術振興機構戦略的創造研究推進事業
支援のもと行われました。 この研究
結果は、米科学誌「Journal of
Neuroscience」オンライン版で発表さ
れています。
人間の脳は主に、神経細胞とグリア
細胞によって構成されていますが、
その機能や役割は未だ不明な点が多く
世界中の研究者がしのぎを削って研究
しています。グリア細胞の一種である
アストロサイトはGLT-1という遺伝子
を発現し、興奮性の神経伝達物質であ
るグルタミン酸の代謝を介して、脳の
興奮性を調節します。 しかし、この
ようなグリア細胞機能の重要性がわか
っているにも関わらず、その精神・
神経疾患における役割の解明はされて
いませんでした。
今回の研究では、手綱核と呼ばれる
脳部位のグリア細胞に注目しました。
マウスの行動や睡眠への影響を調べま
した。まず、アストロサイトが発現す
るGLT-1遺伝子の欠損マウスと、優先
的にアストロサイトで遺伝子改変を引
き起こすウイルスベクターを新たに
開発しました。これらを組み合わせ、
手綱核のグリア細胞のみを遺伝子操作
することを可能にしました。
このように遺伝子操作したマウスの
神経活動を調べると、手綱核の神経
細胞の発火率が上昇して興奮が過剰な
状態にあり、脳幹部のセロトニン及び
ドーパミン産生細胞の活動性が抑えら
れていることが分かったという事です。
さらに、これらのマウスは正常なマウ
スに比べて、ストレス下における絶望
状態や不安様行動、社会回避行動など、
うつ病の症状に似た行動異常を頻繁に
示すことが分かったそうです。また、
今回作製したマウスでは、うつ病で多
く報告されている睡眠障害を引き起こ
す可能性も示唆されたということです。
「今後、既存および新規抗うつ薬の
作用機序におけるグリア細胞の機能を
明らかにできれば、副作用が少なく、
即効性のある抗うつ薬の開発が期待で
きる。」と話しています。

神経のしくみに関する動画です。

グリア細胞に関しても詳しく、分かり

やすく解説されています。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
講堂の中で不安様行動をする。笑

 
 
 
 
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編集後記

青い眼と赤毛という組み合わせの
遺伝子異型を持つ小児の紫外線(UV)
曝露は、悪性黒色腫リスクのバイオマ
ーカ(そばかすや黒子の数など)と
関連していることが分かりました。
アメリカ人と日本人の混血のお子様
で、青い眼と赤毛のお子様が、私のク
リニックを受診されました。同年代の
日本人の子供より非常に肌が弱く特に
夏の紫外線が強くなる時期では、皮膚
の病気を起こしやすい、という状態に
ありました。 このお子様の患者さん
では、悪性黒色腫を発症しないよう気
を付けるようにしたいと私は考えてお
ります。 脳の一部に存在している、
グリア細胞の機能不全が、うつ病の
症状に似た行動異常および睡眠障害を
引き起こすことが分かりました。この
発見を突破口に脳の神経細胞とグリア
細胞の機能の研究が進み、うつ病など
の病気との因果関係が明らかにされる
ことを期待しています。

グリア細胞の昨日の機能不全。笑

 
 
 
 
 
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