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2015-08-04 14:07:32

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診療マル秘裏話 号外Vol.139 平成27年1月31日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)「黒ショウガエキス」に抗ロコモと運動機能向上の効果
2)新しいマクロライド系抗菌剤 「T-4288」の臨床試験

 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 「黒ショウガエキス」に抗ロコモと運動機能向上の効果

 
 
 
 
 
オリザ油化は、「黒ショウガ
エキス」に抗ロコモティブシン
ドロームと、スポーツによる
運動機能の向上の2つの効果が
あることを突き止めました。
モデル細胞を使った実験で、同
エキスを添加すると指標となる
物質の産生量に変化が起こる事
が確認できました。同社は食品
企業の、開発ニーズに合致する
素材として、エビデンスを生か
した採用提案活動に力を入れて
います。

黒ショウガは原産国タイで「
クラチャイダム」と呼ばれ、
精力増進や滋養強壮の目的で
1000年以上前から利用され
ています。同社は、独自の高度
天然物抽出精製技術を生かして
黒ショウガエキスを開発しまし
た。

今回黒ショウガエキスを添加
し、マウスの筋芽細胞(筋肉の
もとになる筋線維の由来となる
細胞)とともに培養したモデル
と、同エキス無添加で培養した
細胞の2つのモデルを用意し、
実験しました。老化のパラメー
ターとして糖化最終生産物(A
GE)のもとになる乳酸の産生
量と、エネルギーを生み出すア
デノシン3リン酸(ATP)を
比較しました。

AGEは蓄積すると骨粗鬆症
や皮膚の老化を誘発することが
知られ、筋肉でも筋萎縮や運動
機能の低下との関連性が指摘さ
れている。また乳酸は細胞内の
エネルギー産生の場であるミト
コンドリアで代謝がうまくいか
ないと、血中へ放出され肝臓で
糖に変換され、過剰となった糖
がたん白質と結合してAGEと
して蓄積されます。

同エキス添加の筋芽細胞では
有意に同細胞から乳酸の放出量
が抑制されました。 一方、同
細胞内でのATP産生量は増加
していました。 この結果、同
エキスには、乳酸の代謝効率を
改善させ、その蓄積を抑制し、
エネルギー産生の低下を防ぐ
効果が認められました。今回の
研究成果と並行しコアとなる、
活性成分の単離・同定も行い、
特許申請しました。詳細を3月
に神戸で開催の「日本薬学会
135年会」で公表する予定だ
そうです。

同エキスは、同社が末梢血流
や末梢血管形態の改善効果を見
つけ出すことに成功しました。
冷え性やむくみに対応した機能
を訴求し食品素材としてサプリ
メーカーなどに販売しています。
今回の成果を踏まえ新規用途で
も市場育成を目指しています。

発酵黒生姜に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
 
用途は、酔うと洋と知れない。


 
 
 
 
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2】新しいマクロライド系抗菌剤 「T-4288」の臨床試験

 
 
 
 
富士フイルムグループの富山
化学工業は14日、マクロライ
ド系抗菌剤「T-4288」
(一般名・ソリスロマイシン)
の国内第2相臨床試験(P2)
を開始したと発表しました。

同剤は米センプラ社(ノース
カロライナ州)から導入した
経口抗菌剤です。既存のマクロ
ライド系薬剤に耐性を持つ肺炎
球菌やマイコプラズマに対して
強い抗菌活性を示すとともに、
比較的高い免疫調整作用を有す
ることが分かっています。欧米
では昨年12月から中等症から
重症の市中肺炎患者さんを対象
としたP3が実施されています。

富山化学は、2013年9月
から国内P1を開始し、安全性
と忍容性を確認しました。今回
の国内P2では市中肺炎患者を
対象に経口で反復服用した同剤
の有効性、薬物動態、安全性を
検討するそうです。

富山化学はこれまでペニシリ
ン系、セフェム系、キノロン系
の抗菌剤を創製していますが、
マクロライド系抗菌剤の同剤を
加えることで、抗感染症領域を
充実させていく考えだそうです。

抗生物質に関する動画です。



 
 
 
 
 
 
霊異記の領域。笑

 
 
 
 
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編集後記

「黒ショウガエキス」に抗ロ
コモティブシンドロームと、ス
ポーツによる運動機能の向上の
2つの効果があることが解明さ
れたのは、素晴らしい発見であ
ったと認識しています。大切な
ことは、この発見を生かして、
実際にロコモティブシンドロー
ムを防ぎ、スポーツによる運動
機能の向上を達成することでは
ないでしょうか?マクロライド
系抗菌剤「T-4288」
(一般名・ソリスロマイシン)
が、最近の細菌に耐性を獲得さ
れないことを期待しています。
既存の、マクロライド系抗生
物質は、マイコプラズマに対し
8割耐性という現実を顧みれば
新しいマクロライド系抗生物質
も耐性になってしまうことを、
心配しなければ、なりません。

最近の細菌に大勢が耐性。笑

 
 
 
 
 
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