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診療マル秘裏話 Vol.448 平成24年6月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次
1)  「グレリン」の働きを抑えるペプチド
2) 間葉系幹細胞移植が自己免疫疾患に有効

 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 「グレリン」の働きを抑えるペプチド

埼玉大の坂井貴文(さかい・たかふみ)
教授らの研究チームは6月21日、食欲
を刺激するホルモン「グレリン」の働き
を抑えるペプチド(アミノ酸化合物)を
人工的につくり出すことに成功したと
発表しました。研究成果は米科学アカデ
ミー紀要電子版に掲載されました。

坂井教授によると、将来的にはメタボ
リック症候群に効果がある抗肥満薬を低
コストで製造することが期待できるとの
ことです。

グレリンは胃から分泌され、受容体と
結合することで摂食を促します。坂井
教授らは、高速分子進化技術という手法
を使い、256億種のペプチドとその
配列情報が記録されたDNAの混合液を、
細胞膜上の受容体に振りかけるなどの
作業を繰り返しました。

これらの受容体と結び付いたペプチド
数種類を取り出し、グレリンを掛け合わ
せて解析すると、既存の配列とは異なる
新規の1種類で、グレリンが受容体と
結合しようとするのを阻む作用を持って
いることが判明しました。このペプチド
を投与したマウスでも実際に抑制効果が
認められました。

坂井教授は「まだ抑制する効果は小さ
いが、改良で高められる。今回の手法を
さまざまな受容体に応用できる可能性が
ある」と話しています。

グレリンの発見者の寒川教授のペプチド

ホルモンに関する講演の動画です。

www.youtube.com/watch?v=6zAd0-dhgqA

 
 
 
 
 
 
 
https://www.youtube.com/watch?v=6zAd0-dhgqA



























主砲の手法。笑

 
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2】間葉系幹細胞移植が自己免疫疾患に有効

骨髄や脂肪組織から採取される「間葉
系幹細胞」の移植が、糖尿病やリウマチ、
強皮症などの自己免疫疾患の治療につな
がる仕組みの一部を岡山大の秋山謙太郎
(あきやま・けんたろう)助教(再生
歯科医療学)のグループが解明し、6月
22日発表しました。間葉系幹細胞は
免疫細胞を死滅させ、過剰な免疫反応を
抑えていました。

グループは「より効果が高く、副作用
が少ない治療法の開発が期待される」と
話しています。

1型糖尿病などの自己免疫疾患は、
免疫細胞が体の組織を異物と捉え攻撃し
て起こります。間葉系幹細胞は骨や筋肉、
神経などの細胞になることができます。
しかし、これまで、なぜ治療効果がある
のか詳しい仕組みは不明でした。

今回の研究では、移植された間葉系幹
細胞は特有のタンパク質を出し、免疫を
担当するT細胞を呼び寄せて接触、T細
胞を刺激して細胞死を誘導していたこと
が判明しました。

ヒトでは、強皮症の患者に幹細胞を
移植後、T細胞の減少を確かめました。

自己免疫疾患の大腸炎、強皮症にした
マウスにそれぞれ幹細胞を移植すると
効果がありました。一方、特有のタン
パク質と、T細胞を刺激する物質が出な
いようにした幹細胞を移植すると、効果
はほとんど見られませんでした。

成果は米科学誌セル・ステム・セルに
発表されました。

自己免疫性疾患といえば、甲状腺の病気

などが思い浮かびますが、甲状腺の病気

といえば、時の人サッカー日本代表の

本田選手の手術痕のことが取りざたされて

います。下世話ながら、そのことに関する

動画です。

www.youtube.com/watch?v=P9TtNfvT59s

 
 
 
 
 
 
 
 


























 
高価な効果。笑

 
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編集後記

抗肥満薬の開発には、世界中の研究者
がしのぎを削っています。しかしマジン
ドール(商品名サノレックス)以外には、
商品化されていません。マジンドールに
も間質性肺炎などの副作用があり、長期
の安全性が保証されていないのが実情で
す。グレリン受容体がグレリンと結合す
るのを阻害するペプチドの発見は画期的
と言えましょう。ただペプチドであって
も、副作用がある可能性は残っているの
で、慎重に解析して商品化して欲しい
ものです。とくにグレリンは、アンチ
エイジングの作用があることが、分かっ
ています。従って、このグレリンの作用
を阻害するペプチドが、老化を促進する
などということがあっては、ならないと
考えています。幹細胞の移植によりT細胞
を刺激して細胞死を誘導していたなんて
本当に信じられない大発見と言えましょ
う。早く自己免疫性疾患の治療に繋げて
欲しいものです。

担当が短刀を抜いた。笑

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