最新号より100号前のメルマガ

  1. Home
  2. 最新号より100号前のメルマガ

2017-03-05 07:57:52

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
 
 
診療マル秘裏話 Vol.591 平成27年4月9日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)ヒトの小脳運動学習を短時間で測定し定量評価する
2)人工知能を用いた、転倒・転落の事前防止システム

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ヒトの小脳運動学習を短時間で測定し定量評価する

 
 
 
 
 
東京医科歯科大学は 3月19日、
ヒトの小脳運動学習を短時間で
測定し新しい指数を用いて定量
評価する装置を世界で初めて、
開発したと発表しました。
この研究成果は、同大大学院
医歯学総合研究科 脳神経病態
学分野(神経内科)の水澤英洋
特任教授、横田隆徳教授と石川
欽也教授 (現・長寿健康人生
推進センター)の研究グループ
と理化学研究所脳科学総合研究
センターの永雄総一チームリー
ダーとの共同研究によるもので
す。国際科学雑誌「PLOS ONE」
オンライン版に 3月18日付けで
掲載されています。
小脳が関わる運動学習につい
ては、これまで正確、定量的に
測定できる簡便な装置は存在し
ていませんでした。そのため、
運動学習がどのように維持され、
老化で低下するのか、また小脳
に障害がある患者ではどの程度
運動学習が障害されているのか
など、多くの点が不明でした。
研究グループは、タッチパネ
ル画面上にランダムに表示され
る指標を指でタッチするという
運動を、水平方向に視線をずら
す「プリズム」の有り無しで繰
り返し行うことで小脳運動学習
を評価するシステムを開発しま
した。この手の到達運動による
プリズム適応を用いたシステム
は、ヒトが運動を学習する過程
をリアルタイムに短時間で測定
でき、Adaptability index(AI)
という指数を用いて、運動学習
機能を定量評価することを可能
にしたそうです。
小脳機能は主に診察で主観的
に評価されていましたが同研究
による客観的に、短時間で定量
評価する検査を用いることで、
脳の老化、病気のより正確な
理解、治療効果の判定など、様
々な面での臨床応用が期待でき
ます。同研究グループは今後、
脳の発達、認知症の診断、自閉
症や統合失調症といった、精神
疾患への応用についても研究を
行っていくということです。

小脳について解説している動画

です。



 
 
鷹揚とした気分で応用問題を
考える。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
2】 人工知能を用いた、転倒・転落の事前防止システム

 
 
 
 
 
NTT東日本関東病院とUBICは3
月16日、医療における予測困難
な有害事象の防止を目指して、
人工知能を用いた転倒・転落の
事前防止システムを共同で開発
していることを明らかにしまし
た。
同システムは、UBICが開発し
た人工知能が電子カルテを解析
することで、入院患者の転倒・
転落の予兆を察知し、未然にそ
うした事故を防ぐことを目的と
したものです。NTT 東日本関東
病院では、一般病床の平均在院
日数は10.6日で、そのおよそ半
数が6日以内ということで、短
期間の間でケアをする必要があ
りながらも、看護師が多忙なた
め、状況の把握が難しいなどの
課題があり、個々の患者の転倒・
転落リスクを迅速に察知する事
に優れたソリューションが求め
られていたそうです。
現在、病院では様々な要因に
より患者の転倒リスクが高まっ
ている一方で、その対策が十分
に施せないという課題を抱える
ようになっています。
すでに2015年2月、同病院に
おいて共同研究を実施しました。
転倒・転落の前兆行動が記載さ
れた患者さんの電子カルテを
教師データとして用い、1万674
9 件という患者さんが特定され
る個人情報を含まない大量のカ
ルテに対して、患者さんごとの
リスクをスコア表示できること
を確認し、実際に転倒・転落の
リスクが高いと思われる患者さ
んのカルテを短時間でリスクが
高い順に確認できることを示し
たそうです。
同研究に用いられた人工知能
「バーチャルデータサイエンテ
ィスト(VDS)」 は専門家の判断
(暗黙知)を、暗黙知のまま学び、
ビッグデータ解析を可能にする
もので、今回の研究では、医療
スタッフの知見を学び、電子カ
ルテから院内の有害事象を予見
することで、より質の高い患者
ケア実現を支援することを可能
にするということです。
今後は、NTT 東日本関東病院
としては、さらに効率よく重要
な情報を選択することができる
よう、院内での取り組みを行っ
ていくとするほか、UBICとして
は、医療分野の人工知能の活用
に向け、専門家の暗黙知を用い
て、様々な医療分野での利用を
促進していきたいとしており、
2015年度中に他要因も含めた大
規模データに対する検証と予測
ロジックの確定を行い、プロト
タイプの開発・導入による実現
場での運用を開始したいとして
います。
今回の取り組みはあくまで第
1段階であり、順次、第2、第3
フェーズへと歩を進めたいとい
うのが、両者の意向となってい
ます。

介護の分野で人工知能が活躍

しているという動画です。



 
 
 
4月以降、遺稿をもとに、
伊興のお寺に行こう。笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
ヒトの小脳運動学習を短時間
で測定し、新しい指数を用いて
定量評価する装置が世界ではじ
めて、開発されたのは意義深い
ことであると思います。客観的
に、短時間で定量評価する検査
を用いることで脳の老化、病気
のより正確な理解、治療効果の
判定など様々な面での臨床応用
がなされる事を期待しています。
入院患者の転倒・転落の予兆
を察知し、未然にそうした事故
を防ぐことができるソリューシ
ョンが開発されたのは、素晴ら
しいことであると思います。
是非、2015年度中に他要因も
含めた、大規模データに対する
検証と予測ロジックの確定を行
い、プロトタイプの開発・導入
による実現場での運用を開始し
て欲しいものです。

懐紙を介して、開始を告げる。


 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。