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診療マル秘裏話 Vol.97 平成17年10月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次
1) 糖尿病の最近の知見1
2) 糖尿病の最近の知見2

 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。いつも当マガジンを楽しみにしていただき誠に有
難うございます。

1】糖尿病の最近の知見1

インスリンを作る膵臓(すいぞう)
の細胞を、試験管内で大量に培養
することに田中紀章(たなか・のり
あき)岡山大教授(消化器・腫瘍=
しゅよう=外科)、小林直哉
(こばやし・なおや)助手らが成功、
米科学誌ネイチャー・バイオテクノ
ロジーに26日、発表しました。

1型糖尿病の患者などに膵臓など
の移植が行われていますが、提供者
不足が課題と言われています。培養
は無限に増やすことができるという
ことで、移植できるようになれば多
くの患者さんの治療に役立つとされ
ています。

小林助手らは、膵臓の中でインス
リンを作る膵島のベータ細胞を使い、
試験管内で細胞を増殖させる遺伝子
を導入し培養しました。約250種類
のうち1種類の培養細胞がインスリン
を分泌し、糖に反応して分泌量を
調節していることを確認しました。

増殖させたまま移植すると安全性
に問題があるため、遺伝子組み換え
でこの遺伝子を切断、細胞を安定化
させたということです。

この細胞は通常のベータ細胞の
4割のインスリンを分泌しており、
300万個に増やした細胞を糖尿病の
モデルマウスに移植した実験で、30
週にわたり血糖値を正常に保つこと
ができたそうです。

患者さんへの移植に使うには、
拒絶反応がないようにする
方法などの研究が必要といわれてい
ます。

小林助手は「調節機能のある
ベータ細胞を移植すれば定期的な
インスリン投与をせずに済み、患者
の負担を減らすことができる」と話
しています。

細胞の自動培養システムについての

動画です。

www.youtube.com/watch?v=AxYjnnUATRs

 
 
 
 
 
 
 
 
 





































早く移植が実用化されると異色の
治療法となりますね。笑

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2】糖尿病の最近の知見2

インスリンを作る膵島(すいとう)
細胞を重症の糖尿病患者の肝臓に
移植する治療で、移植直後に起きる
拒絶反応を抑える動物実験に、理化
学研究所免疫・アレルギー科学総合
研究センター(横浜市)の谷口克
(たにぐち・まさる)センター長と
福岡大の安波洋一(やすなみ・よう
いち)・助教授らのチームが27日
までに成功しました。近く米科学誌
に掲載されるとのことです。

現在の膵島細胞移植では、免疫
抑制剤を使っても拒絶反応で膵島
細胞が破壊されるため、2-3回移植
を行う必要があるということです。
今回の成果で移植細胞が拒絶によっ
て壊されるのを防ぎ、治療効果を高
めることが期待されます。

実験では、重症糖尿病のマウスに
膵島細胞を400個移植すると血糖値
は正常になったが、100個だと改善
されませんでした。原因を調べると、
移植約6時間後をピークに大量に
出現する白血球の一種が生理活性
物質を出して膵島細胞を破壊し、
その過程にNKT細胞という
リンパ球が関与しているのが分かり
ました。NKT細胞の働きを制御す
る糖脂質の一種を投与したところ、
拒絶反応が抑制されたということ
です。

チームは「この糖脂質は人間でも
NKT細胞の制御効果が確認されて
いるので、拒絶反応の抑制が可能に
なるだろう」と言っているそうです。

膵島の自己移植についての会見の

動画です。

www.youtube.com/watch?v=IiRXaKSo8B4

 
 
 
 
 
 
 
 
 







































拒絶反応が今まで糖尿病の移植
治療を拒絶してきました。笑

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編集後記

膵島のβ細胞の移植治療もゴール
が目前ですね。しかし医療費を抑制
したイギリスの病院では糖尿病は
生活様式が病気の悪化をきたしたと
いう判断でなかなか治療が受けられ
ないそうです。さらに医師や看護師
や透析の機械を預かる技師
(臨床技師)が不足しています。
それはこれらの人材が医学部などの
学校を卒業後国外に流出している
からです。糖尿病性腎症の透析は
お金持ちでも受けられなくなりつつ
あるということです。小泉首相も
自分や肉親が糖尿病になってみれば、
痛みがわかるのではないでしょうか?

透析の機器に投石しては、いけま
せん。笑

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