最新号より450号前のメルマガ

2014-06-09 20:58:19

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.98 平成17年10月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
目次
1) 西ナイル熱の恐怖
2) 子宮頸ガンのワクチンについて

 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】西ナイル熱の恐怖

米国帰りの川崎市の30代男性が
西ナイル熱に感染していた問題で、
厚生労働省は10月3日午後、感染
確認を発表し「通常、人から人へ
や、患者を刺した蚊からの感染は
なく、男性から感染拡大する恐れ
はない」と冷静な対応を呼び掛け
ました。

男性は川崎市の会社員で、既に
回復しているということです。
流行地の米国で蚊に刺されている
ことや発症までの期間などから
「滞在中に感染した可能性が高い」
(厚労省)とされています。

同省は自治体と日本医師会に、
流行地から帰国して疑わしい症状
がある患者に注意し、国への報告
も徹底するよう再度通知しました。
流行地への渡航者には虫よけ剤の
使用や戸外での長袖、長ズボン
着用など防止策を取るようあらた
めて注意喚起しました。

厚労省によると、男性は8月28日
から9月4日まで米カリフォルニア
州ロサンゼルスに滞在したとの
ことです。帰国直後から発熱や
頭痛を訴え、その後発疹(ほっ
しん)も出て、7日に近くの医療
機関、10日には川崎市立川崎病院
を受診しました。

男性が、数多く患者が出ている
同州を訪れたことや「何回か蚊に
刺された」と話したこと、潜伏
期間などから西ナイル熱感染の疑
いが浮上しました。国立感染症
研究所で血液を検査した結果、
感染した場合にできる抗体が確認
され、確定診断されました。

国内では今回も含め、原因ウイ
ルスは見つかっていない。

厚労省によると、西ナイル熱の
潜伏期間は通常2-6日間ということ
です。一般的に約80%は症状が
出ないが、39度以上の突然の発熱
で発症し、頭痛や発疹などがみら
れ、重症化するのは高齢者を中心
に1%程度ですが、高熱や脳炎で
死亡する可能性があります。

以前にも西ナイル熱について
とりあげたことがありましたが、
ついに感染者が出てしまいました。
この患者さん自体は人にうつす
可能性がないということですが、
アメリカから貨物に乗って成田
やセントレア、関空などで蚊を
輸入しないとは限りません。しか
も西ナイル熱はマラリアと違い
ハマダラ蚊だけでなく、通常の
アカイエ蚊でもうつる能力がある
ということです。是非皆さん夏場
空港の近くに行って蚊に刺され
ないようにしましょう。

ウエストナイルウイルスに関する動画

です。

www.youtube.com/watch?v=dqg29PbYe0k

 
 
 
 
 
 
 
 































蚊はすべておそろしいか(蚊)?

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
2】子宮ガンのワクチンについて

米医薬品大手メルクは10月6日、
子宮頸(けい)ガンを起こす特定
のウイルス感染を防ぐため同社が
開発中のワクチンに、欧米や
アジアでの大規模な臨床試験の
結果、非常に高い効果がみられた
と発表しました。

ワクチンでガンが防げれば、特
に発展途上国で患者を大幅に減ら
せるため画期的な成果となります。
日本でも若い世代の子宮頸ガンが
増加傾向にあり、無防備な性交渉
によるウイルス拡大も一因と疑わ
れているため、関心を集めそうです。

このワクチンは、子宮頸ガンの
原因の約70%を占める16型と
18型をはじめ、計4種のヒト
パピローマウイルス(HPV)の
感染予防が目的です。

臨床試験は米大陸と欧州、シン
ガポールなど計13カ国で16-26歳
の女性約1万2000人を対象に実施
しました。半数には約半年かけて
ワクチンを3回接種、残り半数
には偽のワクチンを与え、平均で
2年間追跡しました。

偽薬のグループでは36人に
前ガン病変や初期のガンがみられ
ましたが、ワクチン接種者では
1人だけで、ガンの危険を97%
減らせると分かりました。

米紙ニューヨーク・タイムズに
よると、メルクは2006年の販売
開始を目指しています。同様の
子宮頸ガン予防ワクチンは、英
グラクソ・スミスクラインも開発
中だそうです。

このメルマガを書いた時点では、
頸ガンが予防で来て良かったと
思っておりました。しかし、その
後、頻度は少ないながらも重篤な
副作用が出現することが分かりま
した。予防効果が6年ぐらいしか
持続しないそうです。そのような
情報がなかったので、ぬか喜びし
てしまいましたが、これらのワク
チンの欠点が指摘されるにつれ、
副作用対策がきちんとされてから
ワクチン接種を再開すべきだとい
う意見に変わりました。私の娘に
もワクチン接種を行いましたが、
幸いにして副作用は、みとめられ
ませんでした。

子宮頸ガンワクチンの副作用に関する

動画です。

www.youtube.com/watch?v=2goL-OR9JQw

 
 
 
 
 
 
 
 





























 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
編集後記

感染症はやがて制圧されると言
ったえらいお医者さんがいました。
しかし近年SARSやAIDSや西ナイル熱
やエボラ出血熱などのウイルスで起
こる新しい致死的病気が増えていま
す。さらに最近、細菌(笑)でも
MRSAやマルトフィリア(多剤耐性
緑膿菌)多剤耐性腸球菌などの抗生
物質が効かない菌が院内感染し人が
亡くなっています。制圧されるどこ
ろか益々凶悪化しているようにも思
われます。皆さん冒頭の大先生の
言葉を信じず、感染症には注意しま
しょう。

大勢が耐性菌となった。笑

************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨

職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント