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2015-08-03 07:36:24

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診療マル秘裏話 号外Vol.138 平成27年1月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)炎症性腸疾患(IBD)の治療薬として、腸内細菌療法
2)小児期に虐待を受けた人は緊張性頭痛より片頭痛を発症

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 炎症性腸疾患(IBD)の治療薬として、腸内細菌療法

 
 
 
 
 
米ジョンソン・エンド・ジョン
ソン(J&J)グループのヤンセ
ン・バイオテックは、創薬ベンチ
ャーの米ベダンタ・バイオサイエ
ンシズが創製した腸内細菌療法
「VE202」に関するライセン
ス契約を締結したと発表しました。
腸内細菌に関する日本人研究者の
研究成果をもとに創製された新薬
候補だそうです。 ヒトの腸内に
存在する細菌を合成した経口剤で、
炎症性腸疾患(IBD)の治療薬
としてヤンセンが製品化を目指し
ています。

IBD治療薬としてVE202
を開発、商業化する権利をヤンセ
ンが取得しました。ベダンタ社は、
契約一時金、開発・販売進捗など
に応じたロイヤルティーとして2・
41億ドルをヤンセンから受け取
る予定だそうです。ベダンタ社は、
IBD以外の適応症でも開発の可
能性を検討しているようです。

VE202はベダンタ社の創業
メンバーでもある、本田賢也慶應
義塾大学医学部教授の研究成果か
ら創製されました。同教授は免疫
の過剰な働きを制御するT細胞
(制御性T細胞)を誘導する腸内
細菌の同定・培養に成功し、自己
免疫性疾患に対する有効性を動物
試験で確認しました。

制御性T細胞に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
ヤンセンはVE202の前臨床
試験を継続し、ヒトでの臨床試験
入りを目指しています。

創業メンバーが僧形となる。笑

 
 
 
 
 
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2】小児期に虐待を受けた人は緊張性頭痛より片頭痛を発症

 
 
 
 
米国神経学会(AAN)は12月24日、
小児期に虐待を受けた人は、緊張
性頭痛よりも片頭痛を発症しやす
いとする研究を紹介しました。
Neurology誌オンライン版に掲載
されました。

この研究は、American Migraine
Prevalence and Prevention研究
に参加した片頭痛患者さん8305人
および緊張性頭痛患者さん1429人
を対象に、小児期に虐待を受けた
経験を調査しました。虐待の種類
は心理的ネグレクト(故意にまた
は意図せずに、心理的健康に寄与
する行動を取らないこと)、心理
的虐待 (心理的加害を目的とし
た意図的な言動)、性的虐待に
分類しました。

心理的虐待を受けていた人の
割合は、緊張性頭痛患者さんで21
.5%だったのに対し、偏頭痛患者
さんで24.5%と高いという結果が
出ました。年齢、性別、人種、親
の収入、不安、うつなどで調整す
ると、18歳までに心理的虐待を受
けた人は、緊張性頭痛よりも片頭
痛を発症するリスクは33%高かっ
たそうです。また、成人後に片頭
痛を発症するリスクが高い群は、
心理的虐待群および性的虐待群で、
不安とうつで調整すると、この2
群間に差はありませんでした。心
理的および性的虐待の双方を受け
た群では、もう一方だけを受けた
人よりも片頭痛発症の可能性が50
%高かったそうです。

「片頭痛と最も関係するのは、
心理的虐待。片頭痛患者を治療す
る際は、小児期に虐待があった
ことを考慮に入れるべき」と研究
者は述べています。

片頭痛を起こす食べ物について

の動画です。



 
 
 
 
 
 
町政を調整することで長生とな
る。笑

 
 
 
 
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編集後記

免疫の過剰な働きを制御するT
細胞(制御性T細胞)を誘導する
腸内細菌の同定・培養に成功し、
自己免疫性疾患に対する有効性を
動物試験で確認したというのは、
素晴らしい研究成果であると考え
ています。 「片頭痛と最も関係
するのは、心理的虐待。片頭痛
患者を治療する際は、小児期に
虐待があったことを考慮に入れる
べき」という研究者の意見を診療
で尊重したいと思いました。

盛夏の聖歌の研究成果。笑

 
 
 
 
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