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診療マル秘裏話 Vol.395 平成23年6月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
目次
1) トキソプラズマ酵素が病原体を排除の免疫機能を抑制
2) ほとんどのガンに共通の「腫瘍促進たんぱく」を発見

 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
1】 トキソプラズマ酵素が病原体を排除の免疫機能を抑制

 
 
 
エイズやガン患者が感染する
とけいれんなどを引き起こす
「トキソプラズマ原虫」の持つ
酵素が、病原体を排除する免疫
機能を抑制することを、大阪大
免疫学フロンティア研究センタ
ーの竹田潔(たけだ・きよし)
教授らのチームがマウスで解明
し、6月13日付米医学誌
(電子版)に発表しました。

免疫が低下する結果、トキソ
プラズマ症が発症しやすくなり
ます。健常者はほぼ発症しませ
んが、妊婦が初めて感染すると
流産することもあります。竹田
教授は、「酵素の働きを抑える
薬剤開発につながる」と話して
います。

酵素はROP18です。チー
ムはROP18を持たない原虫
を作製しました。これをマウス
10匹に投与し、通常の原虫を
投与したマウスと比べました。
すると、通常の原虫ではマウス
が9日後に全滅したのに対し、
ROP18のない原虫では、9
日後には全10匹が生き残り、
20日後も4匹が残りました。

チームは、ATF6βという
タンパク質が免疫機能を持つ事
を発見しました。ROP18が
このタンパク質を分解し免疫を
低下させることも突き止めまし
た。

原虫は世界で数十億人、日本
では数千万人が感染していると
の試算があります。 チームの
山本雅裕(やまもと・まさひろ)
准教授は「原虫は免疫を抑制す
る他の酵素も持つ可能性があり、
特定を進めたい」と話していま
す。

トキソプラズマに関する動画です。



 
 
 
 
 
原虫の原註。笑

 
 
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2】 ほとんどのガンに共通の「腫瘍促進たんぱく」を発見

 
 
 
九州大病院先端分子・細胞
治療科の高橋淳講師(血液腫瘍
内科学)や同大生体防御医学
研究所の谷憲三朗所長らの研究
グループは6月14日ほとんど
のガンに共通して存在し、ガン
の進行を後押しする働きがある
とみられる「腫瘍促進たんぱく」
を発見したと発表しました。
一部のガンでは、こうしたたん
ぱくが見つかっていますが、
今回は11種類で確認されてお
り、ガンの早期発見や治療・
予防につながる可能性があると
いうことです。

英国の科学電子雑誌「サイエ
ンティフィック・リポーツ」に
6月14日掲載されました。

高橋講師によると、肺ガンや
大腸ガンなど7種類のガンの
患者さん約170人を検査した
ところ、精巣以外ではほとんど
検出されない特定のたんぱくが、
ガン細胞で異常に増加している
ことが分かりました。

このたんぱくには不必要にな
った細胞の細胞死を抑制する働
きがあります。こうした細胞が
ガン化しているとみられ、たん
ぱくを多く含むマウスで実験し
たところ、40匹のうち19匹
が悪性リンパ腫、14匹が肝臓
ガンを発症しました。異常増加
は11種類のガンで確認され、
日本人に発症するガンの約8割
を網羅できるということです。

牛乳にも、腫瘍促進蛋白がある

可能性があります。



 
 
 
 
 
 
細胞死を抑制させず、ガンを
よくせい! 笑

 
 
 
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編集後記

トキソプラズマ症は、これま
でこれといった治療法はありま
せんでした。しかしこうした
メカニズムが明らかになれば、
必ず治療法もついてくるものと
考えられます諦めずに研究を粘
り強く続けていただきたいと考
えています。 不必要になった
細胞の細胞死は、ネクローシス
ではなく、アポトーシスで起こ
ります。アポトーシスを抑制す
ることでガンは、生き残ろうと
しているわけです。そこの抑制
を解いてあげれば、異常細胞で
あるガン細胞はアポトーシスに
陥り、あっというまに消滅する
はずです。こうしたメカニズム
の研究もガンの制圧には、絶対
必要と考えます。早く臨床試験
までこぎ着けられるといいなと
思います。

移譲造花の異常増加。笑

 
 
 
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