最新号より200号前のメルマガ

2014-06-14 19:41:47

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白・美肌 ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.349 平成22年8月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
目次
1) 発生や生命維持に不可欠である極小遺伝子
2) 不妊を回避するメカニズム

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

1】 発生や生命維持に不可欠である極小遺伝子

生命活動に大きな役割を果たさ
ない「遺伝子のごみ」と考えられ
てきた小さな遺伝子が、発生や
生命維持に不可欠であることを、
自然科学研究機構基礎生物学研究
所(愛知県岡崎市)のチームが
ショウジョウバエで初めて突き止
め、米科学誌サイエンスに発表し
ました。

生命活動を支える多様な
たんぱく質は、遺伝子の情報を基
に、平均400個のアミノ酸が連
なって作られます。それより小さ
い極小たんぱく質は「ペプチド」
と呼ばれます。

同研究所の影山裕二・特任助教
(分子遺伝学)らは、わずか11
個のアミノ酸からなる世界最小の
ペプチドを作る「pri遺伝子」
を07年に発見しました。その
機能をショウジョウバエで詳しく
調べました。

pri遺伝子には、幼虫がはい
回るのに欠かせない腹側の突起
構造を作る遺伝子が働き出す
スイッチの役割があり、さなぎ
から成虫になるなどの段階で重要
な役割を担っていました。先天的
にこの遺伝子を持たないショウ
ジョウバエはふ化せず卵の段階で
死に、発生にも深くかかわってい
ました。

従来の遺伝子研究は、大きい
たんぱく質を作る遺伝子が主な
対象でした。一方で、ペプチドを
作るこうした極小遺伝子はヒトに
も推定3000個あるとされます
が、機能はほとんど分かってませ
ん。影山さんは「新分野として
今後、さまざまな未知の機能が見
つかるかもしれない」ということ
です。ペプチドが生体内で示す
血圧降下や中性脂肪低下などの
作用を食品・医薬品に応用する
研究が進んでおり、この遺伝子群
の研究が開発を促進する可能性も
あるということです。

影山裕二特任助教授の出演されて

いる、ペプチド遺伝子に関する動画

です。

www.youtube.com/watch?v=tD6tBXj2ESY

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 








































昨日未知の機能が見つかった。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
2】 不妊を回避するメカニズム

ショウジョウバエに、精子を
つくる幹細胞を効率よく増やして
不妊を回避するメカニズムがある
ことが、7月26日までの自然
科学研究機構基礎生物学研究所
(愛知県岡崎市)の小林悟
(こばやし・さとる)教授らの
研究で分かりました。米科学アカ
デミー紀要電子版に掲載されます。

小林教授は「人の不妊治療の
研究に役立つ可能性がある」と話
しています。

研究チームによると、多くの
生物の精巣には「ニッチ細胞」と
呼ばれる細胞があり、それに接す
る始原生殖細胞が精子幹細胞にな
り、精子をつくり出しています。
不妊の一部は、病気などで始原
生殖細胞が減少して起きると考え
られています。

研究チームは今回、ショウ
ジョウバエにニッチ細胞を増やす
遺伝子と、減らす遺伝子を発見し
ました。通常は二つの遺伝子の働
きが保たれ、一定数の精子が生み
出されていました。

一方、始原生殖細胞が減少する
と、ニッチ細胞を減らす遺伝子の
働きが抑制されてニッチ細胞が
増加し、始原生殖細胞が精子幹
細胞になるのを助けていました。

こうした結果から、効率よく
精子幹細胞がつくられるように
なり、不妊を回避するメカニズム
が働いていたと結論付けました。

金魚の精子の観察から高校生の

探究心を深める実験の動画です。

www.youtube.com/watch?v=DTjh1RDMuS0
 
 
 
 
 
 
 
 
 






























生死を誓詞した精子たち。笑

 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
編集後記

いずれもショウジョウバエの
研究で明らかになったので、臨床
応用するにはまだ時間がかかり
そうです。血圧やコレステロール、
中性脂肪などが簡単にペプチドの
研究からコントロールされるよう
になれば、画期的な薬も生まれる
ことでしょう。X染色体の劣化
から、精子を作る機能が人間でも
衰えてきているということが明ら
かになっています。今後ますます
男性側の要因による不妊症の発症
が多くなると考えられ、早く治療
に応用されることが望まれます。

車の劣化からレッカー移動。笑

 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント