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2017-03-16 06:10:05

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診療マル秘裏話  号外Vol.547 平成28年5月14日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)低身長に対する成長ホルモンへ,アロマターゼ阻害薬追加
2)薬剤耐性菌に対して有効な「最後の砦」の開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 低身長に対する成長ホルモンへ,アロマターゼ阻害薬追加

 
 
 
 
 
 
単独治療では十分な効果が得
られないこともある低身長に対
する成長ホルモン(GH)へのア
ロマターゼ阻害薬(AI)追加で、
各単剤での治療に比べ成長促進
が期待できる、との臨床試験の
成績が発表されました。4月3日、
米国内分泌学会(ENDO) 年次
集会で発表されました。

背景因子をマッチさせた特発
性低身長の思春期男児 76例(
平均14.1歳)を、GH注射のみ(
25例)、AI(アナストロゾール
または、レトロゾール)の経口
投与のみ(25例)、GHとAI併用
(26例)の3群にランダムに割
り付けました。

試験開始から24カ月時点で、
GH+AI群の被験者は、各単剤の
投与群に比べ、高身長で、予測
最終身長(predicted adult he
ight)の改善も大きく、除脂肪
体重が増加していました。有害
事象は両群同様で最終身長に達
する時期まで経過観察が行われ
ます。

今回の報告は、AIによる成長
促進治療の有効性と安全性を、
追跡した検討としては最も長期
にわたると研究グループは述べ
ています。 同薬が小児の成長
期間を延長する事で身長の改善
に寄与するのではないかと述べ
ています。

成長ホルモンを増やすサプリに

ついて解説している動画です。

購入は、自己責任でお願いしま

す。



 
 
成長期には、身長が伸長する。


 
 
 
 
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2】 薬剤耐性菌に対して有効な「最後の砦」の開発

 
 
 
 
 
北海道大学は4月19日、酵素
「MraY」とその阻害剤「ムライ
マイシンD2」との複合体の結晶
構造解析を世界で初めて行い、
MraYはムライマイシンD2と結合
する際に非常に大きな構造変化
を起こすことを明らかにしたと
発表しました。この研究は、同
大大学院 薬学研究院の市川聡
教授と、Duke大学のSeok-Yong
Lee 助教との共同研究によるも
のです。
研究成果は、英科学誌「ネイチ
ャー」電子版に4月18日付けで
掲載されています。細菌の細胞
壁ペプチドグリカンの生合成は、
抗菌薬を開発する上で良いター
ゲットとして知られ、これまで
ペニシリンなどのβ-ラクタム
系抗菌薬やバンコマイシン等が
使用されてきました。
しかし、現在ではこれらが効
かない耐性菌の出現が、深刻な
問題となっており、薬剤開発が
望まれています。
ペプチドグリカンの構成成分
であるリピド1を合成する酵素
「MraY」はすべての細菌の生育
に必須な酵素であることから、
抗菌薬開発の新たなターゲット
として期待されています。
また、放線菌の1種から単離
された天然物ムライマイシン類
は、このMraYを強力に阻害し、
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
(MRSA)やバンコマイシン耐性腸
球菌(VRE )にも有効と考えられ
ています。ムライマイシンによ
るMraYの阻害様式の解明は新し
い抗菌薬開発を行う上で重要で
すが、どのようにMraYに結合し
て阻害しているのかのメカニズ
ムは未解明だったそうです。
今回、研究グループはX線結晶
解析に必要なムライマイシンD2
(MRY D2)の完全化学合成を世界
で初めて行いました。その結果、
好熱菌であるAquifex aeolicus
由来のMraYと混合し、各種結晶
化条件を検討することで複合体
の結晶を得ることができたとい
うことです。さらに、X線結晶
構造解析にも成功しました。
さらに各種変異体を用いた等
温滴定型熱量測定実験によって、
MraYとMRY D2の複合体形成に、
必要なアミノ残基も確認しまし
た。基質が結合していない Mra
Y(apoMraY)との比較検討から、
MRY D2結合に合わせてMraYは、
非常に大きな構造変化を起こし、
MRY D2のウラシル部位を認識す
るポケットが新たに生じること
が判明したということです。
このポケットは、apoMraY で
は散在していた4つのアミノ酸
残基が寄り集まることで形成し
ます。それらすべてのアミノ酸
残基が、ウラシル部位との相互
作用に極めて重要だったという
ことです。
これはapoMraY の構造だけでは
全く予想できなかった現象であ
り、複合体の構造解析によって
初めて明らかになったものとし
ています。
今回の研究によって明らかに
なった阻害様式について、研究
グループは、今後のMraY阻害剤
設計に非常に重要な知見だとし
ています。また、薬剤耐性菌に
対して、有効な「最後の砦」の
開発に繋がる重要な成果である
と述べています。

WHOが多剤耐性菌のリストを

公表したというニュース動画

です。



 
 
 
利益が減少する現象に出会う。


 
 
 
 
 
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編集後記

 
単独治療では十分な効果が得
られないこともある低身長に対
する成長ホルモン(GH)へのア
ロマターゼ阻害薬(AI)追加で、
各単剤での治療に比べ成長促進
が期待できる、との臨床試験の
成績が発表されたのは、画期的
業績と言えるでしょう。単独の
治療で効果が、不十分な場合に
経口の内服薬を追加するだけの
簡便な方法で患者さんが高身長
の効果を実感できるとは、驚天
動地と言わざるを得ません。
放線菌の1種から単離された
天然物ムライマイシン類は、こ
のMraYを強力に阻害し、メチシ
リン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
やバンコマイシン耐性腸球菌(V
RE )にも有効ということでぜひ
薬剤耐性菌に対して、有効な「
最後の砦」の開発につなげて頂
きたいと思いました。大学病院
時代、耐性菌のメチシリン耐性
黄色ブドウ球菌(MRSA)やマルト
フィリア(多剤耐性緑膿菌)に
悩まされた私としては、白血病
治療の補充療法が充実すること
は、本当に素晴らしいことであ
ると思います。しかし、医学は
日進月歩であり、白血病治療も
私が働いていた頃のように従来
の抗ガン剤を使わず、分子標的
薬やその他の治療法で、日和見
感染がなくなれば、使う場所が
なくなる可能性もあるという事
を忘れてはならないと思います。

分子標的薬の系統が分枝する。


 
 
 
 
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