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2017-03-10 06:18:04

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診療マル秘裏話  号外Vol.542 平成28年5月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)膜蛋白質が受精能を持つ精子産生に重要な働き
2)iPS 細胞から腎臓の元となる細胞の増殖に成功

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 膜蛋白質が受精能を持つ精子産生に重要な働き

 
 
 
 
 
 
順天堂大学は4月13日、精巣
内生殖細胞上の膜蛋白質「TEX1
01/Ly6k 複合体」が、生体内で
受精能を有する精子産生に極め
て重要な働きを担うことを分子
レベルで明らかにする研究結果
を発表しました。
この研究は、同大大学院医学
研究科・環境医学研究所の荒木
慶彦先任准教授ら研究グループ
によるものです。研究成果は、
英科学誌「Scientific Reports」
電子版に3月23日付けで掲載さ
れています。先進国諸国の少子
化問題を解決する上で、「生殖
機構の解明」は重要な研究課題
の1つとされています。 哺乳
動物の雄性生殖細胞には、GPI
アンカー型に分類される膜蛋白
質が存在しており、生殖過程に
重要な役割を果たしている事が
分かっています。その1つであ
る、「TEX101/Ly6k 複合体」の
重要性は示唆されていましたが、
精子機能への明確な関与は明ら
かになっていませんでした。
今回、研究グループは、生殖
機構における、TEX101/Ly6k の
役割について、その共役分子で
あるLy6kのノックアウトマウス
におけるLy6kの発現動態を解析
しました。これら二分子の生体
内相互作用を詳細に、検討しま
した。その結果、この膜蛋白質
は、相補的分子のTEX101が存在
しないと生殖細胞内に安定して
存在することができず、すみや
かに分解されてしまうことが明
らかになりました。また、これ
ら二分子が安定して発現してい
る培養細胞を用いて、それぞれ
一方の遺伝子の働きを阻害した
ところ、その相補的分子の発現
が劇的に減少することが判明し
ました。これは、TEX101および
Ly6kがそれぞれ単独で機能して
いるのでは無く、GPI アンカー
型蛋白質複合体の安定形成が、
卵管を通過して受精を成功させ
る生体内の正常な精子機能に極
めて重要であることを示唆して
います。 この成果は、不妊の
原因を単一分子と想定していた
従来の研究とは異なるものであ
り発生メカニズムの解明が困難
であった男性不妊症の病態生理
の一端を理解する上で、重要な
知見といえます。今後、研究グ
ループはこれらGPI アンカー型
膜蛋白質のヒト相同体と不妊症
との関連解析を進め、男性不妊
症の更なる診断・治療指針への
理論構築を目指すとしています。

男性不妊の方への提案が記され

た動画です。



 
 
解析中に、懐石料理を会席で
ふるまった。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 iPS 細胞から腎臓の元となる細胞の増殖に成功

 
 
 
 
熊本大は、人間の人工多能性
幹細胞(iPS 細胞)から腎臓の
元となる細胞の増殖に成功し、
14日付の米科学誌電子版に発表
しました。細胞は血液中の老廃
物を、尿として排出する腎臓の
機能に不可欠な組織を形成しま
した。熊本大によると、組織を
作る能力を維持したままの増殖
は世界で初めてということです。

腎臓は一度機能を失うと再生
せず、重症化すると透析治療が
必要となる場合もあります。今
回の成果は機能再生や腎臓病の
治療薬の開発につながる可能性
があるとしています。

iPS 細胞の10年について解説し

ている動画です。



党籍を剥奪されても透析は続
ける。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
GPI アンカー型蛋白質複合体
の安定形成が、卵管を通過して
受精を成功させる生体内の正常
な精子機能に極めて重要である
ことが分かったのは偉大な業績
であると言えます。今まで男性
不妊の原因を単一分子と想定し
ていた従来の研究が否定された
訳ですから、コペルニクス的な
展開と言っても過言ではないで
しょう。更なる研究で男性不妊
のメカニズムが解明され、男性
不妊の治療に活かされることを
期待しています。
人間の人工多能性幹細胞(iP
S 細胞)から、腎臓の元となる
細胞の増殖に成功し、その細胞
は血液中の老廃物を、尿として
排出する腎臓の機能に不可欠な
組織を形成したのは、画期的な
研究成果と言えましょう。腎臓
の機能再生や腎臓病の治療薬の
開発につながる可能性を最大限
追及して欲しいものです。

昨日の機能再生に帰納する。


 
 
 
 
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