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診療マル秘裏話 Vol.198 平成19年9月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  成人の難治性ぜんそくの原因
2) 左右の神経の混線を防ぐ仕組み

 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 成人の難治性ぜんそくの原因

成人に多い難治性ぜんそくは、
かぜなどによるのどの炎症で
免疫細胞の一種が悪玉化し、
特殊なアレルギー反応が起きる
のが原因とする研究結果を、
兵庫医大の中西憲司(なかにし・
けんじ)教授(免疫学)らが
マウス実験でまとめ、米科学
アカデミー紀要(電子版)に8月
28日発表しました。

小児ぜんそくはカビやダニなど
が原因で起きることが多いのです
が、成人ぜんそくは自分の体が作
り出す炎症関連物質が悪さをして
いるのではないかと推測されてい
ます。。中西教授は「この物質の
働きを弱められれば深刻な症状の
軽減につながる」と話しています。

佐賀大、大阪大との共同研究で
明らかになりました。中西教授は
マウスののどに毒素を入れて炎症
を起こし、反応を分析しました。
炎症部位から出る物質がリンパ球
の一種に働きかけて異常な免疫
反応を起こし、呼吸困難や気管支
炎を招くことを突き止めました。

こうした免疫反応は繰り返し起
きてぜんそく症状が悪化しますが、
この物質を抑えると症状が治まる
ことも確認しました。

中西教授は「成人ぜんそくが
慢性化する仕組みが解明できた。
大型動物でも実験したい」と話し
ています。

大人の喘息に関しての動画です。

www.youtube.com/watch?v=5C6WmkJeRRY

 
 
 
 
 
 
 
































成人喘息は、聖人全速ではあり
ません。笑

 
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2】 左右の神経の混線を防ぐ仕組み

左右の神経の混線を防ぐ仕組み
を、理化学研究所の岩里琢治・副
チームリーダーらがマウスの研究
で突き止めました。神経細胞の
先端部分のたんぱく質が、運動
機能をつかさどる脊椎(せきつい)
内で逆方向への延伸を食い止めて
いました。両手が一緒に動いてし
まう先天性疾患の原因解明や再生
医療研究に役立つということです。

研究グループは、左右の足を
一緒に動かしウサギのように跳び
はねて歩く突然変異マウスを偶然
見つけ、「ミッフィー」と名付け
ました。

通常、マウスやヒトは左半身の
動きを右側の脳、右半身を左側の
脳が制御します。左右の大脳皮質
から伸びた神経は脊椎の手前で
交差し、左右反対側に伸びて筋肉
を動かす末梢(まっしょう)神経
とつながっています。脊椎内は
「正中線」という境界線で左右に
区切られており、境界線には神経
の「進入禁止」標識の役割を果た
す膜たんぱく質があります。神経
細胞の先端が正中線にぶつかると、
神経は境界線を越えない仕組みに
なっています。

しかし、「ミッフィー」を調べ
ると、脊椎内の神経の多くが左右
の境界線を越えて混線していまし
た。遺伝子解析の結果、「αキメ
リン」というたんぱく質をつくる
遺伝子が壊れていました。研究
チームは、αキメリンが境界線を
越えて神経が伸びないようにする
役割を果たしていることを、培養
細胞などの実験で明らかにしまし
た。8月24日の米科学誌「セル」
に掲載されました。

中枢神経系の解剖生理学の動画

です。

www.youtube.com/watch?v=Qt-4gU7BVBc

 
 
 
 
 
 
 
 
 








































今戦は、混線から、混戦となっ
た。笑

 
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編集後記

炎症関連物質とは、いかなる
ものでしょうか?一応、米科学
アカデミー紀要(電子版)の
ホームページにアクセスして裏
をとろうとしたのですがみつか
りませんでした。炎症関連物質
を抑制することで喘息の治療が
容易になるとすれば、大発見で
しょう。今でも喘息は、子供の
病気と決めつけている人がいま
す。成人してから喘息を発症す
る人は、多くこの病気をなめて
かかると命を落とします。
左右の神経の混線を来す病気は、
私もお目にかかったことがあり
ません。でも病気は切実です。
このメカニズムが分かったこと
で病気が治療できれば、患者
さんにとってはこの上ない福音
となることでしょう。さらに
需要の多い再生医療研究に役立
てば再生医療を待ち望んでいる
患者さんにとっても福音となり
ます。

重要な研究は、需要も多い。笑

 
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