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診療マル秘裏話 Vol.199 平成19年9月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  脳内の情報伝達のコントロール
2)「破骨細胞」の寿命を調節して骨量の維持

 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 脳内の情報伝達のコントロール

脳の神経細胞で行われる情報伝達
が活発化し過ぎないよう適切にコン
トロールするタンパク質を自然科学
研究機構生理学研究所(愛知県岡崎
市)の瀬藤光利(せとう・みつとし)
准教授らのチームが発見、9月7日付
の米医学誌セルに発表しました。

「スクラッパー(壊し屋)」と
命名されたこのタンパク質の働きを
利用すれば、情報伝達に異常が生じ
る統合失調症やアルツハイマー病
などの治療につながる可能性がある
ということです。

また「ジョジョの奇妙な冒険」
などで知られる人気漫画家荒木
飛呂彦(あらき・ひろひこ)さん
が「壊し屋」のイメージをイラスト
に描き、研究成果が掲載された号の
表紙を飾りました。

体内には、不要になったタンパク
質に目印を付けて分解してしまう
仕組みがあります。研究チームは
コンピューターを使い、人のゲノム
(全遺伝情報)のデータから、神経
細胞でこの仕組みを担っていると
予想される遺伝子を特定しました。
マウスでこの遺伝子を欠損させると、
スクラッパーが作られなくなり、脳
の情報伝達物質が過剰に放出される
ことを確認しました。

この結果、スクラッパーが情報
伝達を担う余分なタンパク質に目印
を付け、伝達が行き過ぎないよう
制御していると判断しました。

タンパク質分解酵素の働きを動画

にまとめたものです。

www.youtube.com/watch?v=E6SxTDvYD_0

 
 
 
 
 
 
 
 































マグロの養殖では、成魚を制御す
るのが難しい。笑

 
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2】 「破骨細胞」の寿命を調節して骨量の維持

骨を作る細胞に作用していると考
えられていた女性ホルモンが、骨を
分解する「破骨細胞」の寿命を調節
して骨量を維持していることを、
東京大などの研究グループが突き止
めました。これにより女性ホルモン
の欠乏によって閉経後に骨粗しょう
症を発症するメカニズムの一端が明
らかになりました。新しい治療薬
開発にもつながる可能性があり、
9月7日付の米科学雑誌「セル」
(電子版)に掲載されます。

健康な人では、骨をつくる骨芽
細胞と、骨を分解・吸収する破骨
細胞との働きが釣り合い、一定の
骨量が保たれます。閉経などにより
女性ホルモンが欠乏するとこのバラ
ンスが崩れ、骨粗しょう症を引き起
こします。しかし、そのメカニズム
は分かっていませんでした。

研究グループは、女性ホルモンに
結合する受容体に着目しました。骨
表面の破骨細胞からこの受容体を
なくしたマウスを、遺伝子操作に
よって作りました。このマウスは足
の骨と背骨で骨量の低下がみられ、
破骨細胞の数が増えていることが分
かりました。

通常のマウスの破骨細胞に女性
ホルモンを投与すると、「アポトー
シス」と呼ばれる細胞死を引き起こ
す遺伝子の働きが活発になり、破骨
細胞の細胞死が進みました。しかし、
女性ホルモン受容体を持たない
マウスの破骨細胞では、遺伝子の働
きに変化はなく、細胞死も進みませ
んでした。

骨粗鬆症について解説した動画です。

www.youtube.com/watch?v=w8uE6OzX7pE
 
 
 
 
 
 
 
 





























骨稜の骨梁が少なくなり、骨量が
減った。笑

 
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編集後記

脳内の情報伝達の制御の仕組みは、
まだ端緒についたばかりです。SSRI
やSNRIやMARTAといった最先端の薬
が、精神科領域で常用されるように
なったことは喜ぶべきことです。
しかしその一方新たな薬の副作用が
問題となっています。三環系や四環
系の抗鬱薬と比べると、かなり副作
用が少なくなっているとはいえ、
「自殺企図」などの重篤な副作用が
報告されていることは残念です。
また消化器の病気のある患者さんに
使いにくいのも残念なところです。
女性ホルモンと破骨細胞の細胞死の
メカニズムが解明されたことで、
女性の骨粗鬆症の早期発見に拍車が
かかることを祈っています。

拍車がかかっても、給料は薄謝です。笑

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